ガチャ60 コンセスタD 戦女神の祝福を受けたアイテム
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瞬時に重傷を治せるようなポーションが手に入らなかったことを半ば確信し、落胆しそうになりながらも2つのポーション系アイテムの説明を見ていく。
「……何!?」
期待せずに説明を見たリュウは、コンセスタDの効果を見てポーカーフェイスを崩すほど驚愕し、大きな声を出しながらスマートフォンから美しい女神が装飾されているガラス瓶を取り出す。
透明な女神の微笑みが天幕の聖なる気に当てられて、何処か神々しさをリュウに感じさせた。
コンセスタD
極限まで集中力を高められるようにと戦女神の祝福を受けたドリンクタイプのポーション。服用すると一時的に状態:集中を得る。
※状態:集中時は五感鋭敏化、思考高速化、体感速度延長、クリティカル率上昇を得る。
リジェネポーション
徐々にHPが回復していくポーション。一定時間で効果が切れる。効果時間はランダムで決定される。回復量、頻度は最大HPによって変化する。
(コンセスタDは、回復系じゃないが、攻撃重視の俺には相性がいいんじゃないか? 戦女神の祝福を受けたというだけあって、中の液体は攻撃的な赤色をしてるな。小さな瓶だし、僅かな時間で飲みきれそうなところも良い。接戦になりそうな戦いでこそ役に立ちそうなポーションだな!
リジェネポーションは回復系だが、やはり徐々に回復するタイプのポーションだったな。残念ながら、すぐに重傷を治せるというほどの効果は無さそうだ。まあ、ランクAだし、かなり使える効果なのも間違いない。使いどころを間違えないようにしなきゃな)
リュウはコンセスタDとリジェネポーションの説明を見終え、アイテムを具現化しスマートフォンのみ消す。残ったガラス瓶2つをグリードムントの指環に収納した。
重傷を一瞬で回復できるようなポーションの獲得を狙ってたのに、当てられなかったリュウ。しかし、不満そうな様子は一切なく、寧ろ満足げな表情を浮かべていた。
(今回のガチャで、ポーション系に回復系以外のものがあるとわかったことも大きな収穫の1つだな。この分だと、結構役に立ちそうなポーション類がありそうだ。余裕が出来たら狙っていくとしよう。HPの回復はひとまずノーマルガチャで入手できる上級HP回復ポーションを使えばいい。それに……)
リュウは顔の前まで持ち上げた右手を開いて見つめ、獰猛な笑みを浮かべた。
(やられる前にやる。何者をも圧倒できる強者であれ。
そういうスタイルでいけと、ガチャの結果が物語っている気もするしな。既にエリクサーがあるわけだし、重傷を負ったときの回復手段で頭を悩ますのはエリクサーを使ってしまってからでいい。
明日からのダンジョン探索はもっと積極的にモンスターを狩っていくとしようか)
探索の方針を固めながら、リュウは当面の回復手段を用意するために再びスマートフォンを出現させ、ノーマルガチャを起動。何度かポーション系ガチャを回し、上級HP・MP回復ポーションなどを多めに手に入れた。
(よし。これである程度のダメージは回復できるだろう。ガチャでやれることはここまでだ。あとは、なんの修行をするかを決めたいところだ……)
リュウは目を閉じ、ダーティーモープに肉と骨を断たせながらもカウンターで水撃拳を決めたシーンを思い起こす。
(気配遮断からの土竜爪の一撃は、レベルアップした今でもまともに当たれば致命傷を受ける威力だ。気配察知のレベルが上がったものの、他のモンスターとの戦闘中に襲われたら避けることは難しいかもしれない。それに、気配遮断のレベルが高い個体もいると思った方がいいだろう)
リュウは腕を組み、顔をしかめながら対策を考え始める。
(喰らわないのが一番なのはわかっているんだがな……。攻め重視のスタイルは貫きたいところだが、全ての攻撃を回避するというのを実現するのはかなり難しい。今までは遠距離から圧倒できる環境だったから意識しないで済んだが、自身を守る手段というのが不足してはいる。1度の戦闘で数回くらいはシールドのようなものが展開できるといいんだが……。
リィオスのやっていたような魔力障壁が張れるようになったら、物理的な攻撃も多少遮れるようになるのか? 魔法の行使も随分と慣れてきたし、試してみる価値はありそうか。確か、リィオスは原初魔光の応用だと言っていたな。よし……)
リュウは全身に循環する魔粒子に意識を向け、無属性魔力へと昇華させる。
続けて無属性魔力を体外に放出し、それを半透明なドームの形に整えた。
(おっ、簡単じゃないか! 肝心の物理攻撃への耐性はどうなんだ?)
リュウは天幕の外へ出て、重く大きな岩を見つけると両手で持って上へ放り投げた。頂点に達し、リュウへ向かって落下を始めた岩。リュウはすかさず魔法障壁を展開した。
しかし、魔法障壁は岩を受け止めることは無く、そのまま通過してしまう。
リュウは頭上に落ちてきた岩を拳で打ち砕きながら渋面を浮かべる。
(魔力障壁だと、物理は弾けないな? じゃあ、雷をミックスしたらどうだ?)
再び手ごろな岩を投げると雷属性を混ぜ込んだ魔力障壁の展開を試みると、当然のように障壁には紫紺の雷光が走り出した。天才にしか許されない極地と知らず、リュウは魔力障壁へ属性を混ぜることにあっさりと成功してしまう。しかも、発動スピードは先ほどよりも随分と早い。本人に自覚はないが、使い慣れている雷魔法だったということも無関係ではなかった。
そんな雷の障壁に岩がぶつかる。しかし、結果は先ほどと同じく、障壁を通過してしまう。
リュウは鬱陶し気な目つきで岩にハイキックをかまし粉々にした。
「発動スピードが早くなってるし、触れた相手を雷で感電させられるかもしれんが、物理が弾けないと意味ないな……」
リュウは他の魔法使いが効いたら妬まれるようなことを呟いていた。
魔法使いの基本技術であり、対魔法使い戦では魔力障壁がどれほど早く強く張れるかが勝敗を決するとも言われている。しかも、属性付与をされた障壁はその属性に強く耐性を持つとされているのだ。張れるのはエルフ族や一部の天才魔法使いのみであり、皆二つ名で呼ばれるほど魔法に精通している者達ばかり。そんな事情を知らないリュウは、愚痴を溢しながらその領域へと簡単に足を踏み入れてしまったのだ。
(強力な物理攻撃を防ぐには、土魔法がいいんだろう。盾とか作れそうだしな。……無いものねだりをしてもしょうがない。魔力障壁以外の方法も考えておくとしよう。
今日は他にもやることが沢山あるな……。
水属性を込めた魔粒銀糸のバンテージはもう魔力切れで属性攻撃使用不能だから、新しいのを作らなきゃならん。威力と弾速を高めた魔弾も作っておきたいし、素振りもやりたい。雷魔法の新技をどうするかも考えたいところだ。……順番にやるしかないか)
尽きかけていたMPもアクエリアスの泉に使っていたことで多少回復していた。手始めにリュウはグリードムントの指環から半透明な円筒のケースを取り出し、水属性を付与しながら魔粒銀糸のバンテージを生成していく。その後は魔力が続く限り魔弾を作り、素振りをして、雷魔法の新技の構想を練り、刻印への魔力込めをしていった。
(明日からは、出会ったモンスターは全て倒すぐらいの意気込みでダンジョン探索を進めよう。ここに出てくる敵を軽く一蹴できるくらいの強さが俺には必要なんだ。灰色尽くめの男と再戦するためには、のんびりやってる暇はない。いつ戦争がはじまるかもわからんし、ギルドの連中が高ランク冒険者を集めて集団で襲わせたら、いくら灰色尽くめの男でも無事ではすまんだろう。……本気で狩るぞ)
リュウはそんなことを考えながらフレイムタンに魔力を込めていたが、とうとうMP使い切り、魔力枯渇現象を引き起こしてクラウドパラダイスの上で気絶するように眠りにつくのだった。
お読みいただきありがとうございます。
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