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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
2章

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閑話:うささま、咲姫にあいにいく(カクヨムPV100記念回)

閑話:うささま、咲姫にあいにいく

――団子と神と、少女の午後。


咲姫は、縁側で麦茶を飲んでいた。 風鈴がちりんと鳴る。空は青く、雲はのんびりと流れている。


「今日は静かで、よい日なのです」


そう呟いたそのとき――


「こんにちは。うささまです」


「……は?」


咲姫は麦茶を吹いた。


目の前に立っていたのは、白いローブに身を包み、ぴょこぴょこと耳を揺らす謎の存在。


「あなた、誰……?」


「うささまです(2回目)」


咲姫は、しばらく固まったあと、そっと扇子を閉じた。


「……果林さんの知り合い?」


「団子をもらいました」


「団子……?」


「咲姫にも、祝福を届けにきました」


「ちょ、ちょっと待って、話が早すぎる! 誰!? なに!? なんで団子!?」


「神なので」


「神ならもっと説明してぇぇぇぇぇ!!」


咲姫は、思わず素の声で叫んだ。


「……あっ」


自分の語尾が消えたことに気づき、咲姫は顔を赤くした。


「い、今のは違うのです。驚きすぎて、つい……」


「うささま、語尾が消える瞬間を見ました。貴重です」


「やめてぇぇぇぇぇ!!」


「神なので、記録します」


「やめてってばあああああああ!!」

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