第52話 魔王軍 交戦――ボス戦(終結)
「逃げてばかりじゃ勝てねぇぞ! 腰抜け!」
ブラムスドは咆える。
「……戦術だよ。お前は常に《デコンポズ=ストーム》を使っている。俺は逆にお前の呪法を吸収して自分の力に変えている。この状況なら、時間をかけて戦うのが得策だと思わないか?」
俺はブラムスドを冷たく見つめる。
「クソ野郎が! お前には戦士としての誇りはねェのか!」
ブラムスドが熱く語りかける。
「ないね。そもそも、俺は戦士として戦ってない。困ってる人を助けるためなら、汚い手段でも勝ちにいくよ……。お前ら魔王軍は人類に仇をなす存在だ。倒す……」
「そうかよ。だったら、遠慮なく殺せるぜ! 《デコンポズ=エッジ》……!」
腐乱を纏った、圧縮刃が飛んでくる。
俺はこの瞬間を待っていたんだ――。
「《呪詛強化》」
俺は一時的に呪詛により、身体能力が引き上げる。
そして、《デコンポズ=エッジ》を躱す。
「バカが……! 隙だらけだぜ……!」
ブラムスドが殴りかかってくる。
「攻撃しようとする時が一番隙があるんだよ……! 《リモルビスズ=ディジス》!」
俺は強烈な穢れを纏った、右手を掲げる。
「ぐっ……ガァァアアア」
ブラムスドは叫びを上げつつも、殴打を放つ。
殴打は俺の顔面に衝撃を与える。
俺は三回バウンドし、地面を転がる。
まずい……このままだと、《デコンポズ=ストーム》に直撃する。
吸収しないと……!
「《ハイパーアブゾーブ》!」
俺はギリギリ、《デコンポズ=ストーム》に直撃する前に一部分を吸収することに成功する。
そして、ブラムスドに《リモルビスズ=ディジス》が効いたからだろう、《デコンポズ=ストーム》はだんだん霧散していく。
「やったか……?」
俺はブラムスドの方を見る。
すると、目の前に真緑に体色が変わりながらも、血走った目で俺に蹴りを入れようとしているブラムスドが見えた。
まずい、全力の蹴りを喰らえば、流石に致命的だ……。
次の瞬間、ブラムスドの眉間に矢が突き刺さる。
……シェリナの矢だろう。
深々と突き刺さった矢を受け、ブラムスドはユラユラと揺れる。
そして、後ろに倒れ込む。
「……助かったよ、シェリナ……」
俺はブラムスドの目の前まで移動する。
ブラムスドはギリギリ生きているといった様子だ。
「こんな……ところで……。魔王軍四天王が……一角……リュミセルダ様配下……ブラムスドが……。こんな……こんなクソガキに……」
「悪いな。クソガキが相手で……。お前は今リモルビスの穢れに完全に侵されている……。お前ごと吸収して能力をもらうぞ……」
「ぐ……。させねェ……! 《デコンポズ=ウィンド》!」
ブラムスドは最期の力を振り絞って呪法を発動したのだろう。
だが……。
「《ハイパーアブゾーブ》……!」
俺は《デコンポズ=ウィンド》諸共にブラムスドを吸収していく…………。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




