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第029話 「だから大丈夫だから」

どうもミケ乱です。


最近、アニメもかなり有名小説が多く出てきていますね。元なろうの人が多く文庫化、漫画化が多く出てまた楽しくなりそうです。

いつか俺もいきたいものです。


では続きを。

剣術と魔法の女神アーシェの「試練」、SSO時代は3つの試練があったといわれる。

剣士になるための「木像君」による剣術試練、魔法使いのための「木像君」射撃試練、そして難関の魔法戦士になるための「木像君」の3戦勝負試練。

剣士や魔法使いは普通なのだが、魔法戦士だけはハードモードと言える戦いになる。最初の2戦は、剣術試練と射撃試練と同じなのだが3戦目がメンドクサイ。

「木像君」のレベルが飛躍的に上がって別名「グレート木像君」となる。しかも、3体倒さないといけないから面倒になっている。

試練で10回は死んだと言うプレイヤーが多く、魔法戦士への道が困難になっていた。魔法戦士の使い手が少ないのも、この試練が問題になったと言われている。

このハードモードはSSOの時に俺も受けている。2回死んでから対策を立ててギリギリ勝てた。

ある意味、初級殺しって言えるくらい大変だった。出来るだけスキル上げとレベル上げをしてから挑むことになった。


「・・・試練ですか?」


「はい、アーシャ様はセフィー様に試練を受けてほしいそうです」


俺が真剣な顔で聞くと、にっこりと微笑みながらニーナが語る。


「最近は、剣士と魔法使いの試練だけをしている人が多くなりまして。魔法戦士は二つの試験を受ければ合格となってしまいました。

原因はわかるのです。「魔法戦士の試練」が難易度が高すぎるからという意見が大半でした」


「もしかして、その「魔法戦士の試練」をしろって言うわけか・・・・アーシャ様は」


「そのまさかです」


ついため息が出る。もしかすると、魔法戦士の試練があまりやっていないからガス抜きしてくれみたいな感じだ。

まだ原因があるのかもしれないけど、もしかするとそのために「試練」の難易度が上がってしまってる可能性もある。


「ところで「魔法戦士の試練」が最後に行われたのはいつだ?」


「たしか50年前くらいです。記録によれば最後の試練の2勝まではできたということです」


「2勝?3戦したのではないのか?」


「どうもその3戦目のゴーレムが強敵だったらしいのです」


「どう強敵だったんだ?」


「どうも胸に変な記号がついてまして、前二戦のゴーレムには一つだったのですが三戦目のは2つ付いていたらしいのです」


「二つの記号?」


「これが当時試練を受けた人が書いた絵です」


一枚の羊皮紙に書かれた絵を見る。絵は二体書かれてあり「グレート木像君」ともう一つは角の生えたて明らかにパワーアップした「木像君」がいたのだ胸に「SG]と書かれてあった。

まさかのパワーアップバージョン「スーパーグレート木像君」かよ。しかも3本の角生えてるし、なにあの赤い○星みたいに3倍強くなってるの?「グレート木像君」の胸の「G」もおもったけど「SG」で「スーパーグレート」って意味なの?


「なっなるほど、これはたしかに・・・強そうですね」


「強そうなの」


「強そうではなく、実際チャレンジした人も強すぎてあっという間に戻されたと記録にのこしています」


なんとなく、アーシャ様の意図が見えてきた。強くなりすぎた「スーパーグレート木像君」を倒してほしいのかもしれない。

SSO時代だと30~40くらいのレベルだとなんとか倒せるラインだ。だが、出現してから50年がたっているのだから強くなっているだろう。

倒すだけの準備は後でしないといけないからな。今の装備ではまず倒せないから。


「わかりました。今日はできませんが数日中にまた来ます」


「そうですね準備無しにあの試練を受けさせるのは私としても心苦しく思います」


「私も手伝うの!」


「いや、ユーフィ様はだめですよ。これは彼の試練でもありますから」


「ならほかで手伝うの!」


腕を上げて、おーって感じにしてるユーフィは可愛いと思う。ほかの人も微笑ましい感じでユーフィを見ている。

俺は頭をなでてから落ち着かせるようにする、本当に猫みたいに可愛い仕草をする。


「ありがとうな、ユーフィ」


「どういたしましてなの」


「ユーフィ様可愛すぎです」


ニーナもユーフィの可愛らしい仕草にメロメロなのだろう、今にも抱きつきそうな感じがする。

ってか、後ろのシスターは涎たらして妄想中みたいな顔をしている。なんともだらしない顔をしているのが残念でしかない。


「とにかく今日は、軽く入って祈りだけやっておきたいんだけど?」


「かまいません、ですが神殿には入れませんよ?」


「あ~大丈夫だよ、加護があるから」


「へ?加護ですか?」


「だから大丈夫だから」


「って加護をお持ちだったのですか!?」


「家の人間は大抵魔法戦士だから加護を持ってるのが普通だろ?」


後で知ったのだが、母様は魔法使いだから一応加護は持っている。「魔法神の加護」と言う加護をもっている。

試練を受けた人間は加護を持つ事が多いし、その間の子にも加護が強く影響すると言うのもある。

信者の場合は「○○神の加護(少)」としか出ない。シスターや神官は徳を積んで(少)がなくなって初めて神殿へと向かう事が出来る。

巫女はさらに「○○神の巫女」が付いて神官より立場が上になる。スキルに「神託」が使え神との交信が出来るからだ。


「加護を持っている人は入れますけど・・・」


「大丈夫、神様本人に許可は貰っているから」


「へ?許可を貰っている?」


「だから案内よろしく」


「・・・わかりました」


なんか疲れた顔してるな、日々のお仕事が大変なのだろうか?

その後ニーナにつれられて神殿へと向かうのだった。ニーナの足取りは疲れたような足取りだったりする。



つづく 

SSO知識:「木像君」シリーズ

基本はゴーレムと同じではあるが試練や訓練場に居る事が多い。丸太を合わせて出来ており装備品は「木の盾」と「木の剣」が支流。

コア以外が壊れても近くに木材があれば自己修復してしまう。コアも太い体の丸太の内部にあるため滅多に壊れることがない。

「グレート木像君」は魔法やスキルを使う事が出来るタイプ、基本は初級オンリーなのだが強化されておりさらに壊れにくくなっている。

胸に「G」が付いていて、普通の「木像君」よりつややかで固く見える。

「スーパーグレート木像君」:さらにパワーアップしている「木像君」、木造ながらの「木の鎧」を装備している、中級魔法とスキルを使う事が出来る。

特徴として頭に角が3本増え、さらに胸に「SG」と書かれている。


では次回へよろしく。

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