表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/645

81ねこさん、僕、とっても寂しいです。

「ねっこしゃん、ねっこしゃん、どっこいくでっしゅかあ~。」

 僕は今、ジョシュアお兄ちゃんとマシロ達と一緒に、お庭に入って来たねこさんが歩いてく方に、後ろからくっ付いて歩いてます。茶色のねこさんです。

 あっちに行ったり、こっちに戻って来たり、それからお池にいるお魚さん見たり、いろんな所に行きます。

 それから、ねこさんが伸びしたら、僕も真似っこして伸びして、ねこさんがお尻フリフリしたら、やっぱりフリフリして。ディル達も一緒に真似っこです。今日はクロエさんに作ってもらった、シルフィーとお揃いの猫さんのお洋服きてるから、ねこさんの真似っこはばっちりです。

「にゃあ~。」

「「「「にゃあ~。」」」」

「にゃにゃあ。」

「「「「にゃにゃあ。」」」」

「にゃああああ!!」

「「「「にゃああああ!!」」」」

 ねこさんが後ろの足でお顔掻いたから、またまた真似っこしようとしたら、転がっちゃったよ。シルフィーは出来たのに。残念。それを見たジョシュアお兄ちゃんが、すっごい笑ってます。

 途中で通りかかったメイドさん達が、僕達を見てしゃがみ込んじゃったんだ。だから具合が悪いのかと思って、ディルに治してもらおうと思ったら、お兄ちゃんが多分これからも、ああいうメイドさんいっぱいいるって。病気とかお怪我とかじゃないから、心配しないで遊んでて良いって。じゃあ何で、しゃがんじゃうの?変なの。

 ねこさんがまた歩き出して、僕達も移動です。

「にいしゃん、このねこしゃんのおうち、どこでしゅか?かぞくいるでしゅか?」

「うーん。何処だろうな?誰かが飼ってるネコかも知れないし、ネコ仲間と一緒に、その辺で、気ままに暮らしてるかも知れないし。でもこのネコは、俺たちが近付いても逃げないから、誰かが飼ってる猫かもな。」

 それにね、もし誰もねこさん飼ってなくても、街のお店がいっぱいの所。お店とお店の間の細い道の所に、ネコさんたくさん集まってるだろって。だから、友達はいっぱいいるはずだぞって。そう言えば、お店見に行くと、必ずねこさん居るもんね。いつも10匹くらいずつ、皆んなでゴロゴロしてた。そっか。ねこさんもお友達、たくさんなんだね。


 そんなに話してたら、アメリアが呼びに来てくれました。おやつの時間です。今日のお外のお遊びは終わりです。お父さんがね、おやつの時間になったら、お外に出ちゃダメだって。何でだろうね。でもお約束だから、お家の中に入ります。

「ねこしゃん、ばいばいでしゅ!またねでしゅう!」

 ねこさんにバイバイして、お家に入って、お兄ちゃんと2人でおやつを食べました。おやつの後、眠くなっちゃって、ちょっとだけお昼寝しました。起きたらジョシュアお兄ちゃん居なくて、アンソニーお兄ちゃんが居ました。お兄ちゃんが夜ご飯まで、一緒に遊んでくれます。やっぱり最初は絵本だよね。今日の絵本は、宝探しの絵本です。

「にいしゃんは、たからしゃがし、したことあるでしゅか?」

「僕はないけど、友達がね、冒険者してるんだ。その友達が宝探しした事あったよ。」

 宝探し、面白そう!お友達はどんな宝物、見つけたのか聞いたら、お兄ちゃんちょっと困った顔して笑いました。宝箱開けたら、お怪我とか治す、お薬入った瓶が出て来たんだけど。でもそれはね、誰にでも作れる、お薬屋さんで売ってる、1番安いお薬だったって。

 そっか残念。でも僕もしてみたいな宝探し。家族皆んなで宝探しに行くんだ。うんとね、森に行くでしょう、それから何処かにある洞窟とか。そう言えば、ここには海とかあるのかな?皆んなと行けるなら、僕は何処でも良いんだけど。


 絵本のあとは、遊ぶお部屋へ移動です。乗り物に乗って遊びます。お父さんがお部屋の中とか、廊下で遊ぶのは良いけど、階段は誰かに乗り物を運んでもらいなさいって。この前怒られちゃったから、お約束守らなきゃね。

「トンネルくぐるでしゅよう。きをちゅけてくだしゃいでしゅう。」

 じいじがお部屋の中に、僕達が潜れるトンネルを作ってくれました。トンネル潜ってお部屋を何回か回って、お兄ちゃんの居る場所が到着の場所です。

「とうちゃくでしゅ!ありがとでしゅう。」

 シルフィーが降りて、今度は小さくなったマシロが乗ります。

「しゅっぱーちゅ!」

 マシロが降りたら、次のお客さんはディルとリュカ。それと…。シルフィーくらい小さくなった、ドラゴンの姿したエシェットです。ドラゴンの赤ちゃんみたいで、とっても可愛いです。お兄ちゃんが、その姿だけ見てると伝説だって事、忘れちゃいそうだよって笑ってました。


 アメリアが呼びに来てくれて、夜ご飯です。ご飯のお部屋に行こうとしたら、お兄ちゃんが、何かやる事があるって言って、今日の夜ご飯は一緒に食べられないって。寂しいなあって思いながら、お部屋移動します。そしてご飯のお部屋に入ったら…。

「ありゃ?」

 お部屋の中に誰も居ません。お父さんもお母さんも、皆んなです。

「とうしゃんも、かあしゃんも、だれもいないでしゅ。ぼく、いちばんでしゅか?」

 僕がアメリアにそう聞いたら、アメリアは困ったお顔して、今日は僕1人で夜ご飯だって。どうして?って思いながら、椅子に座ったら、テーブルには本当に、僕のご飯しか置いてありませんでした。それと、マシロ達のご飯が用意してあるだけです。

「皆さまお忙しくて、どうしても今日は、一緒にご飯が食べられないようです。お寂しいでしょうが、アメリアがお側に居ますから。さあ、冷めないうちに、召し上がって下さいませ。」

 僕とマシロ達しか、ご飯食べてないお部屋の中は、とっても静かで、いつもの楽しいご飯思い出して、どんどん寂しくなって来ちゃいました。なかなかご飯を食べられません。いつも誰かが、僕の隣に座ってくれるのに。誰もいない隣を見て、お父さんの事、思い出しちゃいました。

 お庭に居たねこしゃんは、今皆んなでご飯食べてるのかな?楽しい?

 ねこさん、僕今、とっても寂しいよ…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ