te.4 風の間でひとやすみ
咲姫「今日は、札場の風を紹介するのです！」
札場の一角、“風の間”には、問いの香りが静かに漂っている。
ここでは、札帳に登場する仲間たちの風を、そっと紹介していきます。
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■四兄弟の札帳紹介
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【名前】木香
性格：寡黙で観察眼に優れる。風の裂け目を読む
称号：整えの風／札場修復師
札場階級：整の段・中位
好きなもの：焦げた木の香り、古い札
苦手なもの：嘘、風を乱す音
語尾の特徴：「……だ」「……かもしれん」
読者へひとこと：「問いは、香りで語る。耳より、鼻で聴け」
風のメモ：咲姫から“もか兄”と呼ばれかけたことがあるが、否定はしなかった。
【名前】羅天
性格：陽気で軽やか。風を“遊ぶ”ように使う
称号：風戯の徒
札場階級：香の段・中位
好きなもの：焼き団子、風鈴、いたずら
苦手なもの：整えの儀式、長話
語尾の特徴：「〜じゃん」「〜っしょ？」
読者へひとこと：「風ってのは、感じるもんだよ〜！」
風のメモ：咲姫のしっぽをよくからかう。木香とは風の流派が違う。
【名前】黄楠
性格：穏やかで丁寧。問いの香りを静かに整える
称号：香札の徒
札場階級：香の段・初位
好きなもの：黄粉団子、風の余韻、静かな札場
苦手なもの：強い香り、急な問い
語尾の特徴：「〜ですね」「〜かもしれません」
読者へひとこと：「問いは、香りの奥に隠れているんです」
風のメモ：果林と団子談義をよくしている。札場の“香りの棚”を整える係。
【名前】庵香
性格：芯が強く、感情にまっすぐ。問いの深層に触れる力を持つ
称号：整えの徒／札場記録補佐
札場階級：整の段・初位
好きなもの：餡子団子、問いの余白、風の沈黙
苦手なもの：騒がしい空気、問いの押しつけ
語尾の特徴：「……よ」「……なの」
読者へひとこと：「問いは、整えたときにだけ語りはじめるの」
風のメモ：紗綾と記録係を兼任している。札帳の裏側をよく知る存在。
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■札帳の語り手
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【名前】悠真
性格：静かで内省的。問いに寄り添う観測者
称号：風見の徒
札場階級：風の段・初位
好きなもの：雨上がりの匂い、よもぎ団子
苦手なもの：強い風、急な問い
語尾の特徴：「……かな」「……かも」
読者へひとこと：「問いは、まだ言葉にならない。けど、香りは残る」
風のメモ：札帳の最初の風。けれど、物語の中心ではない。
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■三人娘の札帳紹介
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【名前】咲姫
性格：好奇心旺盛で感情豊か。風にすぐ反応するしっぽ持ち
称号：猫魔士見習い／風感の徒
札場階級：風の段・中位
好きなもの：団子全般（特に黄粉）、しっぽマッサージ、ふわふわしたもの
苦手なもの：重い風、問いの沈黙、しっぽを踏まれること
語尾の特徴：「〜のです！」
読者へひとこと：「しっぽが揺れると、風が笑うのです！」
風のメモ：札場の空気を読む“しっぽセンサー”。問いの香りを嗅ぎ分ける特技あり。
【名前】果林
性格：冷静で理知的。香りに敏感な“団子の風読み”
称号：香札の徒／札場味見係（非公式）
札場階級：香の段・中位
好きなもの：よもぎ団子、静かな問い、風の余韻
苦手なもの：騒がしい札場、甘すぎる香り、しっぽの暴走
語尾の特徴：「〜だね」「〜かも」
読者へひとこと：「香りの奥に、問いがある。団子はその入口だよ」
風のメモ：札場の“香りの札”を整える役目を担う。咲姫のしっぽに振り回されがち。
【名前】紗綾
性格：静かで思慮深い。問いの構造を見抜く札場記録係
称号：整えの徒／札帳記録師
札場階級：整の段・中位
好きなもの：古札の香り、風の沈黙、問いの余白
苦手なもの：急な風、問いの押しつけ、団子の食べすぎ
語尾の特徴：「……ね」「……でしょう」
読者へひとこと：「問いは、整えることで語りはじめる。風は、記憶のかたち」
風のメモ：札場の“問いの棚”を管理する。札帳の流れを記録している。
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■札場階級一覧（風の深さを示す段階）
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風の段：風を感じる初歩の感性
香の段：香りを読み解く力
整の段：風を整える技術
記の段：問いを記録し、風の流れを保つ
裂の段：風の裂け目を読む者（特例）
※階級は試験ではなく、風との関わりの深さで自然に変化します。
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■しっぽの揺れ方図鑑（咲姫監修）
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ふわふわ左右に揺れる：ごきげん／風がやさしく吹いている
ピタッと停止：緊張・警戒／風が止まり、問いが重い
ピクピク震える：問いの気配／近くに札の香りがある
くるくる回る：興奮・好奇心／新しい風が来た
逆立つ：驚き・恐れ／風が裂けている
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■団子分類表（果林監修）
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黄粉団子：香ばしく甘い／素朴な疑問、日常の問い
餡子団子：濃厚で深い甘さ／感情にまつわる問い
よもぎ団子：ほろ苦く清涼感あり／記憶や過去に関する問い
焦がし味噌団子：香ばしさと塩気／対立・葛藤の問い
桜花団子：儚く甘い香り／
あなたの問いは、どんな香りがしますか？
風の間は、いつでも開かれています。
しっぽが揺れたら、またお会いしましょう。
