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第018話 「行ってきます」

どうもミケ乱です。


最近は結構日本語が悪いって言われまくってますw

確かに日本語は下手ですけど面白いものを作りたいって言う気持ちは強いですよ。

あと今日はちょっと遅れたのは仕事が立て込んでいたので、すみませんでした。


ではつづきを

王都へと行く事が決まってから一週間は大変だった、なんせ母様とアレア姉が俺のことを離してくれなかった。

朝起きればどちらかがベッドに入り込んでるし、ご飯の時はあ~ん攻め、ギルドでの仕事に姉は付き添うし、倒す魔物を勝手に倒してしまうし、ギルドに戻れば姉にちょっかいかけた野郎をつぶして回るはめになるし。

姉は姉で俺に話しかける女性中心に殺気が漏れるものだから必死に抑えたり。

家に帰れば母様が抱きしめてくる、正面はやばかったよ何度もお花畑見えかけたから。

窒息死にならないように出来るだけ横になるようにしている、じゃないと動きづらいからな。

たまにそのままでも首を絞めすぎて逝きそうになるけど、さすがにその前には外してもらう。

こっちでもタップが有効なのは面白かったな、母様はそれがわかるだけ成長しているのだろう。


「絶対変な人に付いて行っちゃだめだからね!暗い場所にも近寄っちゃだめだよ!変な魔力感じてもだめだからね!面白そうって思って魔導ギルドなんていったら何されるかわからないわ!あと・・・」


「母様分かっています、大丈夫ですから」


「本当に分かってるのね?絶対だからね」


「はい、絶対です」


心配症な母様がしつこいくらいに言ってくる、昨日の夜から繰り返しなのだからさすがに疲れる。

アレア姉は俺の道具をそろえてくれた、何度も中身をチェックしてはどれが要るやら要らないと出し入れしてるのだ。

さすがにもう出る日まではそういうことはしなくなった。今は馬車に荷物を入れてる。

この町から王都まで最低でも馬車で5日掛かる、途中に村が一つくらいしかない。


「それじゃ行ってくるぞ。向こうの親父の屋敷に泊まるから大丈夫だろう」


「そうですね、お義父様とお義母様によろしくと伝えてください」


「分かってるさ、それに親父もわかってくれるさ」


「ええ、そうですね」


どうやら実家にはあまり歓迎されてない結婚だったみたいだ、でも今はかなりの地位を手にできてる。

コレを切っ掛けになればって思っているみたいだ、それだけ望まれないほどだったのだろう。

親としても貴族としても社会としてもいろいろと柵だらけって事だ、貴族ってそういうところがいやなんだよな。


「そういえば父様、我が家の実家ってどこにあるんですか?」


「王都にあるぞ、バウンテッド王国だ」


SSO時代大小合わせて12の王国が存在した。その内大国とされたのがバウンテッド王国、シャイロン教国、ザイロン共和国、そしてザイン帝国の大四国だ。

バウンテッド王国は中でも大きく色々な種族が住んでいる、もっとも多いのはエルフと人族で共同で国を作ったのが始まりとされ。

森が多く剣と魔法が一番発展した国だとされている。SSO時代に一度だけ王に会ったことがあるがたしかエルフの女王だったはず。

ハイエルフだけに美人でほっそりとした体系に金髪のストレートヘアーに金色の瞳をした小柄な女性だったはずだ。


「今は女王が治めているからな、実際会えばわかるぞ」


どうやら女王で当たっていたらしい。普通は数年で王は交代するが、ハイエルフがなる時だけ100年単位で変わるらしい。

優秀な王は長く繁栄を築くために長くするのだとか、あとハイエルフはかなり気長で温厚な性格なのだ。

母様をみれば一目瞭然ってわけだ。


「そうね、ハイナ女王は温厚な方なので有名ですわ」


「会うっていうか会いにいかないといけないからな」


「どうしてです?」


「前回の貴族のことでな、色々と話す事が必要になったと言うわけだ」


「わかりました。そろそろ出発の時間ですよ」


「うむ、ではいってくるぞ」


「行ってきます。母様、アレア姉」


「気をつけていってね~絶対ですよ~」


「がんばってね~」


馬車に乗り込んでゆっくりと発進しはじめた。母様とアレア姉とメイドたちに見送られて俺は屋敷を後にした。


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-


今回の旅には俺と父様、従者のロンさん、メイドのコロンと父の専属メイドのペナさんの5人だ。

どうやらロンさんもペナさんも、元は冒険者だったらしく装備を持ってきてる。ロンさんは短剣と弓を、ペナさんは槍をもっている。

町からでて一日めは何もなかった、と言うよりどう暇と戦うか頭を捻らされた。

極端に娯楽の少ないこの世界では、チェスみたいなのはあったけどそれ以外のゲームらしきものはなかった。

無いなら作ってしまえっとおもった俺は、昔からやってる「リバーシー」を作る事にした。


休憩が出来るところまでくると馬車から降りて、枯れ木やら乾燥した木を見つけてはもってくる。

ナイフを使って木を切り平たい木の板を作ってから、ナイフに魔法剣の一つ『ヒートエッジ』を使って8×8の64面を作る。今度は丸くなるように木を削ってそれを厚く輪切りにして70個作る。父様も俺が作るのを興味深そうにみている。

ここまで作るのにほぼ半日をようしてしまったけど、『短刀術』と『大工製作」のスキルを取得しておいた。


「何を作ってるんだ?」


「ちょっとした玩具ですよ」


「そうか、でもコレは「ウォーデュエル」(チェス)と同じボードだよな?」


「ええ、そうですよ」


コロンさんが晩御飯を持ってきてくれる。野菜スープにパンだった、今日は、作業をしてお腹が空いていた。


「それにしても駒はどうするんだ?その円いので作るにしても高さが足りないだろうに?」


「コレは「ウォーデュエル」じゃありません「リバーシー」って言うやつですよ」


「リバーシー?なんだそりゃ?」


「簡単に言えば陣取り合戦みたいなものです。完成したら教えますよ」


「そうか、なら楽しみにしておくぞ」


父様も楽しそうに夕食を食べ始めた。そのあと、火番をしながら交代で1日目が過ぎていった。

次の日に「リバーシー」は完成したのだが、ルールが簡単なのとすぐにでも遊べることから父様も気に入ったらしい。

昼を忘れるくらいに熱中していた。ちなみに勝率は10戦8勝2敗と最後に2敗は殆どお腹を空いたための集中力不足だったためだ。

父様はこれは商売になると踏んで後で知り合いの商人に売り込む事が決まったのだった。




つづく

SSO知識:

「ウォーデュエル」

もともとはチェスをプレイヤーでやろうということから始まったゲーム、ルールの大半はチェスと同じだがチェスの駒がリアルにアバターになっている。

人気を博したのはチェスで言う駒取りのときにムービーシーンが流れる。

自分の戦いからデータとして入っているのだ、友達からデータをもらって複数のキャラを持つような感じができるが人気の一つだった。

こっちの世界ではアバターは魔力で見せる事可能だが普通に遊ぶ事も出来る。


では次回よろしくですw

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