表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】巻き込まれ転生者は不運なだけでは終われない【4巻1月25日発売・コミカライズ化決定!】  作者: 雪菊
11章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

387/534

7.領地へ1



 試験が終わると、次は春季休暇だ。

 領地の視察をすることを決めていたハロルドにはベッタリとエリザベータが張り付いていた。



「ハル、寂しかったわ」


「昨日も会ったよ」



 学園で会ったのに寂しかったアピールをしているエリザベータを「まぁ、通常運転だな」と思うあたり、ハロルドは慣れていた。よその婚約者よりもドギツイ独占欲を持っているはずのエリザベータだったが、サラッと流しているハロルドを見たアイマンは「相性が良いようで何よりだな」と少し遠くを見ていた。

 それでも、エリザベータの根底にあるのが婚約者への愛であることがわかるから安心して見ていられる。彼の義姉なんて、婚約者を「自分を王妃にするためのアクセサリー」くらいにしか思っていなかった。



(まぁ、そのせいで切り捨てられたんだけどな)



 それを見ているため、弟分を大事に思っている以上は構わないだろうと思えてしまう。



「それで……そこの狐は何?」


「まねきねこ商会関連の魔族の子」


「珠さんは?」



 じっと子狐を見るエリザベータ。彼らの「なんやの」「目が怖いわぁ」という声に、表情には現れないものの、少し苛立った様子を感じさせた。

 ハロルドはそんな彼らを見ながら、「女の子に対する言動どうなってるのかなぁ」と思った。彼らには一応、姉がいるはずなのに。



「すみません。アンバー領のまねきねこ商会までコイツらを送ってくれるってハロルドさんが言うもんやから……向こう行ったらクロ……コイツらの姉ちゃんに引き渡すだけなんで……」



 子狐たちが何か失言をしたのを察してか、珠が現れてペコペコ頭を下げる。



「クロ……ああ、黒金(くろがね)さんの弟さんたちなのね。それにしては躾の行き届いていないこと」


「いやぁ……クロも弟には甘いんや」



 珠の耳と尻尾がしょんぼりしている。



「エリザ、そのクロさんは知り合い?」


「ええ。昔から、良い取引をしていただいております」



 恍惚とした笑みを浮かべた彼女に、察するものがあった。

 エリザベータが今まで使っていたハロルド監視アイテムの入手先が何となくわかった気がする。



(勘違いであって欲しいな)



 覗き見バットくんが誘拐された際に破壊されたため、ハロルドはここ最近、結構気を抜いて生活できていた。女の子に見られていることを知っていれば、ある程度隠すべきことを隠して生活しなくてはならない。世の中には異性に見られたくないところがある程度存在するものだ。



「ハル、こっちの準備は終わったぞ」


「ハロルドの荷物の数も一応確認して」



 アーロンとペーターが呼んでいる。

 その先にはミハイルが資料を見直している姿が見えた。

いつも読んで頂き、ありがとうございます。

前にちょろっと珠の口から出てた狐は彼らのねーちゃん。

ところで、エリザさんは覗き見バットくん新調するつもり……?


「次にくるライトノベル大賞2024」(次ラノ)の作品エントリーが始まりました!

「巻き込まれ転生者は不運なだけでは終われない」

ぜひこちらの作品のエントリーをよろしくお願いいたします!

エントリーはこちらから

tsugirano.jp

10月15日(火)17時59分までです。

よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ