3.心配する友人たち
本日、書籍2巻発売日です!
感想いただければとっても嬉しいです!!
「アイツ、無理矢理休ませる方法ねぇか?」
アーロンの言葉に、ルートヴィヒとブライトが顔を見合わせる。
アーロンのいう「アイツ」はおそらくハロルドのことだろう。そして休ませるということは何らかの無理をしているということが考えられる。
「何かあったのか?」
「ちょっと離れたところから見た感じだったら、顔色がめちゃくちゃ悪いってことはなさそうだったけど」
「本人は隠してるけど、多分そんなに眠れてない。人によってはパッと見でわかる」
アーロンのそんな言葉で、ブライトは「まぁ、アーロンくんが言うならそうでしょ」と素直に頷いた。彼は自分がそういったことに鈍いという自覚がある。
(一番大事な友達のことですらこうだから、エトナには体調不良もちゃんと自己申告してもらえるように頼んでおかないとなー)
婚約者のことも思い出しながら、「薬でも盛る?」という身も蓋もない提案をする。そして、すぐにルートヴィヒが「ハロルドはそういうものをすぐに見抜くだろう?」と返した。
「自分の作った安眠アイテムを使わせればいいんじゃないか?」
「効いてなさそう」
「……ふむ。原因に心当たりはあるか?」
「ストレスじゃねぇか?ハル、溜め込むタイプだし」
そんなことを話すアーロンの膝の上では、スノウがスピスピ寝ていた。腹も出している。野生とは、神獣とは、といった様相である。
「……ストレスになるような出来事が多すぎて、解決方法がわからないな」
「だよな」
何とかしてあげたいという気持ちはあるものの、おそらく神々が加護を与えすぎて居場所を隠すことは困難だし、面倒も付随してついていきそうだ。
マーレ王国の愚行を思い出せば、いっそ、神隠しにでもあったほうが楽なのではないかと思う時すらある。
「せめてガード固めるくらいしかできないよねぇ」
「それを貫通して飛び込んでくる厄介者の多さと言えば頭が痛くなるほどだ」
「マジでウンザリするよな。フォルテ様、たまにこっそり夢に来て、『まとめて全部捨ててきた方が楽なのではない?』つってるぞ」
アーロンも地味に気に入られているのか、魔弓の繋いだ縁なのか、フォルテとは関わりがあった。女神がそんなことを言い出したため、神隠しが頭をよぎるようになってきたという一面もある。
「というか、僕は関わりがないけど、神様ちょっとフットワーク軽すぎない?」
ブライトの言葉に、アーロンとルートヴィヒは視線を合わせて頷いた。
確かに、という顔をしていた。
いつも読んで頂き、ありがとうございます。
メリークリスマス!
ハロルド関連になると思わずフットワークが軽くなってしまう神々。
ハロルドは頭を抱えて「なぜ」ってなってるよ。
【お知らせ】
本日、2024年12月25日に巻き込まれ転生者は不運なだけでは終われない2巻がオーバーラップノベルスさまより発売いたします!
今回もRuki先生に素晴らしいイラストをたくさん描いていただいたので、ご期待ください!!
新しいキャラも描いていただきました!
特典等詳細は著者活動報告にも書いておりますので、ぜひご確認ください!
以前お知らせしたSSに加えて、オーバーラップ通販様、書泉・芳林堂様よりイラストカードが特典となっております!




