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ひげがゆれるとき  作者: ねこちぁん
3章~【咲姫編】風の記憶、影の願い

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ep.78 翌朝、風の痕跡を探すのです

翌朝。 町の空気はすっきりしていて、昨日よりも風が軽かった。


咲姫 「ふぁぁ……おはようなのです……」


果林 「おはよ~。団子食べる~?」


咲姫 「朝から団子なのです……?」


紗綾 「……猫は“朝団子は普通”と言っています」


風花 「ふふ。みんな元気だねぇ。  今日はリオくんの仲間の手がかりを探すんだよ」


リオは地図を広げながら、 少しだけ緊張した表情で話し始めた。


リオ 「森の風が戻ったおかげで、  仲間が通った“風の痕跡”が少しだけ感じられたんだ」


咲姫 「風の痕跡って……どうやってわかるのです?」


風音 「……風は覚えてる。  “誰が通ったか”“どんな気持ちだったか”」


咲姫 「気持ちまで覚えてるのです!?  風、すごいのです……!」


風花 「咲姫ちゃんも、少しずつわかるようになるよ。  祠で風と仲良くなったからねぇ」


咲姫 「仲良くなりすぎなのです……!」


果林 「咲姫、風にモテモテだよ~」


咲姫 「モテても困るのですーー!」


オグマ 「準備を整えろ。  今日は森の“別の道”を調べる」


紗綾 「……猫は“北の道が怪しい”と言っています」


風音 「……うん。  “急いで通った風”が北に向かってた」


リオ 「北の道……!  仲間が向かった可能性が高い」


咲姫 「じゃあ、今日は北なのです?」


風音 「……うん。  咲姫の風があれば、痕跡がもっとわかる」


咲姫 「また私なのですーー!!」


風花 「大丈夫だよ。  咲姫ちゃんの風は優しいから、森も喜ぶよ」


果林 「団子も持っていく~。  影さん来るかもしれないし~」


咲姫 「来られても困るのです……!」


オグマ 「よし、出発するぞ。  今日は“風の道”を読む日だ」


咲姫 「は、はいなのです……!」


優しい朝の風が、 咲姫たちの背中をそっと押した。

「誰と過ごしたい?」 クリスマス投票の結果は、12/25に物語の中で明かされます。 あなたの選んだ“あの子”との特別な夜が、 そっと灯りますように。

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