ep.122 風に導かれる連携
森の最深部―― 影の主の黒い風はなお強く渦巻いていた。 だが、咲姫の“導く風”が仲間たちを包み、 戦いの流れを少しずつ変えていた。
咲姫 「ひゃぁぁぁ……! なんか……みんなの動きが揃ってるのです……!」
風音 「……咲姫の風が導いてる。 仲間の力を一つにしてるんだ」
風花 「咲姫ちゃんの風、やさしいねぇ。 だからみんな安心して動ける」
果林 「団子も安心して動いてるよ~」
咲姫 「団子は動かなくていいのですーー!!」
冒険者A 「すごい……! 攻撃が自然に重なってる……!」
冒険者B 「咲姫ちゃんの風が、俺たちを導いてるんだ……!」
オグマ 「よし、このまま押し込め! 咲姫の風を中心に連携を強めろ!」
紗綾 「……猫は“風の絆”と言っています」
影の主は黒い風を強め、 咲姫たちを試すように渦を巻いた。
影の主 「……導く風……砕け散れ……」
咲姫 「ひゃぁぁぁ……! 砕けなくていいのですーー!! でも……がんばるのです……!」
咲姫の風は仲間たちを支え、 攻撃も防御も自然に重なり合った。
……ふわぁぁぁ……
森の最深部に、 仲間たちの連携がひとつの大きな力となった。
まるで―― 咲姫の風が絆を形にしたかのように。




