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第021話 「お約束ってやつでしょうか?」

どうもミケ乱です。


久しぶりにPVを調べたらびっくりするぐらいにふえてました。

なんとPV1,217,337アクセスという数になっていてびっくりしすぎ笑い出したくらいです。

ついでにコレを書いてるときに観たポイントが総合評価 14,444ptとぞろ目になっていました。

本当にありがとうございます。


では続きを

「命が欲しかったら金目の物置いていきやがれ!!」


総勢10人くらいの小汚いおっさんたちが取り囲んでいる。見るからに盗賊ってのもいる。

取り囲んでいる人たちは、汚くにやついた顔で俺たちを見ている。手に持っているのはショートソードか槍とかだ。

みるからに手入れもそこそこしかしてないボロい剣や、少し曲がった槍を見てため息が出る。

手入れくらいしろよって感じで俺は見ていたら、父様は興味なさそうに頭をかいている。


「父様、これはお約束ってやつでしょうか?」


「そうだな、王都近くで出る奴らだろうな」


「それにしても装備はお粗末なのしかもっていませんよ」


「盗賊ってのは武器を武器屋に持っていって修理するより、獲物から取って使ったほうがいいと思っているやつらだからな」


「なるほど、それは納得です」


「ごちゃごちゃうるせい!金目の物置いていけ!!!」


リーダーらしきおっさんが顔を真っ赤になりながら叫んでいる。外人ってどうしてこう真っ赤になりやすいんだろう。

周りのおっさんたちもどうやらご立腹な感じで顔が赤い、短気なやつらだな。


「父様がやります?」


「いや、お前がやってみろ対人戦術を体験するにはいい相手かもな」


「わかりました」


俺が歩き出ると空気が少し変わった。それはバカにするやつらの空気。

学校でも職場でも同じような空気は変わらないな。どうせ、子供だからとバカにしているのだろう。

視界に入る5人に全力で魔法を叩き込んでやるか、その前に隠れて弓を向けてるやつを潰すか。

見えないように風魔法の『サイクロンバインド』で感知できた弓兵を潰す。気づかれないように『サイレント』もかけて。


「ところで盗賊のおっさん、余裕だよね~もしかして伏兵でもいるのかな?」


「なっなにを言ってやがるくそガキが!てめえから血祭りに上げるぞ!!?」


「くそガキが!!!」


切れた一人の盗賊が俺に襲ってきた、振りかぶっているので上段切りなのだろう。

素早く円を描くように体を動かし相手の手を掴んで勢いを殺さないように流す、ついでに足をかけて相手を投げる。

勢いがよかったのかそのまま2回転して木にぶつかる、今ので完全にノックアウトしたみたいで動かない。


「なにが!?」


「この!!やりやがったな!」


一気に3人の盗賊が襲ってきた。連携なんてなってない動きで俺を襲ってくる。

一人の槍は下にはらって地面に刺さると、突いた奴のお腹に勢い余ってぶち当たる。もう一つの槍は押し上げて切りかかってきた奴の剣を受け止め、槍を掴むと一気に引っ張って槍の男を剣の男にぶつけ倒す。地面に刺さった槍を足で蹴り上げて引き抜く。取り上げた槍を使って、石付の方で3人を払って打撃を与えて気絶させる。

盗賊の頭みたいなやつは俺の動きについてこれなかった。気づいた時には目の前に槍の柄が迫っていた。

殴られて一回転するとそのまま倒れてしまった。ヒキガエルみたいにびくびくしている。


残りの敵は父様と御者の人がきっちりと倒していた。すでにロープで縛り上げている。

俺も父様と一緒に俺が倒した盗賊達をきっちり縛り上げる、持ち物などを調べているついでにステータスを観る。


「あれ、珍しいのが居ますよ」


「どうした?セフィーよ」


「『アイテムバッグ』持ちが居ますね、しかも二人も」


「どいつらだ?」


「頭らしき人とこの弓兵さんかな、あとは普通のスキルばかりだよ」


「そうか、なら別にスキル封じのやつを使うしかないか?」


「なんとかしてみる」


僕の持ってる『ステータス(全)』はすべてのステータスを操作可能にしている。前に、女猫獣人のセイーナさんたちのスキルとかをアップしたのもこの能力だ。

コレでアイテムバッグの閲覧も可能ですぐに入れる事も出す事も出来るようになる。見るだけならかなり遠くでも大丈夫だが操作になる場合は半径10m内じゃないと使えない。

今は縛っているから近くでも出来る。戦闘だとさすがに確認以外出来ないだろう。


「弓兵さんは持ち物は食べ物、飲み物、初級のナイフと弓セットだけだよ」


「こっちの頭の方はどうだ?」


「基本は同じだけど、変な書類の数がいっぱいだけどね」


書類を取り出すとそこには奴隷として売られた人や女性のリスト、その売り上げを上納する貴族の名前とかが書かれている。

どうやら貴族が一枚噛んでいたらしい。あとは、上納金の額を記した帳簿とかだ。


「なるほど、あの貴族か・・・・金の流れが変だったから調べていたが、まさか盗賊の上前を撥ねていたか」


どうやら父様の仕事に役立つらしい書類は、俺の『アイテムバッグ』に入れておく事にした。盗賊たちの輸送は箱に詰めて馬車の後ろに積んでおくことにした。

箱は、もともと俺が『アイテムボックス』の性能を試すときに入れてたのを忘れていた箱だった。『アイテムボックス』の収納量を調べた結果20トントラックくらいは入ることがわかった。

二つの木箱に入れて、しっかりスキルガードも附加させてあった。これで逃げることは出来ない。

俺らの監視は半端なかったから逃げることもできないだろう。とくにメイドさんたちの監視は凄いものがあった。


暇になった俺はルンの世話をした。まだ目覚ましていないから湿ったタオルで顔を拭いてからゆっくりと寝かせる。

顔色もよくなって来ているから近日中に目を覚ますだろう。そうして4日目の夜が過ぎていく。



つづく

スキル辞典:

ステータス(全):通常ステータスは自分の能力だけしかつかえません。ですがこの(全)が付くと全体、全部といった具合に人のステータスも閲覧しようすることが可能となっている。機能として自他共のステータスを閲覧使用を可能とする。

スキル使用、アイテムバッグやボックスへの干渉も可能。


現時点で分かってるのはこれだけだ。他にも機能が出てきそうだ


では次回をお楽しみに。

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