11.合流
城を出たところでエリザベータはアイマンを挟んでシャルロットとパチパチやっていた。バチバチではないのは、エリザベータのシャルロットに対する興味があまりないからだろう。
「ハル!おでかけするのでしょう?わたくしも一緒に行きますわ」
「いや……危ないところなんだけど……」
「大丈夫です。わたくし、強いので」
その言葉に、ハロルドとノア、アイマンは神妙な顔で頷いた。「それはそう」という気持ちである。
「ルビー嬢、本当に……なんというか。情報が早すぎないか?」
「ああ、エリザは俺のこと魔道具で監視してるから」
ハロルドがなんでもないというようにそう発言すると、アイマンはドン引きした。ちょっと、いやだいぶ気持ちが悪い。よく見ると、ハロルドの目はどこか遠くを見ているような虚無の目だった。
ノアはそんな彼の肩を叩いて、うんうんと頷いていた。気持ちがよくわかった。
「ハルが浮気をするとは思っていないけれど、世の中には王命も分からぬバカと愚か者がそれなりにおりますので」
「やりすぎだと思うが……まぁ、ハロルド様の寝室へ忍び込もうとする者が月に数名出るのも確かだからな」
「あー……いるな」
アイマンはエリザベータとシャルロットのその言葉で、普段のハロルドの周囲を思い出したのか、一気に可哀想なものを見る目に変わった。
「それはともかく、さっさと済ませてゆっくりしたい」
「そっか。じゃあ、俺も付き合うよ」
ハロルドが後ろを振り返ればアーロンとペーターもいる。ちなみにアーロンはペーターの首根っこ掴んでいる。
「コイツさぁ……ハルのあとつけてたから、俺も来た」
うんざりした顔だった。
ちなみに手伝うと言った理由は、どうせペーターが引かないだろうと思っているからだ。
「ハロルド、お前の周り、どうなってるんだ?」
「俺も、わからないです」
アイマンに答えたハロルドは無表情だった。もうどうにでもなぁれ、という心境になりつつある。
「過激派多いよねー」
ノアのヤケクソっぽい明るい声に、ハロルドとアーロンは頭が痛いという顔をしていた。
いつも読んで頂き、ありがとうございます




