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セシャトのWeb小説文庫2020  作者: 古書店ふしぎのくに
第八章 特別編・これが紹介小説の全貌だ! by・名も無きライター
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第一回 ふしぎのくに会議・例

みなさん。ついに10月ですよぅ! 神無月、知ってましたか? 神様が島根に行かれる日なんです。当方の神様は全書全読の神様、とくに何かができる神様ではないのですが、1日1000円のお小遣いでやりくりされている偉い方です! 来月、神様がお戻りになられたらグラタンを作ってあげたいですねぇ!

 謎多き古書店『ふしぎのくに』と思われているかもしれないが、今回十月に紹介するハズの作品のコネクトができなくなった為、そんな古書店『ふしぎのくに』の紹介小説の流れを語っていきたいと思う。


 過激な表現でなろうより削除された『詩が二人を分つまで 原作バスアヌ 著 師匠ちゃん』を使って語ろう。今回は紹介小説を基本的に手掛けた事がない控えライターによる執筆の為見苦しい点が散見されるかもしれないが、七日ベースで原稿を用意する必要があった為、お許し願いたい。てゆーか7日で5万文字ほどの原稿用意しろとか、普通は言わない。

 今回、『詩が二人を分つまで』が紹介小説に選ばれたという体で物語を進めていく。



 東京、神保町にある古書店『ふしぎのくに』、就業時間が終わり、掃除や明日の準備を終える。そして食事をとって映画や読書を楽しんだセシャトはTwitterやメールを確認し、応募頂いた作品群の中から決まった作品を用意した上で、23時を待つ。



「では、そろそろですねぇ」



 以前はスカイプ会議、今はズームによる会議の時間が迫る。そして一人、また一人と参加者が増えていく。



「こちら、セシャトです! 皆さん声は聞こえていますか? 受験の為、文芸部さんは今回もお休みです」



 西の古書店・おべりすくの皆がインする。そして続いて、中京の古書店・あんくくろす。最後にシステム部の連中が、会議だと言うのにビール片手に参加してくる。ヘカさんやトトさんは個別に家や旅行先? からインされる。

 トトさんが何をしている人なのか、実は古書店『ふしぎのくに』のメンバーもあまり知らない。



「こちら、おべりすくのシアやで、全員参加オーケーや」

「あんくくろす、準備オーケー」

「はいはーい。システム部は今日も元気にダーンたーリアーンダーンた……」



 セシャトは皆の参加を確認したところで、紹介小説会議第一回を開催する。皆が支給しているタブレットでズームを開き、支給しているパソコンで作品を開き会議は始まる。



「今回、神様からのメールはご覧いただいたと思います。トトさんが簡単に流れを付け足した物を一応共有いたしますねぇ! 今回の紹介作品ですが、師匠ちゃんとアヌバスさんによる『詩が二人を分つまで』、私たちのよく知る大友さんが主役の物語ですねぇ! これは許可を取ってるんでしょうか? まぁ、それは今回関係ありませんが、面白かった点とよくない点を発表いただきたいと思います! ちなみに注記していますが、小説家になろうをバンされた事はよくない点にできませんのでよろしくお願いします!」



 まず認識の違いを確認していく。百人が同じ作品を読めば大抵7割くらいは同じ感想を抱くものだけれど、内1割以下は真逆の感想、そして残り2割強くらいは盲点の感想を述べる。その為、古書店『ふしぎのくに』系列の皆は2割強の感想を探すように作品を読むようにする。



「じゃあおべりすくさんからお願いします。全員が何かしらの出版業界の人々ですので今回もベースになるような説明をお願いしますねぇ!」



 セシャトさんはかなり無茶振りをしてくる。きっとDMで毎回病みそうになるクレーム対応をしている仕返しをこの場で……と言う冗談を言っておこう。



「ウチら、おべりすくの感想としては、まぁよくあるチート物語に対して風刺を込めた粛清物語を書いている点。それなりに読ませる文章と安定感のある物語展開が面白いと評価するわ。で、逆によくない点は、大友の容姿や魅力について触れ方が情緒的すぎる事やな……これは大友というキャラクター造形が脳内で止まっとる。これもWeb小説作家にようあるやつや。着目すべき点はもう性表現やな。何も恐れずかと言って官能小説程やない。現在Web小説家で18禁に行ってない作家でここまで書いとる奴はおらへん」



 基本的におべりすくが先陣を切る。もし、一般の方がこのミーティングに参加したらおべりすくの話を聞いて反論などはしないかもしれないが……ここは古書店『ふしぎのくに』クオリティ。



「異議あり」

「異議あり」



 基本否定意見を出す。ブレインストーミングに反論を出すという手法をとっている。



「ではシステム担当さんお願いします」

「うぃ! ボス……というかダンタリアンがブランデーとりに行ったので師匠ちゃんが代行しまー。大友の魅力について情緒的であるというのは、神がかった美少年だからという事で、○○のようにとか比喩とかを使うと限界があるからであり、文章をおべりすくは読めてない。作品の風刺に関してはパロディと言った方がよく刺さると思う。第三章のタナトスの呼ぶ声に関して大友が親近相関するかどうか、これに関しては当然バン対象になる程度には官能レベルじゃない?」



 否定意見をもらった際の反応であるが、これは面白い。



「あーなるほどな。ありがとう」



 基本的にお礼を言う。なぜなら喧嘩をしているわけじゃないから、第一回の会議は大抵面白い部分を詰めつつ、よくない部分の炙り出しをしていく。これはわりと、博打的要素があるのだが、よくない部分は直すべき点というよりはある種興味を持たせる点につながるのである。


 人間の性質に、不完全な物を身に置く事で安心する性質がある。紹介小説の読者は同時にWeb小説を書く作者である事が多い。その為、紹介作品の欠点のような物を提示しておくと、その作品のその部分目当てで読みにいく者がいる。それに関して作者や、読者から多大なる攻撃をセシャトさんが受ける事も何度かあったのだが、紹介小説はその作品自体に色々とギミックが組み込んである。そして強烈な問題点として、ライターも作家である為、自分の色を出しすぎる傾向がある。


 また、その紹介作品が好きすぎて逆に影響を受ける傾向があったりする。この際なので、今まで紹介小説を執筆した人々に某評論家、実際に本を出している作家、劇作家等、第一線で活躍している人がいた。名前を出すと恐らくは驚かれる人も関係しているという事だけは明言しておこう。


 ちなみに現在本稿をメインで執筆している者は何者にもなれなかったライターである為、気にしないで頂きたい。このような機会を与えていただき光栄である。十二月にカクヨムで大変凄い方の執筆作品のチームに参加させてもらう事になりそのウォーミングアップに本稿の仕事を貰った為、十月は某の超駄文にお付き合いいただきたい。

 このように、意見をぶつけ合い。ミーティングのラストにライターを決めていく。



「では、今回の紹介小説のメインライターをされた方はいますか?」



 セシャトさんの質問に対して、基本的に全員が手をあげる。余程苦手なジャンルでない限りは皆やりたがる。内容文字数に関係なく、月間の紹介小説の報酬は大体五万円程となっている。報酬は古書店『ふしぎのくに』の後ろ盾というか、パトロンが実はいるので、そこから運営資金をもらって細々とやりくりしている。場合によっては無報酬で書いてくれるライターさんもいたりする。基本的にこちらからの依頼による執筆が最大支払いとなっていて、ミーティングに参加する連中は大抵無報酬で執筆している。


 なんせ、並のサラリーマンより稼いでいる連中ばかりなのだから……某は、怒りに打ちひしがれそうになる。

 心情、私情が漏れた事お許しいただきたい。古書店『ふしぎのくに』は要するに大人のクラブ活動みたいな物だと思って欲しい。サークル活動とはちょっと違うのだ。

 そしてライターが決まった後に、ライターがその週までにベース作品を提供する。以下が紹介小説ベース。




                     ★



「お返しなさいませご主人!」



 大友は本日の営業クローズまでメイド喫茶『えるたにん』で働くとアイスコーヒーを自分で入れて、それを飲んで一息つく。



「ふぅ……まりあん、家族旅行来週だっけ?」



 一緒にバイトをしている同期のメイドはカレンダーを見てから頷く。



「そだよー! 大友くん、ウチの妹がさ、大友くんの大ファンなんだけど、写真撮っていい?」



 大友はアイスコーヒーを飲みながら頷く。そしてウィンクをして片手でハートを作ってポーズを取る。



「いいぜ、ほれ写真撮れよ」

「えっ? 何そのポーズ」

「いいから、いいから」



 パシャリと写真を撮ったまりあん。何事かと思ったが、大友は着替えてくる。学生服になった大友は逆方向から同じポーズをとる。



「で、この状態でもっかい撮って」



 パシャリと撮った写真。そのデジカメを大友はメイド喫茶のマックブックに繋ぐとその写真を加工して一枚の写真にする。それはメイドの大友と学生服の大友は一人二役でハートのマークを作っている写真。



「大友くんって器用だよね」

「頭は悪いけどな、でもまりあんの妹とか俺面識ないんだけど」



 大友は自分の可愛さなら世界すらも制しかねないと思っていたが、まりあんから見せられたものに空いた口が塞がらない。



「だって、大友くんWeb小説の主人公やってるじゃん」

「は?」



 大友が見た物『詩が二人を分つまで 著・バスアヌ』



「あんにゃろ! なんだよこれ、すっげーエロいじゃんかよ」



 大友が女の子と愛し合い。愛した女の子を紅い弾丸に変え、あらゆる異能を打ち抜く。エロとホラーとミステリーと異世界やら現実ファンタジーやら、SFまで謎ジャンルのまさにWeb小説といった作品だった。



「でもこれ面白いよ」

「勝手に俺を使われている側からしたら怖いよ……でもこのペルって子可愛いな」

「大友くんがリアルにケモ耳幼女を拾ってすごい求愛されたらどうする?」

「どうするって? いや、どうもしないだろうさ」

「大友くんはこの小説程クールじゃないから、可愛がって一日過ごして学校とかバイト忘れそうじゃない?」



 大友はそう言われると否定はできない。自分は可愛い者がすごい好きだ。特に古書店『ふしぎのくに』によくいる神様と名乗る子供は可愛すぎてたまらない。



「かもね。この服の着せ替えとかしたがるのは俺っぽいよな。でも俺、普段からそこまで女の子の服着てる?」

「着てる! というか、男の子の服と言ってるのもいっつもユニセックスなのが多いから、学生服いがい百パーセント女の子の服と言っても過言じゃない。それよりさ、大友くんの姉妹ってこんな病んだお兄ちゃん子じゃないよね?」



 あははと笑うマリアンに大友は青い顔をする。



「えっ……マジなの?」

みなさん、こんにちは。今回、ライターとして書かせて頂いている名無しのゴンべぇです! 万に一つでも人気がでてくれれば小生も輝かしいふしぎライターの一員になれるかもしれません。その時にはラーとか、オシリスとか、アポピスとかそんな名前がもらえたらうれしいです。

ちなみに、前回ヘカ先生とミーティングに参加したのですが、まさかの俺のステーキからでした。一言、ヘカ先生。超、可愛いの!

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