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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~【咲姫編】風の記憶、影の願い

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ep.112 森に走る異変のきざし

森の核心―― 咲姫の風と“封じられた風”が重なり合った瞬間、 静けさの中に小さな揺らぎが走った。


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!?  な、なんか……森さんが震えてるのです……!」


風音 「……“外からの力”が触れてきた」


風花 「咲姫ちゃんの風も、ちょっと乱れてるねぇ」


果林 「団子の袋も揺れてるよ~」


咲姫 「団子で判断しないでほしいのですーー!!」


そのとき―― 森の奥から、低い唸りのような風が吹いた。


冒険者A 「な、なんだ……今の音……?」


冒険者B 「風じゃない……何か別の……」


紗綾 「……猫は“異質な風”と言っています」


咲姫 「異質って……  また怖いのですーー!!」


光の風(封じられた風)は、 咲姫の前で震えながら言葉を紡いだ。


風の魂 「……外から……来た……  森を……乱す……」


咲姫 「ひゃっ……!?  外からって……誰なのですーー!!」


風音 「……まだわからない。  でも、“森を壊す力”が確かにある」


オグマ 「つまり、森の異変は内部ではなく、  外部からの侵入によるものか」


風花 「咲姫ちゃん、この子(欠片)も怯えてるよ」


影 「……ぴ……」


咲姫 「ひゃぁぁぁ……!  な、なんか……“怖い”って聞こえたのです……!」


風音 「……咲姫。  “封じられた風”は、外から来た存在に封じられた。  その記憶が少しずつ戻ってる」


咲姫 「戻らなくていいのですーー!!  でも……がんばるのです……!」


森の核心に、 小さな異変が走った。


まるで―― “外からの力”が、咲姫たちの存在に気づいたかのように。

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