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街によって

 シーナ達は3日間どうにか魔物達を村まで行かせずにダンジョンの外に出たらすぐに退治して村に被害を及ばせずに依頼を見事達成した。みんな想像以上に成長しているな。


「それじゃあそろそろ村長さんから報酬を受け取って帰りましょうか」

「そうですね、あのみなさん、帰りにその報酬で買いたいものがあるので街によりませんか?」

「いいわよ、師匠も好きに使っていいって言ってたしね」


 どうやらみんな帰りに街によるようだな、何を買うかは気になるが、もう俺の尾行は必要ないし、みんなに気づかれる前にさっさと村に帰るとするか。


 俺はみんなより一足早く村を出て、今俺たちの住んでいるパルプの村へと戻っていった。


「ふう、どうにか戻ってこれたな、まずは村長の家に行こう」


 ひとまず俺は帰ってきた報告の為に村長の家に行って、扉をノックした。


「おお、リッキーさん帰ってきたのか」

「ああ、もうみんな依頼を達成したし、これ以上は見届けなくてもいいと思ってな」

「そうか、しかし最後まで気づかれずに尾行するとはなかなかじゃな」

「ははは、みんなが魔物討伐に夢中だったのもあるけどな、しかし、みんな想像以上に成長しているな」


 俺がみんなが依頼を達成した事、そしてその戦いぶりをみての成長していることを村長に話すと村長から返事が来た。


「まあ、それはお前さんの教え方、鍛え方も良かったからではないのか、みんな才能はあったかもしれんが、お前さんのような良き師匠に会って才能が開花したのかもしれんぞ」

「そうだといいんだが、みんながしっかりと取り組んでくれたからだな、さあ、街によるっていってたし、食材を用意して待つとするか」


 そう言って、俺はみんなのねぎらいの為にとっておきの食材を用意して待つ事にした。街によると言っていたからいったいいつに帰ってくるかは分からないが、とりあえず美味しいものは用意してみんなが帰ったらすぐに調理できるようにしておこう。


 そして俺がパルプの村に戻った翌日の昼頃、ようやくみんなが帰ってきた知らせがきた。


「おーーーい、リッキーさん、シーナちゃん達が帰って来たぞ」

「やっとか、分かったすぐに出迎える」


 村長に言われて俺は村の入り口までみんなを出迎えに行くとシーナが何か見覚えのないものを手にして袋に包んでいたので気になったが、まずは出迎えた。


「みんなお帰り、しかし予定より遅かったよな」

「あの師匠、これ受け取ってもらえますか?」


 シーナが持っていた包みの袋を開けるとそこにはなんと農業用のクワであった。


「シーナ、これ……」

「ほら、なんかクワがボロボロになりそうって言ってたじゃないですか、それで買ってきたんですけど……」

「ありがとう、大事に使わせてもらうよ」


 これを買う為に街によっていたのか、いや、これは本当にありがたいな。

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