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第060話 「ワイバーンの卵です」

どうも~ミケ乱です。


最近風邪引きそうな気配が・・・でも大丈夫!お薬飲んで寝ればw

臭いフルーツが出回っているから・・・歩けば臭い匂いが・・・・

マスク買ったほうがいいかな?・・・・


では、続きをどうぞ

王都では、その日の内に騒ぎになっていた。ワイバーンが出現し倒されたという情報に。

ギルドで入った情報を王国の情報部へもっていき、貴族もその情報が真偽を確かめるため情報部に打診した。

だが、王国の情報部所では重要視されていなかった。それどころか、情報が握り潰されていた。


握りつぶした実行犯は情報部副部長。彼は。人族で他の種族をあまり好意に思っていなかった。

とりわけ情報部より権限の強い「深夜の狩人」過去に、部隊の情報を他にリークされた事件があった。

狩人部隊の隠密行動がばれてしまい、部隊の大半を失うほどの大事件に情報部は調査を開始した。

出所は、情報部副部長の下っ端役員から流失していた。問題は、その情報が副部長の書斎に在った事だ。

本来、隠密情報はすべて部長の方に渡される。だが、その日は部長は他の案件で不在。

副部長にその書類を預けることになったが、保管するどころか書斎の机の上に置き去りになっていた。

その書類を下っ端役員に読まれ、外へと情報が漏れてしまった。


この事件の後、狩人部隊は副部長を責めた。だが、情報を故意に流したわけではなかったため表向きはお咎めを受けなかった。

下っ端役員は死刑になり、副部長は出世することも後任もされなかった。

国の決断は、一生副部長で使い潰す事になる。重要案件も扱えず事務処理の下っ端と同じ扱いになった。


ワイバーンの報告は重要視されず、副部長の方に回されていたからだ。

しかも、自分が今の立場になった部隊の里。ならばと情報を握りつぶして、無かった事にした。

さすがに国も今回の事を重くみて、副部長は拷問で情報をすべて取ったあと死刑になった。


「まさか、そんなことになっているとは・・・」


「国の膿はまだまだあるからの・・・」


俺は今、フォーレスト本家に滞在中。ワイバーンの報告をギルドに出した後、数日王都に留まる事になった。

宿屋に泊まるより本家に居た方が色々と情報が入りやすい。あと、王国にワイバーンの卵を売ると言う事を本家からだした。

王国は、すぐに卵を買うことに承諾した。国もドラゴンライダーを欲していたからだ。

あと、ワイバーンの素材は売るつもりはない。王国やギルドはしぶしぶ引き下がったが、売るなら我らに売ってくれと言われた。

貴族達は、俺が四大貴族の血縁だから下手に手出しできないでいる。強盗まがいのことをしても出所がわかれば王族が許さないだろう。


「王様から打診でワイバーンの肝を売ってくれと言ってきておるが・・・・」


「滋養強壮のある肝をですか?体調でも悪いのですか?」


「うむ、この前と今回の件で少しやつれてしまったからの・・・。それと女王も卵巣を譲ってくれと言ってきておる」


「卵巣・・・女王の考えもわからないよ」


「この頃、王国が雰囲気が下がっておる。じゃから明るい話題がほしいのじゃろう」


ちなみに、今はお爺様とウォーデュエルの勝負をしている。

俺が本家に来たと同時に始めようって言うくらいにハマっている。食事と訓練以外は殆ど勝負をしている。

今は外に出る事は控えていたいからいいけど、普段だったら買い物や散策くらい行きたい。

また、一手をお爺様の陣地へ切り込ませる。これは取れないという一歩踏み込んだ場所。

お爺様はさすがに長考している、白く伸ばした髭を指でなぞりながら。


「ところでその撫でている卵はなんじゃ?見た感じワイバーンの卵のようじゃが・・・」


「そうですよ、ワイバーンの卵です」


「売ったと聞いたはずじゃが?」


「二つは売りました。これは僕が育てるつもりですよ」


「おぬしドラゴンライダーにでもなるのか?」


「馬やランドラよりスピードと飛距離がありますから、足として使えますからね」


「おぬしには驚かされることばかりじゃな・・・」


お爺様もさすがに俺の行動にびっくりしている。卵から育てれば魔物でも問題ない。

意思疎通は魔力ラインで行われるからだ。魔力ラインは基本卵の頃からやれば強くつながる。

そのため、俺は撫でながら魔力を注入している。SSO時代からあるペットを孵す方法でもある。

ここ数日間、暇があれば魔力注入をしている。練習でも魔力消費が少ないため、できるだけ限界ぎりぎりまで注ぐ。

そんな魔力も数分もすれば全快するのだが、そろそろ生まれてもいい感じがする。


「ん?おおっ」


「どうしたのじゃ?」


「生まれるみたいです。動いている」


手の中で卵がごつごつと動き出す。中から殻を破っているのだろう。

お爺様も興味があるのか覗き込んでいる。ちょうどシーリアン達が部屋に入って来たので生まれることを教えた。

殻が甲高い音と共にヒビが入る。まるで沸騰したヤカンから出る蒸気みたいに煙が出てくる。

割れる音がするとそこから真っ白なドラゴンが出てきた。ワイバーンみたいな二足竜種じゃなく完全にドラゴンだ。

卵から出てくるとぱりぱりと殻を食べ始める。竜種が生まれるとその殻を食べるのは普通だからだ。

全部の殻を食べ終わった後、白竜は体が少し大きくなる。

今まで目が開いていなかったが、成長したためか目を開けて俺の方を見る。

くりくりした目が俺を捕らえてうれしそうに尻尾を振っている。ドラゴンなのに愛らしいとその場に居た人は思うだろう。

俺の手を近づけると最初は匂いを嗅いで、手にすりつくように甘えだす。

手触りは白磁器のようにすべすべしており、しぐさがなんとなく猫みたいに手にすりついてくる。


「まさかドラゴンがうまれるとはの・・・・」


「でも、この卵ってワイバーンのでしてたよね?」


「竜種の卵は親となる竜の魔力によって生まれが決まります。人間が育てるとその者の魔法特性で「属性種エレメンタル」になる事があります」


「それって、すごく魔力がないと無理といっておるようなもんじゃが・・・」


「ギリギリまで魔力を注ぎながら育てましたから・・・・」


皆が呆れた顔で俺をみている中。自分には関係ない感じで思いっきり甘えてる白竜。

再びトラブルの予感を感じる。いい意味でも悪い意味でも・・・。



つづく

SSO知識:ペット(卵編)

SSOは、使役する以外に魔物を育てるシステムがある。卵から孵すタイプ。

卵に魔力を込めていけば生まれる。孵る種族はランダムだが自力で手に入れた卵はその種類になる。

鳥から手に入れれば鳥の種類に、竜から手に入れれば竜種に。

生まれる属性や種類は、プレイヤーのスキルの属性になることが多い。

例えば、炎属性の魔法を使うならレッドドラゴンやフレイムドラゴンに。

氷属性ならスノードラゴンに、さまざまな属性を着けることができる。

自分に合ったペットを手に入れよう。


では、次回も・・・よろしくなの!!!

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