第六回 ふしぎのくに会議・例
さて皆さん、当方ふしぎのくには、旅行などの慰安行事がのきなみコロナの影響でできなくなったので、映画や喫茶店の優待などを沢山頂きましたよぅ! この前はヘカさんとダンタリアンさんと温泉に行きました^^ 来週はふしぎの皆さんで鬼滅の刃を観に行きます! 楽しみですねぇ^^
「はじめまして名無しさん」
「は、はじめましてセシャトさん」
六回目のミーティングにもなるとベース作品が決まりそこへの肉付けが始まります。そして今回はセシャトさんのランチミーティングにお呼ばれたした時のお話をします。
某有名な喫茶店のランチに師匠ちゃんに誘われました。そこにセシャトさんもやってくるという事でアメリカンコーヒーを頼みながらドキドキと待っていると彼女が登場。
「今日は三人ですか?」
師匠ちゃんが頷くので、各々食べたいランチを頼んで軽い世間話から始まります。
「皆さん、映画の優待は使われましたか? 私はヴァイオレットエヴァーガーデンを見てきましたよぅ! 最後は涙無くしては見れませんねぇ」
そうなんです。某映画館の優待がこの前配られました。僕は普通に鬼滅の刃を観てきました。おすすめです。
「テネット見てきたかな。ヴァイオレットエヴァーガーデンはスタッフロールがきつかった」
西のおべりすくさんは京都アニメーションがある西のメンバーなので、寄付するという形でかなり観に行ったみたいです。
コーヒーが運ばれるといよいよミーティングも後半戦に入ります。
「では今回の大友さんが自分との違いについて語り、みんなに茶化されるというパターンに決まりましたが、まだ少しアプローチが薄いんじゃないでしょうか?」
セシャトさんは結構。厳しいのです。ミニセシャトさんのイラストを書いて、僕らにどういう風に紹介小説を動かしていくか、説明してくれます。どんな相手にも厳し目の師匠ちゃんですが、セシャトさんには初孫くらい甘いです。
「セシャトちゃん、どこにアプローチの薄さを感じるんだい?」
この紳士な感じ。これがダンタリアンお姉様相手だと。
「ダンタリアン的には何が気に入らないの? 俺に理解できるようにちゃんと日本語で教えて」
「あ?」
というバトルに発展する。今回、場違いな名無し事僕とセシャトさんと古書店『ふしぎのくに』系列の虎と呼ばれた男。またある時は門より至った者と言われた男。世界の裏を支える剣などと言われることはないのだけれど、めちゃくちゃ偉そうな人です。つい最近参加した人なんだけどね。
「皆さん、作品中の大友さんの行動や性格などばかりに着目しており、実際のお話への介入が少ないように思いませんか?」
これを他の人が言おうものなら何か小言の一つでも言いそうな師匠ちゃんだが……
「なるほど、いいところに気がついたね。じゃあ、再提出依頼をしよう」
再提出というものがあるのだけれど、それが4000字だろうと、十万文字だろうとボツという事になります。それをもちろん伝えるのはセシャトさんになります。セシャトさんは業務用のiPhoneでライン通話をライターさんにもし繋がらなければメッセージにてそれが告知されます。
古書店『ふしぎのくに』は企業レベルで考えると究極にブラックだと言えるでしょう。セシャトさんの勤務時間なんてあってないようなものだし、ライターさんの酷使の仕方も半端じゃない。それが某有名な作品を書いていた人であろうと高名な先生であろうと、男女平等に鬼のような業務依頼をします。
過去に一度だけ、セシャトさんのフォロワーさんでふしぎのくにのライターになりたいと連絡をくださった方がいたそうです。文庫本6冊分の分量の作品提出をお願いし、それの三回目の書き直しで心が折れたそうです。正直ね。古書店『ふしぎのくに』という場所は動物園みたいなものです。見るのは楽しいけど、動物を育てるのは大変みたいな?
あれ? 僕結構うまく表現したんじゃないでしょうか? 僕個人としてなんですが、最初セシャトさんが色々なことを説明してくれるのですけれど、このセシャトさんは凄い普通のいい人だなぁと思ってましたが……
病気です。
はい、もう一度言います。セシャトさんファンに殺されるのを覚悟で言いましょう。セシャトさんは病気です!
誕生日にプレゼントとして○○全集とかラノベダンボール一杯とか、漫画60巻全巻セットとかもらうんですが……
「皆さんお返しですよぅ!」
と、誕生日パーティーとかって基本。御馳走があって、ケーキ的な感じだと思うんですよ。はい、僕は友達とかいなかったので誕生日会とかしたことないので知りませんけど……
まず大量のミスタードーナツ、そしてポッキー、古書店『ふしぎのくに』においてはポッキーはあらゆるイベントにおいて投入されるようです。チョコ菓子としてGODIVA等のお高い物も並びます。これはダンタリアンお姉様やシアちゃんさんのような高い物しか口にされない身分の方が食べるためです。そして果物です。古書店『ふしぎのくに』のメンバーの中にはお菓子を口にしない方も実はいるんです。そういう方も果物は食べますので病院のお見舞い品くらいのやつが並びます。
最後はケーキ、これワンホールというパターンは少ないです。どちらかというとカットしているケーキを沢山買う傾向があるみたいです。いろんな味をシェアできるからという理由で、これに関しては昔の古書店『ふしぎのくに』の初代・ダンタリアンさんという方がいたらしく、古参の方曰く、2000年代の某株で儲かって若年リタイアした人だったとかで、一部にカルト的人気があったらしいけれど、その批判的な態度から度々当時の携帯小説やネット小説の作者と衝突もあったとか、なかったとか?
現在は今の古書店『ふしぎのくに』には関わっておらずダンタリアンという名前も継承して今のお姉様に至るみたいな感じだったらしいですね。
ダンタリアンの名前を継承する人は頭がおかしい人が多いのはこういうところがあるんでしょうか?
こんな話をセシャトさん達にこの場所で伺いました。でもこれ書いていいやつなんですかね? セシャトさん病気とか書いちゃいましたけど……
まぁ、これを読んでしまったあなたも同罪ですけどね。
とかどうでしょう? 名無しのライターに煽られし読者達よ! 僕の主神……デト様に幸あれ。あっ、これまだ古書店『ふしぎのくに』的にアウトなやつだったかな? ヒントとしてはオモイカネ様がご降臨なされるという事を僕は宣言しておきたい。
「名無しさん、それはスペシャルシークレットですよぅ!」
「すみません」
「では、名無しさん、あちらで少しお話をしましょうか」
あっ、ダメだった。では皆さん、作品の修正をしていく過程で物語のことをそこはかとなく追求していく紹介小説をご覧ください。
大友は気がつくと、どこかの王宮の中にいた。さて、これは困った。仕方がないので誰かに合わないかと王様でもいそうな場所へと歩む。
「おっ、でっかい扉。奥に神様でもいそうじゃね?」
大友は重い扉を押し開く。鬼が出るか蛇が出るかそこには大きな玉座。その玉で頬杖をつく偉そうな子供。
「セシャトさん?」
「誰がセシャトか、汚らわしき君よ」
よの全てをつまらなさそうに見つめるような子供がそこにはいた。王冠をつけて、軍服を着た子供。恐らくは少年。セシャトに瓜二つだが目つきが異様に悪い。そして大友を見て汚らわしいと言う。
「おいクソガキ、俺が汚らわしいだと? この世界一、可愛い俺を前によく言えるな」
「男にも色目を使い、なんなら接吻までするような男だ」
「だーかーらー! それは『詩が二人を分つまで 著・バスアヌ』の俺であってだな! 俺じゃねーんだよ」
「頭の悪そうな君よ。面白い、話を聞こう」
小一時間程、作品について大友は説明。そして少年王は実につまらなそうに語る。
「何故、スペルブレイカーは異世界の転移者、転生者を殺す? おかしいじゃないか、願いを叶えるから? 何それ? やってる事同じだろ?」
大友は運命の神に異能の力を与えられ、運命の神々が無意味に無作為に放り込んで行ったチートを持つ連中を大友に殺せと言う。それはあまりにも同じ無駄なことをする。
「これって多分、意味があるようでないんだろ? それくらい分かれよ。えっとセシャトさんの弟?」
「違う! 下賤なる土塊の雄に名乗るのもよしとしないものでもあるけど、名もなき者と思われるのもまた不愉快極まりないから教えてやろう。私の名は」
不協和音が聞こえる。大友には名前が聞こえなかった。少年王は誇らしげに名前を名乗ったのでもう一度言ってくださいとは言いにくかったので大友はううんと考えてから少年王に話しかける。
「でさぁ少年王。俺を模した主人公は母ちゃんを生き返らせる為に、他人を皆殺しにしてもいいと思うわけだ。これって風刺なんだよ。はっきり言って胸糞悪くなる風刺。お前ら、こんなの書かないだろ? こんな胸糞悪い世界にはいられないだろう? ってことじゃないの?」
んっ! と声をダスト顔に大きな札を貼った女性がシャンパングラスとコカコーラの冷えた瓶を持ってやってくる。少年王のグラスにコーラを注ぐそしてそれにレモンを搾り入れた物を少年王は香り、そして飲み干す。
「女のワガママとカクテルは足が速いという。この物語は言いたい事を情緒的にしすぎていて気がつく頃には悪くなる。要するに、作者の利己的な理由と頭の中で完結しているということだな」
空になったグラスを振りながら勝ち誇った顔をする少年王の前に大友はこの少年王が一番簡単な事を知らない。それを大友は知っている。
「馬鹿だぁ少年王」
「ばっ、バカァ? は? この私が? お前こそ馬鹿だろ?」
「Web小説ってのはさ、超大きな目線でいくと、読者よりも作者が作者自身のために書かれてるわけよ。そこを少年王は理解していないって事じゃね?」
眉間にシワが寄せられる。玉座に座りし王が、目の目であくびをしている大友にはを食いしばり、悔しそうに地団駄を踏んだ。大友は名前の知らないこの謎の少年王のことをも好きになりかけていた。
やばいやばいやばい! あと数話の納品がまだおわってません。10月あと何日だっけ? やばくね? もう既に11月作品の納品全部終わってるらしいんですけど! えぇ……やばいよおべりすくさんと師匠ちゃんさんと、レシェフさんのドリームチームなんてずるくないです? 11月、そこに僕も入れてもらい、新連載を実は……




