10.進むべきはどの道か
短めです
あとがきに新しいお知らせあります。見ていただけると嬉しいです!
「今年度は、周辺国から要人がやってきます」
すでに話を聞いていたハロルドたちだが、学園がどういった体制を取るのかまでは知らなかった。
おそらく、ハロルドやルートヴィヒ、ロナルド、マリエ。あとはミハイルもだろうか。そういった神の加護を持つ人間と関わりを持ちたいのだろうと推測されているが、ロナルド以外は全員、悪意に晒されすぎて割と警戒心が増している。
「我々の学年には転入生はおりませんが、話しかけられることもあるでしょう。くれぐれも対応には気をつけるように。いいですことー?」
ヴィクトリアの言葉に全員が返事をすると、彼女は教室を見回して一つ、頷いた。
「今から名前を言う生徒は、この後、わたくしの指定する教室にいらしてー?お話がありますわ」
そう言って、次の話題に移る。
次学年で選ぶ学部の話や、選択科目の話もあって、希望用紙が配られる。アーロンがとても面倒そうな顔になっている。
「俺だけクラス変わるんだよな。領地運営に関わるコースは選ぶ予定ねぇし」
「お前も来ればいいじゃないか」
「ヤだよ。なんか俺に領地持たせようとしてる命知らずが何人かいるっぽいから、選んだ暁には投げられそうじゃねぇか」
「でも、他に何やるのさ」
「そりゃ、領地運営以外の何かだろ」
希望用紙を見ながら、「まぁ、一年ありゃ何か思いつくか」とアーロンは溜息を吐く。
そっとハロルドに目を向けると、アーロンの視線に気がついたのか少し微笑みを浮かべた。
「どうかした?」
「なんでもねぇよ」
ハロルドだって、今の立場を得たかったわけではないのだろう。
ただ身を守ろうとしていただけだ。それを間違いだったと誰が言えるだろうか。
そんな友を支えるために、何ができるだろうか。何を望むべきだろうか。
(何度考えても、わかんねぇな)
ハロルドに守られているのは、自分もであるという自覚があるからこそ、少しの負目もあった。
いつも読んで頂き、ありがとうございます!
アーロンが一番負目感じる必要ないはずなのにね。
【お知らせ】
巻き込まれ転生者、3巻出ることになりました!
これも紙、電子問わず書籍を購入し、読んでいただいた読者の皆様のおかげです。ありがとうございます。
ただいま執筆中です!!
引き続き、本作をよろしくお願いいたします。
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2024年12月25日に巻き込まれ転生者は不運なだけでは終われない2巻がオーバーラップノベルスさまより発売いたしました。
今回もRuki先生に素晴らしいイラストをたくさん描いていただいたので、ご期待ください!!
新しいキャラも描いていただきました!
特典等詳細は著者活動報告にも書いておりますので、ぜひご確認ください!
以前お知らせしたSSに加えて、オーバーラップ通販様、書泉・芳林堂様よりイラストカードが特典となっております!




