553話 顛末・その2
神様と完全に和解することができた。
分かり合うことができた。
嬉しい。
ただ、問題はまだ残っている。
天使達のことだ。
彼ら、彼女らは、神様ほどの自我を持っていない。
まだ自分で考えるということができない。
フランは、本当に特別な存在というべきか、例外中の例外で……
フラメウであっても、命令を待つだけで待機している状態だ。
そのまま放っておいたら、ずっとずーーーっと待機しているだけ。
なにもしない状況が続いてしまうだろう。
さすがにそれはアレなので、どうにかしたいところだ。
そうやって頭を悩ませていると……
「人間を迎えて、一緒に暮らしたらいいんじゃないかな? お姉ちゃん達は、その人間に尽くすというか、がんばって迎えるようにする、っていう感じで」
フランが名案を出してくれた。
フランは天使ではあるものの、自我を獲得した。
そこに至る理由は色々とあるだろうけど……
たぶん、俺達と一緒にいた影響が大きいと思う。
人間と接することで、天使もまた、自分を獲得することができる。
そう考えたのだろう。
ただ、誰を天井都市に迎えるか? という問題が新しく浮上した。
普通の人は天使も神様も知らない。
そんなところにいきなり招かれても混乱しかない。
これは、まずは定期的に俺達が足を運ぶ。
そして、天使達も定期的に地上に降りて、ゆっくりと人間とコンタクトを取る。
そうして互いの存在を静かに静かに認知させて、交流を進めていくことにした。
長い時間はかかってしまうかもしれないけど、現状、これが一番だろう。
焦りすぎてもよくない。
続けて、神様が行っていた世界の管理について。
神様の判断による干渉は中止。
どれだけの幸福をもたらすとしても。
どれだけの不幸をもたらすとしても。
どのような結果になったとしても、世界に、人間に干渉することは止めさせた。
例えば、自然災害が起きた時。
今までは、災害の規模によっては神様が介入を行ってきた。
人工的に雨を降らしたり、あえて地震を起こして地割れを起こしたり。
でも、それはなくす。
結果、不幸になる人が出てくるだろう。
命を落とす人もいるだろう。
でも、それが生きるということだ。
誰かの庇護下にいたら、それが当たり前になって、守ってもらって当然、なんて考えにいたる可能性もある。
そういうことを止めさせたいから、俺は、色々なことをしたわけで……
酷いことかもしれないけど、自分の選択を貫きたいと思う。
ただ、神様がすでに開発したアイテムや魔法を停止、取り上げることはやめた。
色々なものがすでに生活の一部になっている。
それがいきなりなくなれば混乱は必須。
こちらも、ゆっくりと影響をなくしていくしかない。
神様や天使について語るとしたら、こんなところだろうか?
細かいところに触れるとキリがないので……
大まかなところは割愛する。
ああ、そうそう。
最後に、神様について触れておこう。
彼女は……




