第057話 「あれは餌だ」
どうも~ミケ乱です!
すみません、遅れましたm(__)m
仕事の合間に書いているから、テンション持続が・・・・。
それと皆さんの応援ありがとうございます、下手でも続けますw
では続きを・・・
翌日、宴会で大半のダークエルフの男どもが二日酔いでダウン。
女性陣は問題なく仕事を始めている、この里ではたまにある光景らしい。
俺はシーガルさんと話を聞いて、ワイバーンが住み着いてる場所を教えてもらった。
追跡したダークエルフによれば、谷間に突き出た岩に住み着いているとの事。
村からは3時間くらいの場所にあり、以前は見張り台として利用していた。
今はワイバーンを見張りのために訪れる程度だ、しかも狩りをしていればその獲物を横取りする。
撃退するにも無事に済むわけではない、下手をすれば全滅もありうるからだ。
「ではお一人で倒すのですか?」
「ワイバーンは倒さないといけない、下手に人手を増やしても動きが遅くなるから」
「ですが、亜種と言っても竜種ですぞ?」
「竜種ってのは相手が多いと「咆哮」をしてくる、単体だと爪と牙だけで戦おうとする」
竜種は基本的に多数で戦うと「ブレス」や「咆哮」で数を減らす、「異常耐性」や「属性耐性」が無いと一瞬で終わってしまう。
相当知性がある竜種なら作戦みたいなのも立てる、ワイバーンなら狡猾さはあっても知能は低い。
煽って戦えば問題ないはず、怒りで視野が狭くできるからだ。
ゲームだとヘイトを稼ぐのは前衛が普通だ、魔法戦士は特性上前衛後衛両方使うことができる。
前衛は魔法剣で戦い、後衛は相手のヘイトをズラすのが主になる。
ソロは大抵魔法剣で倒すけど、ボス戦の場合は「魔力操作」を使ってトラップを使う。
「自分に向かってくる獲物を捕らえるって考えだから、他が居るとそっちが気になる」
「わかりました、でも遠方で監視はさせてもらっても?」
「近づかないなら問題ない、2~3日でケリがつく」
戦う場所に色々とトラップを作る、迷宮は外に出ようとすれば迷う。
迷宮内ならあまり迷うこともないからだ、でも村に戻る時にはダークエルフの助けは必要になる。
監視するならそいつらに案内させるのがいいだろう、後は出発するだけだ。
「ご武運を・・・」
「行ってくる」
俺は3人のダークエルフの女性と一緒に村を出る、監視役はシーリアンと他二人だった。
隠密行動と闇属性魔法が得意な人を選抜したらしい、シーリアンは闇属性魔法で後二人は隠密行動ができる。
この森のことを知っている一人に開けた場所を聞き、里から馬で2時間した場所にトラップを仕掛け回る。
トラップといっても行動を制限するだけの簡単なトラップだ、後は魔物を呼び寄せて狩るだけだ。
ちょうどそこに「ブランクベアー」が出てきた、耳が狐みたいな大きい熊だ。
この森だと目が退化している固体も多い、「ブランクベアー」は蝙蝠みたいに反響で周りを確認する。
「ちょうどいい餌が来たな、しかも飢えているようにも見えるし」
「そんなのんきに言ってる場合ですか!?」
「サナリア、彼なら問題ないわ」
「シーリアン様?」
「ですが、ブランクベアーはCクラスの魔物ですよ?」
「セネラ、彼は同じCクラスの「ブラックディア」を一瞬で倒したのよ」
「ブラックディアは集団だからCランクなのですよ?」
「ええ、昨日食べたブラックディアは知ってるわね?」
「はい、確か5体の群れだったと聞いてます」
「それを彼一人でやったとしたら?」
「まさか!!?」
後ろでシーリアンが俺の事を説明しているようだ、とにかくこの「ブランクベアー」を倒すか。
俺は剣を抜いて前進する、熊は構造上坂を下りる時は少し遅くなる。
今俺は小坂の下の方に居た、それでも上から向かってくるブランクベアーは遅い。
俺は全力でブランクベアーに向かう、スピードの差は歴然で俺が目の前まで来たのにびっくりしている。
それでも立つことをせず噛み付きで俺に攻撃をしてくる、体制の悪い状態の攻撃だからすぐに避けて前足を剣で切りつける。
ブランクベアーは前足を切られバランスを崩して倒れる、しかしすぐに起き上がり俺の方を向こうとする。
だがその行動は遅すぎた、すでに俺は反転して振り向くブランクベアーに剣を突きを放つ。
ブランクベアーが振り返ったその時には眉間に剣を突き入れた、完全に剣は脳髄まで達していた。
ブランクベアーは腕を振って攻撃しようとするが俺には当たらなかった、虚しく3度腕を振るうと前のめりに倒れる。
俺は剣を手放してから倒れる前に離脱した、びくびく痙攣で動く間は近づく事もしない。
「まさか・・・本当に倒しちゃいました」
「言った通りでしょ?」
「非常識なほど強いですね」
俺が戻るとお間抜けな顔した二人と、その二人を見て苦笑するシーリアンがいた。
どうやら俺が規格外なのを知って驚いてるのだろう、これでもかなり手抜きなのだけど。
「・・・ところでそれをどうするのですか?」
「あれは餌だ、そろそろ来るからここから離れておけ」
「わかりました、ではご武運を・・・」
シーリアンそう言うと3人は急いでこの場から離れる、痙攣が終わったのをみてから剣を引き抜く。
その時遠くで咆哮が聞こえてきた、どうやら釣れたらしい。
「さて、竜狩りの始まりだ」
つづく
今回はSSO知識はお休み~
時間の関係で作っていませんでしたw
では次回もよろしくです!




