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第061話 「いい加減打ち止めでいいんじゃないかな?」

どうもすみません、月影ミケ乱です

今回は通常仕事が忙しかったのが原因でアップに時間がかかりました。

本当にすみません!


では続きをどうぞ~~

白竜、分類するならエンシェントやエレメントの分類になる。

SSOに居るエンシェントは全部の8匹、現在この世界で確認されてるのは4匹となる。

だがエンシェントは基本創世記時代に神が作られた竜種、人前に出ることすら稀な事だ。

白竜のエンシェントは「聖白帝」と呼ばれ、聖王都では神獣として崇められているほどだ。

エレメントの白竜は数は居ないが存在し、属性を持つ特徴から聖竜とも呼ばれている。

光属性は回復以外にも攻撃補助と数も多く、しかも使い手が少なくかなり希少だ。

竜種となれば霊山に居る数十匹だけという、襲う馬鹿もいるが討伐された話は聞かない。


「ミャ~ミャミャミャ!」


そんな白竜は俺の頭の上で楽しそうに鳴いている、一般人がみたらさぞびっくりするだろう。

だが今ははフォーレスト家の応接間だ、あきれてる人は数人いるみたいだが。


「セフィー君、どうしてワイバーンの卵から白竜が生まれるの?」


「ワシもそれは疑問に思う、じゃが目の前にいるのは白竜じゃからな」


シーリアンもお爺様もその疑問を答えてくれる俺を見つめている、他の人たちもそうだ。

なに?って顔の白竜は首をかしげている、俺も深呼吸してから真剣に全員を見る。


「簡単な話だ、環境と魔力のせいだ」


「環境と魔力の?」


「環境は人間が近くに居れば使い魔として魔物を使役しやすい、それと卵から孵るためには魔力を注ぎ込む。

これもテイマーでは常識だろう?」


「ああ、ワシでも知っておる。ワシの知り合いにもテイマーを生業にしてるやつがおるからな」


「あと育てるテイマーによっては魔物の強さが変わるだろ?」


「うむ、うまくいけばワイバーンやグリフォンとかが生まれると言っておったの」


「卵って魔力の量=強さになる、それで僕も仮説からここ数日全力で魔力を注いだ」


魔力の殆どを注いでもすぐに魔力は回復しているから問題ない、それより魔力操作や属性効果のスキルのレベルが上がるほどだ。

注ぎ込んでいる間は動くことを極力避けていた、食事とお手洗い以外は夜に限界近くまで注ぎ込んだ。


「でも魔力だけだとセフィー君が言ったみたいに強い魔物だけよね?白竜になったのはなぜ?」


「もともとワイバーンの卵だったから竜種の魔力が注がれていた、僕は魔力を注ぎ込むとき光属性を中心に注いだからだよ」


「え?それだけなの?」


「そうだよ、僕の仮説では属性を持つ竜種にするには属性の魔力を注ぎ込まないといけないからね」


「じゃがワシの知ってるテイマーからは聞いた事はない」


「さすがに宮廷魔導師ほどの魔力を持ったテイマーは居ないよ、できるとしても高ランクな魔法使いくらいしか居ないし」


さらりと自分の魔力がすごい事を言ったが、気づいたのは執事さんくらいで他の皆は白竜の方が気になるようだ。

白竜は我感ぜずといわんばかりに俺の膝の上に降りてくる、まだ長く飛ぶ事はあまりできない、

俺の頭に乗る程度の短距離なら飛べるみたいだ、飛べる時間は1時間ほどで速度もそんなに出ない。

大半は俺の頭に乗っかっている、俺から漏れる魔力を取り込むために。

食事はするけど子竜は殆どの場合は魔力供給で補う、人間で言う母親のミルクが魔力と言うわけだ。

しかも属性魔力をあげないといけない、普通の魔力消費より多くなる。

子竜にして俺の半分の魔力が食事になる、回復が早いが成長すれば量も増えるだろう。


「ミャ~~~~ン!」


白竜は俺に撫でられてうれしそうに鳴いている、周りの皆はそのしぐさに癒されてほっこりしてる。


「じゃが問題は聖王国のやつらが難癖つけないかじゃな」


「知ったとしても手は出せないはずだ、竜に手荒な真似したとわかったら「聖白帝」の配下が出てくるからね」


「それでも出してくればどうなるんじゃ?」


「神様の天罰があるかもね、もっとも僕を襲うということはワイバーンに勝つ自身がないと無理だろうけど」


「さすがに私でもワイバーンを瞬殺するセフィー君を倒せる人は思い当たらないわ、できるとしたら英雄たちくらいしか・・・」


レッドドラゴンを倒した英雄の内二人は俺の親、その息子はワイバーンを単独で瞬殺。

他人からすれば英雄以前に化け物家族になりそうだ、もっとも貴族たちは俺からワイバーンの素材を手に入れたいと思っている。

四大貴族のフォーレスト家の身内、王家との繋がりが強い貴族の出。

貴族には王家から禁止令が出てるから、下手すれば貴族の実家がお取り潰しになる可能性もある。

なら身内にって見合い絵を送りつける貴族もいるほどだ、まだ成人してない同い年から行き後れと言える女性まで。

一応中身を見てお断りの文をしたためないといけない、許嫁が居ることを書き込まれた次のには愛人でもという見合い絵が。

ここ数日動けなかった理由は卵以外は文を書く事だった、毎日数十通書くとなれば肉体より精神的疲れも出る。


「まだくるのかな?・・・いい加減打ち止めでいいんじゃないかな?」


「これからもたいへんじゃの~」


お爺様のなんとなく言った言葉に俺は少しブルーになり、そんな俺を元気づけるように白竜が頬に摺りついてくる。



つづく

名前:白竜(仮)

性別:雌

職業:子竜

所属:セフィーランス・フォーレスト

種族:エレメントドラゴン

レベル:1

HP:1000/1000

MP:2000/2000

STR:200

AGI:150

VIT:150

INT:300

DEX:100

LUC:1000


所持スキル:魔力感知(3)、魔力操作(3)、魔力吸収(5)、光属性(2)、全異常耐性(2)、隠匿(1)、ポイント増加(2)、経験値増加(3)、


所持ポイント:2000


称号:『神々の贈り物』、『忠誠の心』、『癒しの愛らしさ』




では次回もよろしくですの!!!

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