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セシャトのWeb小説文庫2020  作者: 古書店ふしぎのくに
第六章『最競クインテットは最果ての街を往く 著・斉藤タミヤ』
51/90

フラグ回避はネオ中華と共に

さて、新しいスマホを現在借りていますが、ふしぎの連絡用と、私用と、別に業務用に三台iPhoneがあります。ほぼ同じ形状なので、電話がなった時、どれが鳴っているのか最初分らない時があるんですよねぇ^^ 携帯電話は一つ持ちが一番です!

 セシャト達がお風呂から上がると部屋でトマトジュースを飲みながら一二三が食事のチケットを持って待っていた。



「お帰りなさいみんな」



 浴衣に着替えたセシャトと秋文・・・・・・そして・・・・・・秋文と一二三は一人のモデルみたいな女性を見てから素直にこう言った。



「「誰ですか?」」



 きめの細かい白い肌にアーモンド型の瞳。牙みたいな特徴的な八重歯。そして極めつけはそのたわわに育ったワガママボディ。手に持っているのはレッドブル。



「ヘカなんよ! 二人の目は節穴なん? まぁ、温泉でよりヘカの魅力が上がった事に関しては認めるんけどな!」



 そう言ってウィンクするヘカ。さしもの秋文と一二三もドキンと胸がなる。こんな異常事態に関して当然、耐性がないのは一二三少年。



「いやいやいや、おかしいですよ! ヘカさん何処行ったんですか?」



 グォオオオオオオ! 目の前の美女、自称ヘカのお腹の音が鳴るので一二三は少し目を瞑ってから提案した。



「とりあえず食事にしましょうか?」



 宴会場に向かう一向。今日はプレオープンどころではない。恐らく客と呼べる客は一二三が連れてきたこの四人しかいない模様。



「これが宮廷中華なんな! というか完全に和製中華なん!」



 所謂ネオ中華。あまり知られてはいないが、神保町はネオ中華が最近増えつつある。一概には言えないが、好きな中華料理を思い浮かべて欲しい。

 その殆どが実は和製中華だったりする。日本食が海外で魔改造されるように、カレーやその他洋食が和製に改造されるようなもので、実質中華なのだ。好きな物を注文し、そして・・・・・・メインの作品の読み合いに入る。



「アルマさんが今仕えている場所は社会主義みたいですね!」



 あまり背景が見えてこないが、恐らくモチーフにしているのは社会主義体制だろう。それを意識していなかったとしても、歴史やその他作品における同様の動きを持った国家体制等に影響をされたと読むべきだろうか? 案外、社会主義というものは創作において使いやすい。我々日本人には到底理解できない理念を持っており、今こうして創作すら簡単にはできなかった時代もあるのだから。まさにお隣の異世界なわけだ。



「社会主義のメリットを語る輩もいるんけど、今のご時世においてははっきり言ってその存在理由はないんな。思想を第一に掲げた結果衰退するのは国力なん。ソ連を見ていれば分るんよ! ヘカが昔いた時は・・・・・・ん? ヘカが? なんか思い出しそうになったんけどまぁいいん。にしても、二人目の異常な消滅・・・・・・この二回目で読者は強く意識付けされたんな? これは何か必要なアクションという事なん」



 最初は名も無き老人。続いて領主のディルド。前回も話した何度も繰り返す事ですり込み思い出させるというお話である。セシャトは小籠包を一つ食べると目をつぶる。



「ふむ、実に美味しいですねぇ! 神保町では四川料理が多いですから、広東料理ベースの中華は新鮮です」



 ヘカが追加の注文を頼むとチャイナ服を着た少女がやってくる。そしてそれは一二三を除き三人がよく知る人物。



「注文を」

「木人ちゃんなんな?」



 神保町における有名なバイト戦士・大友と共々神様に無駄な寵愛を受けるニューフェイス。不法入国者であり元殺し屋の木人。

 そして変貌しすぎた姿をしているヘカを見て木人はメニューを取りながら返す。



「お前は誰ですか?」

「お前じゃないん! ヘカなん!」



 上から下まで木人はその姿を見て「了」と答える。それに内心一二三は(えぇ!)と驚くも、声にも顔にも出さない。

 出したら負けなような気がしてきたのだ。



「珍しい顔ぶれで、オネショタ向けの合コンか?」

「ち、違いますよぅ! 木人さん! むしろ、私が一番年下なんですからね!」

「「えぇ!」」



 秋文と一二三の心の声が言葉に変わる。ヘカの年齢は不明だが、昔から神保町にいたという事で少なくともセシャトよりは年上。そしてセシャトは産まれてまだ2才なのだ。



「木人さん、今日は『最競クインテットは最果ての街を往く 著・斉藤タミヤ』を夜通し楽しもうと思ってお泊まり会ですよぅ!」



 木人はそのタイトルを聞いて少しだけ口角が上がる。広い視野では彼女もセシャトファミリーの一人、知らないわけがない。



「神様とこの前よんだ。好运来了!」



 袖の中にボールペンを入れると木人は厨房へと戻っていく。ヘカがナイフとフォークでばくばくと中華を平らげている中、セシャトはゆっくりと食事を楽しむ秋文と一二三に微笑む。



「さて、島へと上陸したレイルさん達ですが、いよいよ物語もクライマックスに突入ですねぇ! 桃太郎さんも物語のラストを飾るのは鬼ヶ島です」

「桃太郎は、人々から奪った金銀財宝を横取りする、とんでもない鬼畜なんな! ブラッドに近い性癖を感じるん。桃太郎で思い出したん。レイルの剣技は本当にバスターブレードで行うものなん?」



 魔機の大群を片っ端から叩き斬るレイル。所謂無双というシーンにおいて、美女と化して高級中華をむさぼるヘカは言う。そんなヘカの口のまわりをセシャトが拭いてやり、ヘカに尋ねた。



「どういう事ですか?」

「キバオレ流という剣術? 剣技なん? 牙折流とか言うかもしれないんな? このいかにも我流剣術みたいな名前は日本風なんな。レイルに剣技を教えた爺さんの言ってたこの部族は作品世界でいうところの倭人みたいなものだったとかなん? 大剣で使うにはあまりにも剣技と合ってないん。ベルセルクのガッツは毎回、叩き斬る。押し刺すという大剣の最大メリットと最大インパクトを利用してるんな! レイルは中々ヤバい奴なん」



 セシャトはあまりそういった事には明るくないので少し考えていると、オーバー小学生の一二三少年が語る。



「中国の斬罵刀も日本の大太刀も果たして武器として機能したかは分りませんが、馬を転ばせる事に使われたとは残ってますよね」



 要するに鈍器、西洋のブレードも日本の野太刀も大抵この使い方で戦場利用されている。そんな鈍器のような武器を振り回すこれらの作品世界のキャラクターは既に理屈を通り越していると言えるのだろう。

 成る程とセシャトは現実と現実的に表現されている作品の比較から、バスターブレードを振うレイルがいかに人外じみているのかを知った。



「ですが、そんなレイルさんをもってしても中々突破できない魔機の登場です。ここは単純にワクワクしてしまいますね。そしてここで・・・・・・非常に胸熱の展開が読者を迎えますよぅ! まだアルマさんがいませんが、本作の大きな主役が四人揃います。一人がダメなら二人、二人でもだめなら、三人。そして四人。アルマさんが見つけてきた超人達です。その力は世界すら動かす程でしょう」



 食事も後半戦、デザートは何を食べようかと秋文、一二三、ヘカと三人でメニューをのぞき込んでいると、セシャトは木人に注文する。



「木人さん、デザートですが、全種類を四人分ずつ持ってきていただけますか?」

「御意」



 四人分とセシャトは言った。メニュー表見開き二ページに書かれている様々なデザートを全て、四人分注文してしまった。



「秋文君と一二三君、レイルの呪物を使いすぎる事をイザクは制止するんな? 行きすぎた力は身を滅ぼすん。そして、そのなれの果てがこのセシャトさんの姿なん!」



 大量の甘いデザートに囲まれて至福の表情を向ける、セシャト。秋文はややセシャトに見とれている正直セシャトはそこそこ可愛い。可愛いのだが・・・・・・



「これが、妖怪甘味狂いになってしまった姿なん。エンプティーフードに頼りすぎた者の末路なんよ!」



 ヘカが滅茶苦茶セシャトをディスるので、セシャトは木人にジャスミンティを注文して、それを一口飲んでから答えた。



「ヘカさんもジャンクフードしか食べないじゃないですか! 心外です! さぁ皆さん。お菓子を頂きながら続きを話しましょうか? ここは非常に読ませてくれます! 最初はレイルさんの兄貴さんはイザクさんだけでしたが、島で共闘し、呪物を使い続けた人の行く末を見ても尚、その力を使う事を宣言するレイルさんを労るリゼさんとダールさん。目的は違えど、レイルさんを弟のように思っているんでしょう。そして、ようやく仲間として認めてもらったといったところでしょうか? はむっ」



 桃のコンポートをフォークでさしてそれをぱくり、マンゴープリンをスプーンですくってそれをパクり。目を瞑るセシャト。



「はっひゃあああああ! これは、答えられないおいしさですよぅ!」



 苦笑しながら一二三少年はお茶を飲み、秋文は杏仁豆腐を一口。確かに美味い。ケチをつけられない程には・・・・・・ヘカは普段絶対に放てないような大人の色気を放ちながらライチを食べる。



「でも、セシャトさん。強い者は生きようとすると死ぬんよ? リゼもダールもイザクだってそうなん。単独でいた強さより、仲間の強さを知ったんな? これは毒になるかもしれないん」



 生きようとしようとすると死ぬ。とんちのようなその言葉に、セシャトと一二三に秋文の三人はとある単語が頭によぎった。



「それは・・・・・・フラグですか?」

「そうなんな! 俺、この戦いが終わったエビ漁船をやるん! とか言う奴は大体死ぬん。フラグ回避ができたキャラクターなんてヘカは二人くらいしか知らないん」



 有名なフラグ回避をしてみせたヘカの言う二人についてはいつか語るとして、清々しいとそう感じる四人が手を取り合うシーン。

 やや感じてしまうのは、こいつら生き残れるのか? といったそこはかとなく感じる死亡フラグ。

 そして死亡フラグの嫌な体感が今目の前に広がっていた。十人掛けの大きなテーブルに徒殺狭しと並ぶ古今東西のデザート達。



「これ、食べきれるつもりなん? セシャトさん?」

「うぷっ、さすがに僕はもう食べれませんよ」



 早々にヘカと一二三少年はギブアップ。なんとかセシャトに良いところを見せようとと頑張った秋文もついには手が止まり。



「このケーキ、美味しいですよぅ!」



 スイーツを次々に平らげるセシャトを見つめているとそれだけでお腹が痛くなってきたようにも思える。あらかたスイーツを平らげたセシャトはウィンクをしてこう言った。



「さぁ、ではお部屋で作品を読みましょうか?」

『最競クインテットは最果ての街を往く 著・斉藤タミヤ』イメージしてください。各キャラクターの背景を、作品から読み取れる情報から世界感を垣間見るのも楽しいかも知れませんね!

週末に一気読みしてみるのはいかがでしょうか? 実に面白いですよぅ!

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