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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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72初めまして!

 今日は朝から、お家の中が賑やかです。朝早くに、報告があったんだって。おじいちゃんとおばあちゃんが乗った馬車が、街の近くまで来てるって。なので、もういろいろ準備は出来てるけど、最後の準備してるところです。僕のお洋服のお着替えとか…。

「ユーキ様、シャキッとして下さい。もうすぐ到着なさいますよ。そんな今にも寝てしまいそうな顔をしていては、笑われてしまいます。」

「ふゆゆ…。ねみゅい…。」

 お父さんに、今日おじいちゃん達着くかもって聞いた僕は、とっても嬉しくて、また夜眠れなくなっちゃった。だから今、とっても眠いです。

 そんな僕に、アメリアが一生懸命、お洋服着せてくれてます。今日はいつもよりちょっと良いお洋服なんだって。この前着た、騎士さんみたいなお洋服です。このお洋服、着るの大変なんだあ。ボタンとかいっぱいあるし。

 眠くてふにゃふにゃな、僕のお着替えが終わった頃、お父さんが迎えに来ました。

「何だ、まだ目が覚めてないのか。しょうがない、もう1度顔を洗いに行こう。」

 抱っこしてもらって、顔を洗いに行って、ちょっと目が覚めたかな。あとね、今日の朝ご飯は、もうすぐおじいちゃん達着くから、皆んな揃ってから、朝ご飯食べようって、言ってました。

 1階に抱っこされながら降りて行くと、お母さんもお兄ちゃん達も、それにメイドさんや使用人さん達も、もう皆んな集まってたよ。

「ユーキおはよう。まだ寝坊助のまま?」

「ユーキの寝坊助は、俺より酷いもんな。」

「ジョシュア、小さいユーキちゃんと貴方じゃ、全然違うのよ。」

 皆んながわあわあ言ってたら、アシェルが2階から降りて来ました。

「旦那様、お着きになられました。合図が来ました。」

「そうか。皆んなおしゃべりは終わりだ。玄関前に並ぶぞ。ユーキは私とオリビアの間に立ちなさい。」

 皆んなで、玄関の前に立ちます。門の所に、馬車が見えました。どんどん近づいて来ます。ドキドキ、ドキドキしてます。そして馬車が僕たちの目の前に止まりました。馬車の係りの人が、馬車のドアを開きます。そして。


 最初に、眼鏡をかけて、白いお髪で、背はお母さんと一緒くらいの女の人が、次にお髭をはやして、やっぱり白いお髪で、背はお父さんよりちょっと低い男の人が、馬車から下りて来ました。2人ともとっても優しいお顔して、ニッコリしてました。

 お父さんが1歩前に出ます。

「父さん、母さん、長旅ご苦労様。」

「お前の言葉はそれだけで良い。それよりそこのちびっ子を紹介してくれ。」

「はいはい、まったく。ユーキご挨拶だ。いつも通りにな。」

「はいでしゅ!」

 僕が返事すると、お父さんは今度は僕を1歩前に。僕はいつも自己紹介するときと同じに、ピシッッと、真っすぐに立ちました。

「ぼくのなまえは、ユーキでしゅ。2しゃいでしゅ。よろしくでしゅ!」

 よし!完璧です。

「あらあら、まあまあ、オルガノ様の手紙にあった通り、本当にちゃんとご挨拶出来るのね。偉いわ。」

「まったくだ。ユーキだね。わしの名前はルドガー。わしはユーキのお父さんのお父さんで、ユーキのおじいちゃんじゃ。こっちはおばあちゃんだ。」

「リズよ。宜しくね、ユーキちゃん。」

「えと、ルドガーおじいちゃと、リジュおばあちゃ。」

 うーん、上手く言えない。いつになったら上手く、喋れるようになるのかなあ。僕、一生懸命練習してるんだけどな。いつも朝ね、練習してるんだよ。

「言いにくいかの。どれ、じいじと、ばあばはどうじゃ?」

「じいじ!ばあば!」

 そう言った途端に、じいじが僕のこと、抱き上げました。そして頭をなでなでです。それから、可愛い可愛いって言って、ぎゅうううって抱き締められました。

 そしてそのまま、中でゆっくり話がしたいって、じいじはお家の中に入って、どんどん歩いて行きます。ばあばがずっと、ズルイって怒ってました。

 じいじが休憩のお部屋に入ろうとして、お父さんが慌てて、朝ご飯皆んなで食べるって言ったら、僕と一緒にご飯食べれるって、とっても喜んでくれました。僕も嬉しいよ。


 ご飯食べる時、じいじとばあばが、どっちが僕と一緒にご飯食べるかで、やっぱりケンカしてました。でもじいじが僕の事絶対離しませんでした。ばあばが後で覚えてなさいって。

 じいじのお膝でご飯食べてる時、僕気になった事、聞いてみました。

 じいじ達の乗ってた馬車の後ろにね、もう1台馬車があったんだ。だから誰か乗ってたのかなって。そしたらじいじが、プレゼントたくさんあるよって。オモチャや絵本や、お庭で遊ぶ時のお道具も、たくさん持ってきてくれたって。もう1台の馬車には、ある箱全部、そのプレゼントが入ってるんだって。

 ご飯食べ終わって、休憩のお部屋に行ったら、プレゼントの箱が用意してあって、全部で6個も箱があったよ。

 すごい、これ全部僕にプレゼント!

「ふわわわ、ありがとでしゅ!」

 僕はすぐに箱開けました。小さな馬車のオモチャや積み木、女の子が遊ぶ、おままごとセットみたいなのもあったよ。リク君、一緒に遊んでくれるかな?お外のお道具は、遊んでくれると思うけど、女の子のお遊びは嫌かな?もしそうなら、シルフィー逹と遊べば良いよね。

 あとは、大きなヌイグルミや、小さなヌイグルミ。大きな方は、枕にもなるんだって。それから絵本もたくさんです。

「じいじ、ばあば、ありがとでしゅ!」

 僕は順番に、2人にぎゅっと抱きつきました。

「それにしても、随分この屋敷も、賑やかになったもんじゃのう。のう、ウイリアム。わしは何も、聞いとらんが、オルガノ殿から手紙を貰った時は、びっくりしたぞい。いつのまにか孫が増えとるし、今見たら、訳ありな者達も増えているしのう。」

 お父さんが、その話はまた後でゆっくりって言ってました。そう言えばじいじ達、マシロ見ても驚いてなかったね。お父さん達も、街の人達も、初めてマシロ見たとき驚いてたのにね。

 僕はじいじ達が、マシロ達観察してるの、知りませんでした。

 

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