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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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84獣人さんとお手伝いはけっこう大変。

「ユーキちゃん、イルスのウサギの耳は、帽子に付いてるんじゃないのよ。これは本物の耳。イルスが帽子被ってたから、間違っちゃったのね。」

「ほんものの、おみみでしゅか。」

 街に動物さんのお耳してる人達いっぱい居るけど、近くで見るの始めて。じっとうさぎさんのお耳見てたら、イルスさんが触ってみるかって、しゃがんでくれました。

 ちょんって、指先でお耳触ってみました。触るとピクピクお耳が動いて、ちょっと面白いです。それからそっとなでなでしました。ふわふわおけ毛です。でもマシロの方が、もふもふ、ふわふわだよ。

「ありがとでしゅ。」

「獣人の耳触ったの初めてだろ。どうだ?」

「ふわふわでしゅ。でもマシロは、もっとふわふわでしゅ。」

「はは、違いない。」

 僕はお母さんに聞いてみました。獣人さんて何のことって。だってイルスさんはイルスさんでしょう。そしたら、獣人さんって、種類のことなんだって。僕やお父さんたちは人間、マシロ達は魔獣で、ディルとリュカは妖精さん。シルフィーは精霊さんで、エシェットはドラゴン種。皆んなそういうふうに、分かれてるでしょうって。だからイルスさんは、獣人っていう種類なんだって。

「種類って、オリビアお前なぁ。」

「だってユーキちゃんには、こう言った方が分かりやすいでしょう。大きくなればそのうち勝手に理解するわよ。さあ、ユーキちゃん、お話は終わりよ。お母さん達はお仕事に戻るから、お兄ちゃんと遊んでててね。」


 ちょうどお兄ちゃんが戻って来ました。イルスさんにバイバイしてお外に。今日は何しよう。お兄ちゃんと一緒に、お遊び出来るのないかな。そうだ!

「ふへへへ…。」

「ちょっと、何考えてるの?」

 僕はじいじの木の所に、お兄ちゃんを連れて行きます。あれ楽しいもんね。じいじしか、面白そうって言ってくれないんだもん。やってみなくちゃ、楽しいか分からないよ。

  エシェットにお願いして、お兄ちゃんを木の上に連れて行ってもらいます。お兄ちゃん大きいから、僕の時より高い所から、ぴょん、クルクル、ぽん、です。マシロは準備オッケーです。そして…。

「わああああああ!!」

「キャキャキャッ!」

 お兄ちゃん、大きなお声でとっても喜んでくれました。マシロの上に降りた時、とっても笑顔だったよ。ちょっとお体フラフラしてたけど。ね、面白かったでしょ。

 僕はこの前、じいじとたくさん遊んだから、お兄ちゃんにたくさん遊んで良いよって言ったんだ。そしたらブンブンお顔ふって、お兄ちゃん1回だけでもとっても楽しかったから、後は僕が遊んで良いって。ほんとに?もう良いの?

 じゃあ、僕たくさんやろう!

 たくさん遊んで、僕はニコニコです。お兄ちゃんはずっと座ってました。何か疲れちゃったんだって。なので、これからおやつの時間です。

 今日のおやつは、いろんな味のクッキーでした。とっても美味しかったです。お家のご飯もおやつも、いつもとっても美味しいです。


 おやつ食べた後は、ジョシュアお兄ちゃんと一緒に遊んでたんだけど、皆んなからお手伝い、たくさん頼まれたんだ。お母さんからお手伝い頼まれて、じいじのお部屋に行って、そのままばあばのお部屋に行きました。お遊びのお部屋に戻ったら、すぐにまたお手伝いに呼ばれました。ふう、お手伝いって忙しいんだね。バタバタしてたら、もう夜ご飯の時間になっちゃったよ。

 夜ご飯食べて休憩のお部屋で、マシロに寄っかかってたら、皆んながお仕事終わって、全員お部屋に集まりました。久しぶりに全員一緒です。僕は嬉しくて、順番に抱っこして貰っちゃった。

 最後にお父さんに抱っこしてもらってたら、お父さんがあ~あって。後ろ振り返ってお父さんのこと見てたら、

「書類仕事ばっかりだと、目が疲れるな。それに肩がこる。あ~、肩凝った。」

 て言って、お肩を自分でトントン叩いてます。そしたら、じいじもそうだのうって言って、お肩をトントン。そしたら、お母さんもばあばもそうねえって言って、皆んなでトントン。

 肩凝るって何かな?お仕事するとなるのかな?でも、お兄ちゃん達は何も言ってないし。でもきっと、僕もお仕事したから、肩凝る?になってるはず。僕も皆んなの真似しよう。

「ぼくも、おてちゅだい、たくしゃんでしゅ。だから、おかたこったでしゅ。おかた、トントンでしゅう。」

 真似してお肩をトントン。うん、これでバッチリだね。そしたら。

「ぷっ、ハハハハハッ!そんな元気いっぱい、背筋伸ばして、トントンって!」

「しかもその、お手伝いやりきったって顔、わはははは!」

 お兄ちゃん達が、そう言って笑い出したら、お父さん達も笑い始めました。ぶー、なんで笑うの?僕頑張ってたくさんお手伝いしたんだよ。だからお肩トントンなんだよ。僕がプンプン怒ったら、お父さんがぎゅうって、抱きしめてきました。それでね、お手伝いしてくれてありがとうって。

「ユーキのおかげで、父さんも、じいじ達も皆んなとっても助かった。お前がお手伝いしてくれたから、お仕事が早く終わったんだ。ありがとうな。」

「ぼく、ちゃんと、おてちゅだい、できまちたか?」

「ああ、また明日からも、お手伝いよろしくな。」

 そしたら、じいじ達も皆んなありがとうって。なんで皆んなさっき、僕のこと笑ったのか分かんないけど、でも皆んなありがとうって。嬉しいな。

「はいでしゅ!あちたも、がんばるでしゅ!」

 僕は次の日も、ちゃんとたくさんお手伝いしたよ。皆んないつもありがとうって言ってくれます。あと、僕のお仕事もちゃんとしてるよ。

 今日はジョシュアお兄ちゃんと遊んだんだ。お兄ちゃんにも、ぴょん、クルクル、ぽん、教えてあげたんだ。お兄ちゃん喜んで何度もやってました。アンソニーお兄ちゃんも、やれば良かったのにね。

 


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