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514話 カマエル戦・その1

 カマエル。

 第四世代型戦闘用天使。


 彼に与えられた使命は、確かな自我を持たない第三世代以下の天使を率いること。

 そして、有事の際はその力を振るい、敵を排除。

 あるいは、問題の原因を武力で解決することだ。


 ……という説明をフランから事前に聞いておいた。


 いざとなれば衝突することもあるかもしれない。

 そう考えてのことだ。


「まさか、本当に戦うことになるとは思っていなかったけどね」

「警告だ。おとなしく天上都市を出ていくのならば、攻撃は行わない」

「悪いけど、それは聞けないよ」

「ならば、実力で排除する。いけ」


 カマエルの合図で、彼の周囲にいた天使達が一斉に動いた。

 軽く手を振ると、その手に光が収束して、剣の形が作られる。


 光の剣。


 伝説で聞くような存在を両手に構えて、天使達が攻撃を仕掛けてくる。


「力を貸して」


 アリスは精霊の力を剣に宿して、それで光の剣を受け止めた。


 一方、レティシアは受け止めるのではなくて受け流す。

 真正面から激突したら剣が保たないと判断したのだろう。

 勇者の名にふさわしい技術で剣を受け流して、攻撃を回避した。


「どっせー!」

「双竜脚っ!」


 二人が攻撃を捌いたところに、サナとシルファが突撃した。

 それぞれ攻撃を繰り出して天使達を吹き飛ばす。


「これで……」

「どうですか!?」


 さらにアンジュとナインの追撃。


 アンジュは捕縛魔法を。

 そしてナインは投網のようなものを放る。


 ……いったい、どこに隠し持っていたんだろう?


「……!?」


 天使達は動きを封じられて、じたばたともがいた。

 しかし、暴れれば暴れるほど拘束がきつくなり、余計に動けなくなっていく。


「さすが」


 殺してしまうのではなくて、無力化する。

 とんでもなく難しいことのはずなのに、みんなは力を合わせることでそれを可能にした。


 うん。

 俺も見習わないと。


 戦うことになったとはいえ、天使と完全に敵対したわけじゃない。

 もしかしたら和解もできるかもしれない。

 そう考えると、倒すのではなくて無力化するのが一番いい。


 まあ……

 いざとなれば迷ってはいけないのだけど。


「ファイアボム!」


 天使達の頭部を揺らすように魔法を炸裂させた。

 直撃はしないものの、ビリビリと空気が震えるような衝撃波が撒き散らされる。


 しかし、天使達は止まらない。


 やっぱり、人間と体の構造が違うのだろう。

 普通なら脳震盪を起こすのだけど、天使達は頑丈みたいで、そうはならないらしい。


「なら……シールド!」


 天使の攻撃を防いで、


「そして、シールドバインド!」


 防御魔法を糸状に変化させて、複数の天使達を拘束した。

 防御魔法のように強固で、それでいて柔軟性も持ち合わせた捕縛魔法だ。


「立て続けに、シールドバインド!」


 シールドバインドで天使を拘束しているため、普通なら新しい魔法を使うことはできない。

 同じ魔法でも、二重に使うことはできない。


 でも、それは今までの話。


 今の俺は魔王だ。

 複数の魔法を同時に使うくらい、なんてことはない。

 それくらいの芸当はやってみせないとね。


「さらにさらに、シールドバインド!」


 天使達をまとめて捕縛した。

 その上で……


「フリーズ!」


 氷を生み出して閉じ込める。

 天使だから、たぶん、死なないだろう。


「人間に負けるとは……いや。貴様は魔王か」

「そういうこと。あまり、部下を怒らないであげて」

「再調整が必要だ。その前に、貴様を排除する」


 普通の天使には任せておけないと、カマエルが動いた。

新作始めてみました。

『執事ですがなにか?~幼馴染のパワハラ王女と絶縁したら、隣国の向日葵王女に拾われて溺愛されました~』

こちらも読んでいただけると嬉しいです。

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◆◇◆ お知らせ ◆◇◆
再び新作を書いてみました。
【氷の妖精と呼ばれて恐れられている女騎士が、俺にだけタメ口を使う件について】
こちらも読んでもらえたら嬉しいです。
― 新着の感想 ―
[一言] やれやれ本気で喧嘩になったが(ʘᗩʘ’) 後は誰がこの場を収めるんだ?(٥↼_↼) 総責任者のオッカサンか出てくるのか(?・・)
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