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幼馴染にフラれた僕が何故か学園のアイドルに告白されて平穏な日々を失った  作者: 逢坂こひる


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第78話 凛の衝撃

 日本に帰ってきてすぐに兄貴に会いにいった。時間の経過で兄貴のことが許せるようになったのと、愛夏と別れた兄貴が心配だったからだ。


 運良くすぐに兄貴を見つけることができた。まぁ見つけてもらったともいうが、それはこの際いいだろう。鍵を持ってないなんて苦しい言いわけすら簡単に信じてしまうバカ兄貴。


 お人好しは相変わらずだった。


 それよりも兄貴が軽音部に入り、ギターを再開していることに凛は驚いた。


 涙が出そうになる程嬉しかった。


 でもルナの件はいただけなかった。特に凛より女っぽい仕草をしているところが許せなかった。


 しかし、演奏は別だ。


 あんなにもエモーショナルなギタープレイを凛は聴いたことがない。培ってきた技に加え、スラム奏法、スイッチスタイル、お前は技のデパートかよ! ってツッコミを入れたくなった。




 ——そして……衣織さんとの演奏を聴いてすぐに悟った。なぜ兄貴がギターを再開したのかを……。


 圧巻だった。


 衣織さんの歌はもはやアマチュアレベルではなかった。それは技術云々ではない『華』だ。


 衣織さんの歌には『華』がある。煌びやかでありながらも優しと憂いをまとった透き通るようなトーン。兄貴は衣織さんに魅了され、ギターを再開したのだ。


 3年間のブランクで腕が錆びついていた兄貴のプレイは、ピッチやリズムのヨレも目立った。でも、それすら利用してグルーヴに変えてしまう兄貴の表現力とセンス。


 凛は心が震えた。涙をこらえるのに必死だった。


 でも無駄な抵抗だった。演奏が終わる頃にはこらえきれずに涙が溢れた。


 兄貴は衣織さんの歌に引っ張られて、実力以上の実力を発揮していた。


 本当に凛はあまかった。兄貴に勝てるなど思い上がりだった。


 でも、今の兄貴の技術は危うい。


 そんな兄貴に凛がギターを教えるのだ。胸が高鳴らない方がおかしい。


 凛は今、表現力に限界を感じている。


 父ちゃんから盗めるほどに技術をつければ、その悩みは解決するのだろうけど、先が長い。


 もしかしたら父ちゃんは、凛に兄貴から盗めと言いたかったのかもしれない。


 兄貴には明日からみっちりレッスンをつけてやるつもりだ。


 今から楽しみで仕方ない。



 絶対好きだよね?


 本作が気になる。応援してやってもいいぞって方は、

 ★で評価していただけたりブクマ、感想、レビューを残していただけると非常に嬉しいです。


 よろしくお願いいたします。

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