第46話 魔王軍 交戦――次の作戦
そこに、木の上からシェリナが飛び降りてくる。
「ありがとう。三人共。この辺りの敵は殲滅できた。ただ、他の場所でも魔王軍はいるだろう。このまま戦いを継続したい。構わないか?」
シェリナが俺達の目をそれぞれ見る。
「ああ。大丈夫だ。それに、ほとんどシェリナが倒してしまったしな。正直、魔導弓の扱いの精巧さに驚いているよ」
俺は驚き顔で話した。
「助かる。まあ、修行をずっとしてるからな……」
シェリナは少しばかり、顔を赤らめる。
「シェリナお姉さん、すごい! すごい!」
セラがシェリナの周りを走る。
「嬢ちゃんも褒めてくれるのかい? ありがとな」
シェリナがセラをなでる。
「えへへ」
セラは嬉しそうに声を出して、笑っている。
「あの……セラと……お友達に……なってほしい……です……!」
セラは仔犬のような顔をしてシェリナを見る。
「……いいよ。じゃあ、大事なお友達をお姉さんが守るよ。ただ、まだまだ魔王軍はいる。無理はしないでくれよ」
セラをなでつつ、シェリナは真剣な表情で言葉を紡ぐ。
「セラ……わかった! セラもシェリナお姉さん……守る……!」
セラは腕を曲げて気合を見せているようだ。
「ふっ。可愛いガーディアンだね。さあ、行こうか……」
シェリナが周囲に目を配る。
◇◇◇
そこからも、同様に魔王軍を撃破していった。
俺、ルクスハート、セラの三人の連携は修行をしたことで洗練されており、魔王軍相手でも十分に通用していた。
「かなりの数を減らせたと思う。本当にありがとう。私は遠距離攻撃が得意だから、近くに来た敵を任せられるのがとても助かる」
シェリナは俺達の方を見て礼を伝えてくる。
「それは、俺達にも言えるよ。遠距離攻撃で敵の数を減らしてくれるから、戦いやすい。それに、シェリナさんの魔導弓の力が強い。ずっと気になっていたのだが、複数属性の魔法を使えるのか?」
俺は純粋に疑問を口にする。
「ああ。私は全部で五属性の魔法を使える。属性は『火水雷風木』だ。ここまで多くの魔法を使えるエルフは珍しい。我ながら恵まれてると思うよ」
シェリナは微笑む。
「すごいな……。しかも全ての属性の練度が高い。流石、エラリヘイムの中でもトップクラスの強さだな」
俺は笑いながら声を出す。
「よせっ、茶化すな。……さて、おしゃべりもここまでにしようか。敵を倒しながら進めたことで、敵将の近くまでこれている。このままブラムスドを倒しにいきたい。……しかし、敵将の近くというだけあって、敵が多いな……。援軍を待つか……」
シェリナは考え込んでいる。
「俺の不浄宮、病魔の穢れの力なら、複数の敵に有効な攻撃ができる。ただし、空気が汚染されてしまうがいいか? もちろん、後で吸収しなおすことは可能だ」
俺はシェリナの目を見る。
「……病魔の穢れの力か……。これ以上、魔王軍が被害を出すことを考えると、今動いておく方がよさそうだな……。わかった。長には私から後で話しておく。穢れの力を使ってくれ……!」
シェリナは芯のある瞳を向けてくる。
「わかった。みんなが巻き込まれないように、ここからは一人で動く。シェリナさんには遠距離から援護射撃をお願いしたい。ルクスハートとセラは今までと同じように、近くに来た敵をシェリナさんに近づけないようにしてくれ!」
「わかった。任せておけ!」
シェリナから力強く返答がある。
「わかりました!」
ルクスハートとセラが同様の声を上げる。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




