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能無しの烙印を押され、勇者パーティーを『追放』された俺が、実は『最強』だった『不浄』の力で、気づけば『英雄王』に成り上がっていた件  作者: 一 弓爾
暗闇に覆われた村編

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第70話 勇者オーレン……?

「そうか……。オーレン――勇者パーティーは最低でも三人はいるはずだ。それが一人しかいないとなると、おそらく勇者の名をかたる偽物だろう……。……わかった。そいつはどこにいる?」


 俺はよく言葉を発していた村人の顔を見る。


「ここから、そう遠くない丘だよ。あいつはそこから、この村を見張ってるんだ……。あいつは『ヴェルを連れてこないと闇を消さない』と言っていた。悪いが、あんたには俺達ときてもらうぞ……!」


 村人が俺の周りに集まってくる。


「ちょっと待ちな! 黙って聞いてりゃ、そっちの都合ばかり押しつけてるじゃないか!」


 シェリナが俺と村人の間に割って入る。


 すぐに、ルクスハート、セラも続く。


「そーです! そーです!」


 セラがプリプリと怒っている。


「困っている状況なのはわかりましたが、いきなり連れていくというのは……」


 ルクスハートも村人を説得しようとしてくれているようだ。


「いや、いいんだ、みんな。どっちにしろ、丘からこの村を見張っているなら俺がいることは気づかれていてもおかしくない。それに、村を救うために村人の誰かが俺のことを伝えにいくことも考えられる。下手にここで争うより、俺が一人で行った方が面倒ごとも起こらないだろう……」


 俺は淡々と話す。


「そうは言っても、危ないんじゃないか? 相手はヴェル殿のことを狙っているんだろう?」


 シェリナが俺の目を見る。


「危険は承知の上だ。それに、オーレンの名をかたっているというのが、どうも引っかかる。あまり……いや全く心配をするような間柄ではないが、勇者に万が一何かあった可能性があるなら確かめておきたい」


 俺は真剣な表情でシェリナを見つめる。


「……はぁ~。わかったよ。ヴェル殿の思うようにすればいいさ。その代わり、無事帰ってきてくれよな」


 シェリナは一応納得してくれたようだ。


「そんな……。……いえ、ヴェル様が決めたのでしたら、私もヴェル様の考えを支持します。無事に戻ってきてくださいよ……」


 ルクスハートは心配そうに俺を見る。


「セラも心配……。ヴェル様強くなった……。けど、無理しちゃダメ……!」


 セラは俺の不浄人状態のことを気にしてくれているようだ。


「みんなわかったよ。無理もしないし、無事帰ってくるよ!」


 俺は笑顔を作る。


「……じゃあ、俺達と来てもらおうか……」


 村人のうちの一人が言葉を発する。


「わかった……」


 俺は村人数人と一緒に、指定された丘まで行った。


 ◇◇◇


「オーレンさん。ヴェルさん……連れてきましたよ」


 村人の一人が話しかける。


 ヴェル〝さん〟と言ったのは、後ろめたさが少しでもあるからだろう……。


「よぉ! 能無しぃ! 久しぶりだなぁ!」


 オーレン……と思われる者は話し出す。


 声を聞いた限りだと、俺の知っている勇者オーレンだ。


 だが、見た目が全く違う。


 黄金の勇者の鎧は着ておらず、漆黒の鎧を身に纏っている。


 剣もエクスカリバーではなさそうだ……。盾も所持していない。


 それに、顔まで漆黒に染まっており、人間というより魔族に近いイメージだ。


「オーレン……。お前本当にオーレンなのか……?」


 俺は問いかける。


「ああ、そうだよ。お前の元パーティーリーダーだったオーレンだよ! 顔も忘れちまったのかぁ? 能無しぃ……!」


 オーレンは明らかに侮辱するような口調で話し続ける。


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!!」


と思ったら


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