閑話:うささま、神の会議に呼ばれる~1000PV記念回(なろう)
閑話:うささま、神の会議に呼ばれる
――団子と神格と、会議室の空気。
「うささま、出席確認します。団子は持参されましたか?」
「三本、基本です」
「……よろしい。では、神々の臨時会議を始めます」
神々が集う、どこかの空間。 円卓の中央には、なぜか湯気の立つみたらし団子が置かれていた。
「まず議題です。最近、“神なので”を連呼している存在が、勝手に神を名乗っている件について」
「うささまです」
「はい、あなたのことです」
「団子を奉納されているので、実質神です」
「……団子で神格を得るのは前例がありません」
「前例がないなら、作ればいいのです」
咲姫が、すっと手を挙げた。
「うささまは、団子を通じて人々に笑顔を届けているのです。 それは、ある意味“祝祭の神”としての役割を果たしているのではないでしょうか」
「咲姫、味方なのですか?」
「味方というより、観察対象なのです」
「神的に、ちょっと傷つきました」
「神的に、団子を食べて回復するのです」
うささまは、もぐもぐと団子を食べた。
「ん~~~~~~~~~~~まい!」
「……満場一致で、“団子担当の神”として仮認定します」
「やったー!」
「ただし、神社はまだありません。活動拠点を設けてから正式登録となります」
「うささま、祠を建てます」
「予算は?」
「団子1000本で」
「……神的に、どうかと思います」




