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セシャトのWeb小説文庫2020  作者: 古書店ふしぎのくに
第三章『モノクロームアトラクト~白黒世界で彼らは踊る〜 箸・汐 穹臣』
21/90

学校に行きたいん! サイゼのミラノ風ドリアはミラノでは食べれないん!

魔本少女で第二弾のコラボ回が開催されました。とうほうふしぎのくにとしても総勢何キャラクターを一つの物語内で動かすのか、某大量キャラクターを動かすラノベ作家さん指導の上勉強をさせて頂きましたよぅ! そんなコラボキャラクターの中に、今回紹介をさせて頂いている”あとり”さんも登場予定です! 楽しみですね!

 神様は激怒した。

 3月3日は神様の誕生日であるハズなのに、誰もその事を祝う事もなく、そしてそれに触れるものもいない。



「あやつら、なんという親不孝ものなのか……」



 神様はトトのマンションの部屋でソファーに腰かけながらなにもないところに手を掲げる。そこから取り出した本。

 そしてトトの部屋からパイの下地にする為のビスケットを持ってくると牛乳を用意。



「たまにはこういうアメリカンスタイルもよいか、確か馬鹿のやつが五月蠅かった作品がこれだったの『モノクロームアトラクト 箸・汐 穹臣』。無一物は引き合うとな? この作者、コアな作品ばかり書きよるが、私とは別のあの馬鹿の産みの親であったな……どれ、今日のオヤツの読書はこれを読むかの」



 がやがやと外が五月蠅い。神様は牛乳を飲んで口の周りを真っ白にしながら、高層マンションのバルコニーに出る。



「おぉ? 馬鹿の奴何をしておるんだ?」



 そこにはヘカが、また見知らず少女の手を引いて外に出歩いている。神様はその様子を見てマンションの部屋を出た。近所のコンビニに買い出しにきているようで、神様はヘカを見るなり彼女の名を呼んだ。



「おい! 馬鹿ぁ! 何をやっておるぅ!」

「馬鹿じゃないん! ヘカなん! そろそろモラハラで訴えるんよ!」



 いつもの返しに神様はヘカの元に行くと、ヘカの後ろに隠れる少女。



「ヘカ、貴様。また別の娘とシケこんでおるのか? このナチュラル百合属性め」

「心外なんな! ヘカはイケメン以外に興味はないん。この子はハチドリちゃんなん! ヘカと一緒に『モノクロームアトラクト 箸・汐 穹臣』を読むんよ!」



 ヘカが陶酔している作品だ。神様は成程そういう事かと頷き、近所のサイゼリヤを指さす。



「あそこで、あとり達のようにハンバーグでも食べながら話そうではないか! 馬鹿、貴様の奢りでの」

「子供にたかる親がどこにいるん?」



 神様は堂々と胸を張って言う。



「ここにおるであろう!」



 ヘカは渋々、神様を連れてサイゼリヤに向かうと、神様に警戒しているハチドリとヘカが並び、神様は何もないところから疑似小説文庫を取り出すとこう言った。



「ハチドリに、カラス(ヘカ)とは、貴様等。モノクローム・アトラクトに出演でもしたいのか?」



 神様の質問にハチドリは思わず声を出す。



「どういう意味だ? 小さき君」

「小さき者ではないわ! 神様だ痴れ者め! 鳰に鵺、そして花鶏(あとり)、全部鳥の名前だの、それもちょっと特殊な鳴き声のな。そんな中でハチドリに、馬鹿ガラスだ」

「馬鹿じゃないん! ヘカなん! あっ! 店員さん、アンチョビと真イカのピザにチョリソー、エスカルゴにミラノ風ドリアという名のミラノでは絶対食べられないのを3つとハンバーグステーキを3つなん。とりあえずそれで、ドリンクバーもつけるん。あとカラスは世界一頭の良い鳥として登録されてるん!」



 笑顔の店員から感じる。またコイツ等来やがったというオーラを残念ながらヘカも神様も鈍感すぎて感じない。



「鬼になると声が出ないというのはどういう事だ?」



 ハチドリの言葉に神様とヘカが同時に言った。



「喉が閉まってるん」

「ようするに餓鬼道におちておるんだろう」



 同じことを言ってヘカと神様が視線で火花を散らす。声は声帯を使って出すものであり、その応用が言葉なのだが、喉が塞がれれば音も声も出ない。餓鬼道におちた者は食べ物を食べようとしても喉が塞がり飲み込めないと言われている。それは鬼になってしまったからなのだ。神様とヘカの話を聞いてハチドリは頭の上に総勢十人の疑問符を並べる。



「二人とも、何言ってるのだ?」



 神様がハチドリを見つめているとヘカが神様に耳打ちする。


(自分を別の惑星からやってきた調査員と勘違いしてるん)


「成程、病気の子か。まぁそれはそうと、貴様。あとりのコスプレのつもりか? あまりにも似ておらんで、少し引いたわ」



 ヘカに言われた事と同じ事を言われてハチドリは大声で否定しようとしてやめた。周囲をきにすると小さな声でこういうのだ。



「実は吾輩。この惑星に犯罪者を追ってきたのだ」



 ヘカと神様はその警戒しながらそう話すハチドリを見ながら店員が持ってきたミラノ風ドリアをハチドリにも差し出してこう言った。



「とりあえず喰おうかの?」

「そうなんな! ハチドリちゃんも食べるん」

「お……おぅ」



 三人で、ふしぎのくにでは使用禁止になったサイゼリヤの食事をしばし楽しむ。ハチドリの一言。



「豚の餌みたいな食い物だな……うん、美味い」



 神様とヘカは、それは誉め言葉なんだと思っているとハチドリは質問する。



「鳰殿は車の運転ができないなんて、ヘカ殿達の世界どうなってんの?」

「昔は軽自動車免許というものがあったんだがの、今は18からでないと免許は取れんようになっておる!」



 そう言って神様は車の免許を高らかに見せつける。美味い棒を咥えて写った写真。そこには特殊牽引免許までついていた。



「神様いつのまに免許取ったん? とか聞かれたいんな? 絶対聞かないん。そんな事より、あとりの恰好。童貞を殺す恰好なんな!」



 ハチドリは今一分からない。童貞を殺す恰好。そんな危険な恰好がこの世の中に存在するのか……



「ハチドリちゃん、分かってないんな? 何もエロい恰好だけが悩殺するんじゃないん! あとりのイラストを見てみるん! どう思うん」



 ハチドリはあとりのイラストを穴が開く程眺めてからこう言った。いわゆる清楚系でフェミニン系のコーデでありながらも何処か、色気を感じる。場合によってはユニセックスを感じるようなものを童貞を殺す服と巷で少し前に言われていた。



「なんだか、心がぴょんぴょんするなっ! そして、他人とは思えん! 何故なら吾輩の右手にも生体ピコチップが入っているのだ! どうだ未開惑星原始人達よ!」



 そう言って見せつける手には何もない。それ故、神様とヘカは店員を呼んでプリンとティラミスのセットを注文しハチドリの話を流した。代わりにヘカは青い顔をして言う。



「注射とか拷問以外の何物でもないん! ヘカは断固拒否するんな!」



 ヘカが注射を嫌がる姿は目に浮かぶ。ハチドリはガハハハと注射を怖がるヘカを笑い。そして作品内の学校をややディスる。



「能力至上主義の学校とは、実に未開惑星の物語らしい! 実にぃ! 吾輩の学校はみーんな右へ倣えで同じ思想。同じ学力、同じ生活と文化的かつ健康的な生き方をして、就業先も全て国が定めたところになるのだ! どうだ凄いだろう!」



 確かにニートはいなくなりそうだけど、凄い精神衛生上悪そうな生活だなと神様とヘカは思う。話が進まないのでヘカは語る。



「あとりたんはこの時点ではもう、特異点クラスなんな? 優秀な子は、より上位の教育を受ける方が有限である時間の使い方としては効率がいいん! まぁ、ヘカは学校という組織に属した事はないんけどな!」



 ヘカが学校に通った事がないという言葉を聞いてハチドリは怪訝な顔をする。ヘカはかなりぶっ飛んではいるが、わりと教養を持っている。難しい言葉も知っているし、社会的な考え方も持ち合わせていた。



「ヘカ殿もこの学校に通えばいいのでは?」

「天城律命学園なん? あるならヘカは浪人しても入るんな! いや、ヘカは能力者なん! 主席で合格できるん!」



 そう言って頭から黒い羽ペンを取り出した。二十回に一回は奇跡を起こせるそれを振りながらヘカはあとりや鳰と共に学園の渡り廊下を歩く自分を夢想してヘカは遠い目をしていた。



「ヘカ殿、帰ってきてぇ!」



 はっと白昼夢のようなものを見ていたヘカは、隈の酷い顔を向けてから手に持ったペンを振って呪文を唱える。



「やっぱり出ないんなぁ!」



 神様はココアでティラミスを楽しみにながら何度も羽ペンを振るヘカに対して神様はツッコむ。



「貴様には何の奇跡も与えておらん。むしろ、モブである馬鹿が、何故こうして歩き回っておるのか私は不思議でしかたがないわ」

「馬鹿じゃないん、それにモブでもないん! ヘカなん! 主役級なん! おかしいん。たまに物語のキャラクター呼び出せたりするんよ」



 またヘカが戯言を語っていると神様はデザートを楽しむ事に意識を集中する。あとりのように素直な子であればどれだけ良かっただろうかと神様は想いながら目の前の手のかかるヘカを見つめて思う。



「手のかかる子程、可愛いと言うが……手はかからんにこしたことはないのぉ!」



 ヘカが特殊能力を持つと本人が語り、胸を張っている姿を見てハチドリはいつも通り、ヘカに驚き称えるので、ヘカは調子に乗る。



「まぁ、ヘカの能力が”黒”なら、ハチドリちゃんは”白”なんな! でも、ハチドリちゃんは能力なんてもってないんな」



 ヘカが自分は選ばれた人間であるという風な表情をするので、ハチドリはそれに物申す。



「わ、吾輩だって、道具さえあればこんな未開惑星。瞬殺で四周半くらいできるんだからなっ! それはすなわち、特殊能力!」



 ヘカは半信半疑の表情でハチドリを見つめるので、ハチドリは下唇を噛んで、悔しそうにする中、ヘカが手を差し出した。

 それは握手。



「へ、ヘカ殿!」

「ハチドリちゃん。一緒に天城律命学園に編入するんな! それであとりたんや鳰と楽しい学園ライフなん!」



 それにうぉんと至極店内では迷惑な雄たけびをあげてハチドリはヘカの手を取りこう言った。



「ところでヘカ殿。その学園はいずこに?」

『モノクロームアトラクト 箸・汐 穹臣』、今回は神様も一緒に読まれていますねぇ! あとりさんの私服を見ていて思いますが、最近あのくらいの年齢の方も清楚系コーデが流行ってますよね^^ 流行に外れず、續さんは造形されているのでしょうね。そして、作品内の他のキャラクターの皆さんがあとりさんを可愛がっている様子を読んで、汐さんのキャラクター愛を感じます!

 ですが、内容は非常にコアです。是非とも去りゆく3月は本作を追いかけましょうね!

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