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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~【咲姫編】風の記憶、影の願い

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ep.121 激戦、導く風の力

森の最深部―― 影の主の黒い風が渦を巻き、 咲姫たちを押し潰そうとしていた。


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  な、なんか……押されてるのですーー!!」


風音 「……咲姫。  “導く風”を信じろ。  仲間を支えるのはお前の役目だ」


風花 「咲姫ちゃんの風、ちゃんと広がってるよ。  みんなを守ってる」


果林 「団子も守られてるよ~」


咲姫 「団子は守らなくていいのですーー!!」


影の主は低く唸り、 黒い風をさらに強めた。


影の主 「……導く風……砕け散れ……」


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  砕けなくていいのですーー!!」


オグマ 「全員、咲姫を中心に陣を組め!  彼女の風が道を作る!」


冒険者A 「了解!」


冒険者B 「後衛、魔法展開!」


紗綾 「……猫は“共鳴の時”と言っています」


咲姫は胸の奥に手を当て、 必死に風を呼び起こした。


……ふわぁぁぁ……


咲姫 「ひゃっ……!?  な、なんか……私の風が……  みんなを導いてるのです……!」


風音 「……咲姫。  その風が戦況を変える」


仲間たちの攻撃は、 咲姫の風に導かれるように重なり、 黒い風を押し返した。


冒険者A 「すごい……!  咲姫ちゃんの風が、攻撃をまとめてる……!」


冒険者B 「これなら勝てる……!」


影の主は、 咲姫の風に押されて後退した。


まるで―― 戦況が咲姫の風によって変わり始めたかのように。

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