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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
2章

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特別閑話 紗綾のフルコース

特別閑話 紗綾のフルコース


「お待たせしました、咲姫さま。今宵は“333人記念”の特別フルコースをご用意しております」


前菜:ねこのあしあと 小さな足あと型のクラッカーに、星屑のジャムを添えて。読者が残した静かな気配を、ひとつずつ味わうように。


すーぷ:こーんをそえて 優しいとうもろこしの香りが、咲姫の記憶をくすぐる。猫たちの合唱が遠くで響いている。


ぱん:やまうさぎとともに ふわふわの焼きたてパン。添えられたうさぎ型のバターが、咲姫の笑顔を引き出す。


魚料理:ねこのたべかし 「これは…誰かが途中で残した?」 紗綾はくすっと笑う。「読者の途中離脱をイメージしてみました。味は、未完の余韻です」


中菜:のうさぎのさらだ 野うさぎが摘んだ草花のサラダ。ちょっと苦くて、ちょっと懐かしい。


ごはん:むぎごはんをどうぞ 素朴な麦ごはん。アクセス数の積み重ねを、ひと粒ずつ噛みしめるように。


肉料理:うさぎにくはどんなあじ? 「これは…本当にうさぎ?」 「さあ、どうでしょう。読者の想像力に委ねます」 咲姫はそっと口に運び、目を閉じた。


後菜:なべりょうりはみつのあじ 甘く、辛く、そして少し切ない。物語の余韻を閉じ込めた鍋料理。


でざーと:にくきゅうぺろぺろ 猫の肉球型ゼリーに、ほんのりミントの香り。咲姫はスプーンでそっとすくい、笑った。


「ごちそうさま。…みゃーみゃーみゃー、って言いたくなるね」

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