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お昼寝したいのに主人公が爆散したからできません ~モブだけでも世界は救えるのか~  作者: サイリウム


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64:転職天使様



「おもしろ。ではないぞ人の子! 止めて!」


「えー。」


「えー、じゃない!」


「ほんぎゃぁぁぁあああああ!!!!!」



札やら何やらで、思いつく限りの攻撃をテーちゃんに浴びせるモミジちゃんですが、残念なことにこいつは完全に無敵の存在です。設定的にもこの世界を作り上げた神、邪神とは違うマジモンの神様の手によって生み出された天使なのです。マジで何やっても破壊できませんし、多分バグで道連れにする以外勝つ方法はありません。


まぁそんなことしたら、転職を司る天使がいなくなるわけで。人類全体の弱体化が決定してしまいますし、私のお昼寝ゴロゴロライフが消滅するのでしませんけど……。



「モミジちゃーん」


「なんじゃ童!? 化け物、化け物がおるんぞ! さっさと攻撃せぇ!!!」



泣き喚きながらも攻撃の手を緩めず、此方に参戦を求めてくる彼女。まぁ相手にとってはどれだけやってもノーダメージなので、ちょっと視界が煩い程度でしょうが……。全身の眼がこっちに助けを求める視線を飛ばしてきて、気持ち悪いのです。なのでそろそろやめてください。



「その人、人? まぁ一応人でいいか。天使様ですよ。」


「天使ぃ!?」


「そうだぞ、我天使だぞ。信じて人の子……。」


「これがぁ!? 嘘じゃぁぁぁあああああ!!!!!」



いや考えても見てくださいよモミジちゃん。


見敵必殺どころか、発見次第何かに利用できないか考え人道と倫理を無視した行いをするカーチェちゃんが友好的に会話してるんですよ? 自分で言っておいてなんですが、これだけで信用に値する存在だとご理解いただけるでしょう。そもそももしテーちゃんが敵対モブだったら、生け捕りにして敵陣に放り込むことで全員発狂させたり、全ての攻撃が効かない特性を生かし盾として普段使いしているとは思いませんか?



「……え、そんなこと考えてたの人の子。こわ。」


「ま、まぁ確かにそれもそうか……。というか童。おぬし人道とか倫理とか理解はしておたのじゃな……。」


「ちゃんと搭載されてますよ? 現在は不必要なので使用してないだけです。」



むしろ現代日本という平和な場所で過ごしていたからこそ、その辺りの基準はとても高いものを所有しています。なにせ町の外にいる盗賊ですら人権を認めてあげる世界でしたから。今は不必要なので使用していませんが、もし例の主人公ことクソルール君が生存していれば、世界一の人格者として名をはせていたでしょう。



「人の子、それカルマ値が限界を超えて下がった瞬間、反転して最大値に成るみたいなことを言ってるのか?」


「カーチェにしては面白いジョークね。そっちのトップ取れるんじゃない?」


「童、嘘はいかんと思うぞ。」



……。


腹いせに世界滅ぼしてやりましょうか。


ボブを起点に無限増殖を自動化して、その増殖した対象も無限増殖するようにして後。すべてのボブに『生者』の属性を付与してゲーム上『絶対にありえない』オブジェクトを増殖させてしまえば、一瞬で処理上限を超えて世界丸ごと吹き飛ばすことが可能です。他にも方法はありますので、思いつく限りのクラッシュ方法を……



「「「まてまてまてまてッ!!!」」」



まぁ冗談なのでしませんが、私の手元にいつでも引き金があると言う事だけは理解しておいてください。ですがご安心を、私はお昼寝できる安定した生活さえあれば文句ないので。



「……ほんとに人の子がそんな性格で良かったと思うぞ。うん。」


「世界征服とか人類滅亡とか掲げられてたら、為す術なく終わってたでしょうからね……。」


「や、やっぱり封印とかした方がいいんじゃないかのぅ。」


「やめときなさい。絶対失敗するし、腹いせに滅ぼしてくるわよ。やるなら直接殴りに行きなさい。アイツ、半身吹き飛ばしてもなんか『じゃれ合い』の判定でそこまで怒ってこないから。ストレス発散には最適よ。」


「そんなの出来るのお主だけなのじゃぁ。こわいのじゃぁ。」


「……なんで人の子半分吹き飛ばされても生きてるの?」


「「こっちがききたい」のじゃ。」



全部聞こえてますが?


まぁいいです。この世界は外と比べ時間が停止している場所ですが、天使のテーちゃんは転職を司っているため御多忙な方です。別にこの天使の時間がどれだけ浪費されようとも構わないのですが、良い関係を築きたいのは確かです。要件をさっさと済ませ、あまり長居しないように致しましょう。


あ、これお口に合うというか。お口があるか解りませんが、お土産の豆大福です。



「おぉ、これはご丁寧に人の子。後でゆっくり頂くとしよう。それで、転職だったな?」


「えぇ、私はまだレベルに余裕があるので違いますが、そこの二人をお願いします。」


「だいふく……。」


「……どうやって食べるのじゃ??? 眼しかないぞ???」



二人になってもらう職業ですが、既にこちらで指定させて頂いています。


まずチロさんですが、彼女の場合既に最強の攻撃手段。『獄炎』を取得しています。そのためこれからは地道なステータス向上と、スキルなどによる攻撃力の向上が求められてきます。というわけで今回彼女に転職して頂くのは、『強化術師』です。ランク的には中級職にあたり、自己や他者へのバフが出来るようになる職業です。


支援、という一点で言えばモミジちゃんにお願いするつもりなのですが、何とこの『強化術師』。極めるとパッシブスキルとして『常に自身のステータスを向上させる』という奴がありまして、それを手に入れに行く感じになるます。おそらく既に人類トップの魔法攻撃力を誇る彼女、そんなチロさんが更に強くなるわけですから……。すっごく頼りになる、って寸法です。



「へぇ、そんなのがあるのねぇ。……だいふく。」


「……赤髪の人の子、一個食べるか?」


「うん!!!!!」



んで次がモミジちゃん。YOUですが、現在取得している『巫女』はDLCでの追加職業。その中級職に当たります。なのでそのまま規定ルートを進んだ方が強いので……。前世では神職の階級であった、『正階』という職について頂きます。巫女が出来ることをより強化したような職業なので、そう勝手は変わりません。さっさと適応してレベルカンストしてください。


現状かなり弱いので、このままだと辺境伯と接敵した場合。消し炭に成ります。



「あ、うん。解ったのじゃ。……な、なんか今、激烈にイヤな記憶が出て来そうになったんじゃけど、何じゃこれ? 本能が逃げろと言っておる……?」


「一応最速でカンストできる『経験値おじさん』という手段もありますよ? ただ……。」


「ただ?」


「一般の方がどれだけ耐えられるか、という検証を王女に委託し死刑囚での実験を行ったそうなのですが、千を越えたころから死刑囚も切られる側も廃人になってしまったようなので、あんまりお勧めできなくなりました。どうしても、というのなら別ですが、モミジちゃんあまり強くなさそうですし、おもちの方がいいかと。」


「あ、うん。じゃあそれでお願いするのじゃ。……廃人?」



そうなんですよねぇ。


実はあの墓地、経験値おじさんのお家以外にも『当たり判定をつけ忘れている場所』というのがありまして、同様の存在を生み出せる場所が有ったりするのです。本来は敵POPが遠すぎるため使いにくかったり、他の利用方法があるので経験値おじさんとしての使用は非推奨なのですが……。


此方には王国における権力者、王女がいます。彼女にちょっと頼んでお願いし、該当箇所を買い取り。実験場へと改装することで『経験値おじさんにおける一般人の精神耐性』を調べてもらってたんですよねぇ。……いやだってわざわざおもち狩りに来るの面倒じゃないですか。チロさんもモミジちゃんも速ければ速いほどいいので、おじさんでのレベリングをさせたいのです。しかし精神に悪影響が出るのなら多用すべきではないでしょう?


というわけで実験してもらってたんですけど、さっき届いた報告書によると千を超えたあたりで両方とも考えるの辞めた……、状態になったようで。



「というわけでテーちゃん、二人の転職をお願い……。」


「うん? どうかしたのか人の子。」


「あ、いえ。たまたま自身のレベルもカンストしたようなので、ついでに私もお願いできますか?」


「構わぬが、なんかまたすごいことに成りそうだな。」



えぇ、まぁ凄いことには成るでしょうね。何せ最終段階へと移行しますから。



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