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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~【咲姫編】風の記憶、影の願い

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ep.115 試練の終わり、導く風

森の核心―― 黒い風と咲姫の風のぶつかり合いは、 ついに決着の時を迎えようとしていた。


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  まだ押されてるのですーー!!」


風音 「……咲姫。  “導く風”を信じろ。  お前の風はもう変わった」


咲姫 「信じるって……  そんなの怖いのですーー!!  でも……みんなを守りたいのです……!」


咲姫の風は、 仲間たちの背を押すように広がり、 黒い風を包み込んだ。


……ふわぁぁぁ……


黒い風 「……退く……」


咲姫 「ひゃっ……!?  な、なんか……消えていくのです……!」


風花 「咲姫ちゃんの風が勝ったんだよ。  “導く力”が本物になったんだねぇ」


果林 「団子も勝ったって言ってるよ~」


咲姫 「団子は勝たないのですーー!!」


紗綾 「……猫は“試練は終わった”と言っています」


オグマ 「よくやった、咲姫。  お前の風が、森を守ったんだ」


冒険者A 「すごい……!」


冒険者B 「咲姫ちゃんが……導いた……!」


光の風(封じられた風)は、 咲姫の前で静かに揺れた。


風の魂 「……咲姫……  “導く者”……  ありがとう……」


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  そんなの聞いてないのですーー!!  でも……ありがとうなのです……!」


森の核心に、 咲姫の風と“封じられた風”の絆が結ばれた。


まるで―― 新しい役割が咲姫に与えられたかのように。

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