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カクヨムPV200記念閑話「うささま、人気投票と聞いて大暴走」
「うさちぁんの……にんきが……にんきが……!」
朝から広場で転がりながら、うささまが叫んでいた。 その手には、カクヨムのPVグラフが印刷された紙。
「うささま、なにしてるの?」
咲姫が首をかしげると、うささまは紙をバッと掲げた。
「これっ!これっ!うさちぁんのPVが200いったのにぃ~!なんで“さきちぁん”と“さあやちぁん”が人気なのぉ~!?」
「えっ!? いや、うささまも人気あるよ!? たぶん!」
「“たぶん”ってなにぃ~~~!? うさちぁん、ぜったい一番じゃないとやだぁ~~~!!」
「う、うささま、落ち着いて!ほら、団子あげるから!」
「だんごで解決しないぃ~~~!!」
そのとき、紗綾が通りかかり、ちらりと一瞥。
「……うささま、PV200って“人気投票”じゃないわよ」
「えっ!? ちがうの!?」
「ただの閲覧数。しかも、たぶん私と咲姫の回が多かっただけ」
「……」
「……」
「うさちぁん、しばらく、きのしたに、こもります……」
「うささま~~~!?!?」




