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幼馴染にフラれた僕が何故か学園のアイドルに告白されて平穏な日々を失った  作者: 逢坂こひる


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第167話 伝説のステージ

 穂奈美のカウントから入るこの曲は、この日のために書き下ろしたライブ向けの新曲だ。


 アレンジは極力シンプルにし、音圧を高め曲に勢いをつけることを意識している。



 ——僕たちは音圧と曲の勢いに負けないぐらい、ステージングも鍛えた。


 ぴったりと息の合った、サウンドとステージパフォーマンスでオーディエンスを視覚と聴覚から刺激する。



 その結果。



 オーディエンスのボルテージが一気に最高潮まで達した。


『『ワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!』』


 観客席からのエナジーがすごい。軽音フェスのステージにも負けていない。


 僕たちの曲は楽曲としての完成度が高い反面、求められる技術が高く、ステージパフォーマンスが犠牲になることも多かった。



 だが、この曲は違う。



 今までの経験を活かしオーディエンスと一体になるために作った曲だ。


 何処をどうアレンジすれば、オーディエンスに最高の体験を与えられるか、徹底的に研究した。


 イントロは中々の手応えだった。


 だがここからが本番だ。


 イントロが終わり、衣織の歌が入ると、僕と時枝と穂奈美は少し引き、オーディエンスを引きつける役割を衣織に任せた。


 僕たちが引いたことにより、衣織の『華』がより強調され、観客のボルテージが落ちることはなかった。


 アンに教えてもらったことがうまく活かせている。




 ——衣織の歌を聴き、いろんな思いが巡る。


 少し前までの僕は、ギターにも恋愛にも絶望していた。


 入学した時はこうやって学園祭のステージに立つことなんで想像もしていなかった。


 でも今は……今はギターが楽しくて仕方ない。




 もちろん恋愛もだ。




 今にして思えば、あの頃の僕は、知らずしらずの間にプレッシャーに押しつぶされていたのかも知れない。


 誰に強要されたわけでもなく、自分で始めたことなのに変な話しだ。


 でも今は違う。


 




 プレッシャーが心地いい。






 プレッシャーが心地よく感じる理由も分かっている。

 


 


 素晴らしい仲間に恵まれたからだ。


 


 

 『織りなす音』のメンバーだけじゃない。


 部活の仲間、ユッキー、アン、凛……そして愛夏。


 みんなが居たから今の僕がある。



 性格はあれだけど、懐の深い時枝のベース。


 もしかしたら嫌われているのかもしれないけど、大好きな穂奈美のドラム。



 

 そして暗闇に差し込んだ一筋の光。




 衣織。





 ——皆んながいれば僕はどこまでも行ける。


 それがメジャーであっても、世界の舞台であっても。


 僕はこのステージでそんな予感めいた物を感じていた。




 そして感情の赴くまま暴れまくったこのステージは、


 『織りなす音』を語る上で欠かせない伝説のステージとなった。






 もしも……。





 もしも願い事がひとつだけ叶えられるのなら。








 女装なしで伝説のステージに立ちたかった。







 伝説のステージは、僕の伝説の黒歴史でもあった。


 


 真の黒歴史


 本作が気になる。応援してやってもいいぞって方は、

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 よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 黒歴史これで何個目ですかねw
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