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第031話 「お受けいたします」

どうも、ミケ乱です。


前回、王様の件でいろいろとありますが原因は次回に書くのでw


ではつづきを。

「それには、異議を申し立てます!!」


驚きで動けなくなっていた貴族の一人が叫んでいる。中年でカールがかかった髭をしていた。

彼の言葉で騒ぎ出す貴族達、騎士側も動揺が広がっている。

どうやら一部を除いて知らなかったみたいだ。その大半は貴族派が大きくしめていた。

後は、純粋に驚いているだけみたいだった。騎士には憧れと言う下心が満載だったのだろう。


「王様、さすがに無理であります。第一議会の承認が・・・」


「議会の承認はすでに得ておる」


一人の貴族の反論に軽いジャブみたいにカウンターを食らわせた。貴族もさすがに引くしかない。

ちなみに、議会というのは今までの王様になったエルフや、貴族筆頭や王女やらが集まったのが議会となったらしい。

基本は、王族だろうが貴族だろうが継承権はなく。たとえ、子供が生まれても貴族になれない

議会は、基本はお墨付きをする場所で承認を得た意見さえあれば貴族も文句が出ない。普通にそのまま意見が出る事もあるが。


「それに、どこの馬の骨とも知らない奴に・・・」


「この者はフォーレスト家の血縁者だ、下手な成り上がり貴族よりも血筋ははっきりしておるわ」


「しかし、何の功績も得ていない子供に・・・」


「それも問題ない。オークナイトやオーククィーンを倒した実績ももっておる。しかも今回の騒動の原因を見つけたのも彼だ」


「ですが・・・」


「いい加減にせんか!」


さすがに王様も怒りがたまっていたのだろう、王様の体から強い気迫が感じられるほどだ。

ごねていた貴族もさすがに王様の機嫌を悪くするのは自分の身の危険を感じたのだろう、口をつぐんで下にうつむいてしまっている。


「この件は、もう決定されておる。おぬし達がなんと言おうと覆ることはない!」


「御意」


貴族が下がると他の貴族達も騒ぐのをやめた。騎士の方も落ち着きを取り戻していた。

騒ぎが収まった頃には、ふたたび俺や父様を睨みつけるように見ている。比率的に俺の方が8割と結構多い。


「というわけだ」


「わかりました、お受けいたします」


ある意味、俺の外堀を埋めた感じだ。見る限りユーフィはニコニコと凄くうれしそうに微笑んでいる。

いいんだけどねユーフィは可愛いし、もし他のやつらがチョッカイかけて来たらふっ飛ばすけどな。

その後は、あまり気にしないでもいいことが多かった。一つ気になったのは北の方くらいだ。

謁見が終わって、他の貴族や騎士が退室して行った時に父様へ一人の騎士が近づいてきた。装備してる鎧や部隊紋章から近衛騎士の者だと分かった。


「アーティク様、セフィーランス様。王様がお呼びです」


「うむ、分かった」


「はい」


「では、こちらへ」


案内されたのは、そこそこ広い部屋だった。ソファやテーブルはかなり高品質なものが多かった。

はっきり言えば、家のよりお爺様の家と同じくらいの品質だった。でも、何処か質素にしてる感じもある。

成金なら無駄に金ぴかなやつが多いだろう。だが、ここのはあくまで背景の一つとしているのだろう。

全体的に無理がない調度品の配置、絶妙なほどの調和が取れた家具。

癒しと落ち着きを感じさせる部屋が目の前にある。ここが城ってのを聞かないできたらくつろいでしまうくらいにだ。

ソファのクッションがふかふかすぎるほどふかふかで、下手に座れば埋もれてしまうくらいだ。

メイドが紅茶を持ってきたので飲むと物凄く美味しい、よくあるファーストリーフくらいの味かもしれない。

付いてきたクッキーも砂糖をふんだんに使っているのだろう、家で食べるクッキーより甘くて美味しい。

 

「お待たせしました。王様と女王様が来ますのでお待ちになってください」


っと思った瞬間扉が勢い良く開かれる。そこには先ほどの王様が立っていた。

手に持っているのは名剣に近い剣を持っている。端からみると切り裂き魔みたいに血走っている瞳をしている。


「貴様か~!ワシの天使ユーフィちゃんの婚約者になった奴は!」


いきなり切りつけられたので、とっさに手に持ってるジャム用のナイフを手にして魔法で強化すると受け止める。

銀製のナイフだったのが幸いしたのか、強化するのに抵抗が少なくすむからだ。

魔法で強化しているので切れることはないが、目の前に剣が迫っているのだ怖いぞ。

普通だったら死んでしまうよこれ、気迫と怒りで暴走気味の王様を抑えるだけで手一杯の状態。

父様もさすがに、王様の対応にびっくりしてるようだ。今は、下手に手が出せない状態だ。

しかし、そんな時間は長くは続かなかった。鈍い打撃音とともに王様が吹っ飛ばされていたからだ。


「あなた、もう納得した事でしょう。それにユーフィと約束でしょうに」


目の前に女王様がいた、ってか手に持ってるのメイスに血が付いてるからある意味ホラーだ。

飛んでいった王様を見ると床に倒れている、生きてる証拠に足がぴくぴく動いている。


「ごめんなさいね、家の馬鹿王が・・・・」」


「馬鹿は酷いぞ!、それにワシは試しただけじゃ!そやつがユーフィちゃんを守れるくらい力があるのか!」


「それなら訓練用の剣でもいいでしょうに、なのに魔法剣なんて使うのですか?」


「それくらい受け止めんで守れるはず無かろうに!」


なにそれ、あの時魔法で強化してなかったら死んでたかもしれない。

そう思うと王様の怪我のことは気にしないでおこうと思った。瞬間、再び王様の横顔に何かがぶつかった。

一回転してからその場に倒れる王様、よくみると長い鉄の棒を持ったユーフィがいた。


「セフィー虐めるのめーなの!!」


ユーフィもかなりご立腹のようだ。王様は、さすがに肉体的にも精神的にもダメージ食らってますな。


「ゆっユーフィちゃん?」


「そんなお父様大嫌いなの!」


今のはさすがに王様も聞いたのか完全に落ち込んでるよ、横からみたら完全にOTZの状態だ。

なんでこんなカオスになったのか俺もわからん、でも一つ分かったことがある。

それは・・・女王様とユーフィを怒らせないようにしよう。



つづく

SSO知識:メイス

打撃系武器として有名なメイス、基本は鉄球に棒と棘を付けたようなやつです。

モノによってはチェーンでつないだ鉄球とかもメイスと言われる事があります。

SSOで使われてる種類が豊富で奇抜なのは長い鉄の棒と棘付き長方形の鉄の塊をリングでつなげた奴ってのもあります。

コレは盾を使う相手に棒を叩きつけて上から鉄の塊を後頭部を叩き割ると言う恐ろしい武器だったりするのです。

他の武器も対盾用武器はありますが的確なのは連結メイスだったりします。



では次回もどうぞお楽しみに。

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