表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染にフラれた僕が何故か学園のアイドルに告白されて平穏な日々を失った  作者: 逢坂こひる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/178

第95話 アンのギタークリニック

『えっ、アン・メイヤーに会ったの!?』


 皆んな目を丸くして驚いていた。


 そして今しがた起こった出来事とイベントのチケットを貰ったことを話した。


 アンと因縁があった事を知る凛以外はイベント観覧に乗り気だ。凛は憤慨して僕を睨みつけたが、これは冗談抜きにして凛のためにもなる。


「凛も行こう、勉強になるし」


 前向きに誘う僕を見て、凛も思うところがあったようだ。


 食事の後、例の楽器屋に行きイベントの開始を待った。しかし何かと縁のある楽器屋だ。


 ——ギタークリニックとはオーディエンスのリクエストに応えて即興演奏を行ったり、本人によるギターテクニックの解説、デモ演奏を行うのが一般的で、端的に言えばギタリストが主役のミニライブみたいなものだ。


 ギタークリニックには一般客だけではなく、ギタリストも多く集まる。普通のライブとはまた趣が違う。


『『ワァ——————ッ!』』


 歓声と共にアンが登場した。


 そしてすぐにギターを手に取り、彼女の演奏がはじまった。


 僕の中でアンはフラメンコ色の強いジャズギタリストってイメージだったが、全然違った。


 ベーズにジャズがありながらも、ポップスとロックを融合させたソロギタースタイル。


 キャッチーなメロディに絡む複雑なコードヴォイシングが演奏に独特の深みを醸し出す。


 それは彼女のルーツであるマニューシュジャズやフラメンコの影響も大きいのだろう。


 マニューシュジャズ界の天才が独自の進化を遂げた。


 伴奏とメロディーと速弾きを1本のギターで同時に表現してしまう、摩訶不思議な彼女の世界に観客もクリニックに訪れたギタリスト達も魅了されていた。


 素晴らしいメロディと圧巻のテクニックだ。 


『『ワァ——————ッ!』』


 演奏が終わり惜しみない拍手が送られた。


 ここからは観客からの質問とそれに応えるデモ演奏しばらく続いた。日本人ギタリストはアマチュアを含めレベルが高い印象だ。そんなギタリスト達も彼女の素晴らしいギターテクニックに心酔しきっているようだった。


 ん……? 今一瞬アンと目が合ったような気がした。


 そして最後はインプロビゼーション。


 いわゆる即興演奏だ。


 そしてアンが僕を指さし、手招きする。


 観客から注目を浴び、スタッフに連れられ僕はステージへ。


「ルナ、伴奏手伝ってもらえるかしら?」


「え、そんな私なんかが」


「隠してもダメよ、あなた相当な実力者でしょ? 左手を見たら分かるわ」


 左手を見れば……ってどういうことだ。


「まるでギタリストじゃないかのような綺麗な指……私と同じよ」


 そう言ってアンは僕に左手を見せた。


 そうか、力を入れてギターを弾くと指先がガチガチになる。このことが言いたいんだな。


 ギターは力を抜くことが推奨されるが実際には難しい。しかしよく見てたな……。


「どうなっても知らないですよ?」


「大丈夫よ……私に任せて」


 ひょんな事からアンとセッションすることになった。


 胸が躍る。


 でも、ルナになっていなかったらこのセッションは無かった。


 そう思うと少しやるせない気分になった。



 無双する? 無双!


 本作が気になる。応援してやってもいいぞって方は、

 ★で評価していただけたりブクマ、感想、レビューを残していただけると非常に嬉しいです。


 よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ