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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~【咲姫編】風の記憶、影の願い

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ep.122 風に導かれる連携

森の最深部―― 影の主の黒い風はなお強く渦巻いていた。 だが、咲姫の“導く風”が仲間たちを包み、 戦いの流れを少しずつ変えていた。


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  なんか……みんなの動きが揃ってるのです……!」


風音 「……咲姫の風が導いてる。  仲間の力を一つにしてるんだ」


風花 「咲姫ちゃんの風、やさしいねぇ。  だからみんな安心して動ける」


果林 「団子も安心して動いてるよ~」


咲姫 「団子は動かなくていいのですーー!!」


冒険者A 「すごい……!  攻撃が自然に重なってる……!」


冒険者B 「咲姫ちゃんの風が、俺たちを導いてるんだ……!」


オグマ 「よし、このまま押し込め!  咲姫の風を中心に連携を強めろ!」


紗綾 「……猫は“風の絆”と言っています」


影の主は黒い風を強め、 咲姫たちを試すように渦を巻いた。


影の主 「……導く風……砕け散れ……」


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  砕けなくていいのですーー!!  でも……がんばるのです……!」


咲姫の風は仲間たちを支え、 攻撃も防御も自然に重なり合った。


……ふわぁぁぁ……


森の最深部に、 仲間たちの連携がひとつの大きな力となった。


まるで―― 咲姫の風が絆を形にしたかのように。

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