表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/197

【夜閑話:果林の団子日記】7

果林の団子日記:桔梗坂編


今日は桔梗坂で「桔梗団子」を食べました。紫色の花を模した団子で、見た目は少し大人っぽい雰囲気。口に入れるとやさしい甘さが広がって、心が落ち着くような味でした。町の人たちはこの団子を「誠実の団子」と呼んでいて、食べると素直な気持ちになれるんだそうです。


桔梗は夏に咲く花で、花言葉は「永遠の愛」「誠実」。古くから人々に大切にされてきた花で、凛とした姿が心を引き締めてくれます。団子屋のお姉さんも「この団子を食べると大切な人を思い出すよ」と笑っていました。町全体が花と団子に込められた思いを大切にしていて、歩いているだけで静かな安心感に包まれました。


……でも、あんに半分食べられちゃいました。せっかく誠実な気持ちになったのに、気づけばあんの胃袋へ。日記には「桔梗団子、半分はあんの胃袋へ」と書いておこうかな。少し悔しいけど、こうして分け合うのもまた誠実の形なのかもしれません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ