表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/645

73お友達紹介と、もしかしてあれが出来るように…?

「それじゃあユーキ、じいじにユーキの友達を、紹介してくれるかの?」

 お父さんの方見て、お父さんが頷いてくれたから、マシロ達のこと、じいじ達に紹介します。じいじ達は家族だからね、皆んなの事、紹介しても大丈夫。

「あのねじいじ、マシロはねマシロで、ぼくのはじめての、おともだちでしゅよ。ぼくがおなまえ、ちゅけたでしゅ。」

 ぼくは順番に、マシロ達のこと、紹介していきます。アンソニーお兄ちゃんが、途中で僕に、お名前しか言ってないよって。

 ん?マシロは最初の友達って紹介して、その後も、ディルとリュカは2番目の友達でって言って、そんな感じで、順番に紹介していったんだけど、ダメだった?

「ユーキに、人前でマシロ達の事は喋るなって、約束させたが、どうもお前の紹介はいつも何かズレるな。この間私にエシェットを紹介した時も、1番大事な事言わなかったしな。」

 お父さんがそう言いながら、僕の頭を撫でました。友達紹介って、難しいね。僕、ちゃんと紹介出来てると、思ったんだけど。

「いい、いい。今ので十分じゃ。細かいことはあとでじゃな。のう、ウイリアム。それと、そこの者達も、後でわしと話をしようじゃないか。」

「…そこそこ、人を見る目は、あるようだな。まあ、どんな話をしようと、我に変わりはないがな。マシロ、お前もそうだろう。」

 マシロは何も言わず、静かに頷いていました。僕一緒にお話するって言ったら、僕はダメだって。ブー、何でダメなの。僕がほっぺを膨らませて、プンプン怒ってたら、じいじがね。

 じいじも、ばあばも、皆んなとお友達になりたいんだって。だからね、お友達になれるように、ゆっくりお話したいんだって。僕がいると、じいじと僕、遊んじゃうかもしれないから。そしたらゆっくり、マシロ達とお話し出来なくて、なかなかお友達になれないから、ダメなんだって。

 そっか。僕の家族皆んな、マシロ達とお友達だもんね。じいじ達だけ仲間はずれは、ダメダメです。早くお友達になって、皆んなで遊びたいから、我慢しなくちゃ。

 あっ、でもね、お話合いまでは、じいじは僕と遊んでくれるって。

 

 さっそく貰った、お砂遊びの道具を持って、じいじとばあばと一緒に、お外のお砂場に行きます。お砂場に着いた僕は、じいじに相談です。

「あのねじいじ、ぼくね、おおきいしゅなのおやま、ちゅくれないの。だからいちゅも、まけちゃうでしゅ。じいじはちゅくれましゅか?」

「負けちゃう?」

「お友達にリク君ていう、男の子が居るのだけれど、いつもユーキちゃんより、大きな砂の山作っちゃうから、ユーキちゃんしょげちゃうんです。」

「そうかそうか、そのリク君は、ユーキよりも大きい子なのか?」

「ええ、向こうが3歳年上です。」

 じいじはまた、そうかって言うと、バケツに入ってたお道具、全部出しちゃって、何も入ってないバケツに、お砂をどんどん入れていきます。僕も入れなさいって。

 スコップでどんどんお砂入れていきます。2人だから、すぐいっぱいになりました。持ってみなさいって言われて、バケツ持ってみます。お砂いっぱいだったけど、なんとかバケツ持てました。

「持てるなら、大丈夫だな。どれ、じいじが1度やってみるからの、よく見ておくんじゃぞ。」

 じいじは僕からバケツを受け取ると、そのバケツを、ひっくり返しちゃいました。そしてバケツを上げます。そこには小さなお砂のお山が。

「ユーキ、この山にもっと、砂を乗せてみなさい。いつも山を作る時と同じじゃよ。」

「はいでしゅ!」

 僕は言われた通り、砂を乗っけて行きます。あれ?いつもみたいに、すぐにお山が崩れません。どんどんお砂を乗っけます。

 そして、いつもよりも大きいお山が出来ました。

「ふおお、しゅごいです!いちゅもより、おおきいでしゅ!」

「あら、ユーキちゃん凄いわね。」

「ユーキは土台が出来ておらんかったのだろう。だからすぐに潰れてしまって、大きく出来なかったんじゃ。このやり方なら、ユーキでも大きな山が出来るじゃろう。」

「じいじ、ありがとでしゅ!かあしゃん、かあしゃん、リクくん、いちゅあしょべましゅか?あちたでしゅか?」

 お母さん達が、困った顔で笑ってました。この前遊んだばっかりだから、もう少ししてからだって。リク君ね、お店で売る物、森とかに探しに行ってるから、今、街に居ないんだって。なんだ、残念。でも、今度遊ぶ時は、僕負けないもんね。


 お父さんが騎士さんに呼ばれて、どこかへ行っちゃって、お母さんも、ちょっと用事があるからって、じいじ達に僕のこと、宜しくお願いしますって、どこか行っちゃいました。僕はそのまま、お砂遊びです。

 それでね、僕思い付いたんだ。今ここに居るのは、僕とじいじとばあば、それからマシロ達とお兄ちゃん達。アシェルもアメリアも、お父さん達と一緒に行っちゃって、今ここに居ません。これなら大丈夫!

「ふへへへ…。」

「なんじゃ、どうしたんじゃ?」

「あ~、あれは何か、良くないこと思いついた時の顔と、笑い声だね。ユーキ、何思い付いたの?」


「キャキャキャッ。」

「ほう、これは凄いのう。」

「そうねえ、でも危なくないのかしら。」

「大丈夫じゃろう。ユーキ、マシロ、気を付けて遊びなさい。」

「はーいでしゅ!」

 少しして戻って来たお父さん。僕が遊んでるの見て、凄く怒ってました。

 僕ね、じいじ達に、スペシャルブランコ見せてあげたんだ。久しぶりのブランコです。じいじね、面白そうだって言ってました。それにね、自分もやってみたいって。でしょう。これ面白いんだよ!

 でも、それ聞いたお父さんは、じいじと喧嘩です。お部屋に帰るまで、ずっと喧嘩してました。僕はブランコ出来たから、とってもニコニコです。

 じいじは、遊んで良いって言ってた。もしかしたら、お父さんも良いよって、言ってくれるかも。そうだといいなあ。

 じいじ達が来た日の夜、僕が寝ちゃってから、マシロとじいじ達、お話したみたい。次の日、僕がおはようした時には、もうお友達になってたよ。

 これで皆んな、お友達。嬉しいね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ