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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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68カージナルに到着!そして再会。

 馬車はどんどん進んでいきます。お昼休憩して、またすぐ出発。そして、お父さんに言われた通り、夕方にカージナルに到着です!

 前の時みたいに、たくさんの人が門の外に並んでます。でもやっぱり僕達は、騎士さん専用の門からです。

 門の前にいる騎士さんに、入って良いって確認して、馬車に乗ったまま、街の中へ入りました。窓から街を見ます。僕の知ってるカージナルです。帰って来たんだ!

「ほら、もう少しで屋敷に着く。静かに座ってろ。」

 お父さんの膝に、戻されちゃった。早くお家着かないかな。

 お膝に座ったまま、窓から見える街の景色が、お店じゃなくて、お家の屋根ばっかりになってきて、そのお家の屋根も見えなくなりました。そして、馬車が止まりました。

「着いたみたいだな。どれ。」

 お父さんが窓から顔を出して、門の騎士さんに声をかけます。僕も窓から顔を出しました。

「団長お帰りなさい。それからユーキ君、お帰りなさい。皆、ユーキ君の無事の帰りを待ってましたよ。ちょっと待ってくださいね。」

 騎士さんは、魔力石を取り出して、石を持ったまま、手を上に上げました。石が青く光ったり、消えたりしました。お父さんが、今のはお父さんが帰って来たっていう、合図なんだって教えてくれました。最初の日もほかの日も、いつもやってたぞって。お菓子の事とかオモチャの事とか、他の事考えてて、気付かなかったよ。だって楽しい事ばっかりだったから。

 今頃、お兄ちゃんや、アシェル、メイドさんが、玄関の前に並んで、僕達を待っててくれてるって。早く行かなきゃ!!


 また馬車が動き始めます。もう玄関だって思って覗こうとしたら、あれ?玄関じゃない。僕が変な顔してたら、お父さんが笑ってます。玄関は反対側だぞって。

「ほら、ただいまって、元気な声で言ってやれ。」

 馬車のドアが開いて、目の前にアンソニーお兄ちゃん、ジョシュアお兄ちゃん、アシェルが立ってました。もちろんその後ろには、メイドさん達も。

「にいしゃん!!ただいまでしゅ!!」

 馬車から下ろしてもらって、僕はお兄ちゃん達に抱きつきました。うん、2人の足片方づつに抱きつきました。これなら2人一緒に抱きつけます。

「お帰り。元気そうで良かった。手紙が来て、元気なのは知ってたけど、やっぱり本人見ないと、落ち着かないからね。」

「はは、いつもと変わらないユーキだ。お帰り!」

 2人が代わり番こに、僕の頭を撫でてくれます。

「えへへへ。」

 お兄ちゃん達を、ぎゅうううってして、次はアシェルです。アシェルにも、アシェルの足にぎゅうううです。

「お帰りなさい。旦那様の手紙で、貴方がとても頑張ったと書いてありました。本当に良く頑張りましたね。」

 アシェルが抱っこしてくれました。なかなか抱っこしてくれないのに。僕がアシェルの顔見ると、アシェルとってもニコニコです。こんなに笑ってるアシェル、初めて見たよ。僕、ビックリして黙っちゃった。

「どうしましたか?」

 僕が急に黙っちゃったから、アシェル不思議な顔してる。お父さんが僕の代わりに話します。僕の考え分かるの?

「わははは、お前があんまりニコニコ笑ってるもんだから、ユーキ驚いたんだよ。お前でもそんな顔出来るんだな。いつもそうやって笑っていれば、少しはお前も、怖がられないで済むんじゃないか。」

 お父さんの言葉に、アシェルさんがまたにっこり笑いました。でもね、なんかさっきと違います。分かんないけど、さっきの方が、優しい感じがしました。アシェルは、僕をアンソニーお兄ちゃんに渡して、お父さんに近づいて、その笑顔のまま、

「旦那様。お帰りを今か今かと、待ち望んでおりました。それはもう首を長くして。さあ、お帰りになられたのですから、今日より、溜まった仕事を片付けていきましょう。勿論、ユーキ様がお眠りになられた後、また起きて、仕事なさりますよね。大丈夫でございます。私が部屋に居て、ずっと見張って居ますから。…それはもう、一瞬の隙も作らない程に。」

 今度はお父さんが黙っちゃった。アンソニーお兄ちゃんが小さい声で、あ~あって言ってました。

 なんかしょんぼりしちゃったお父さんは、しょんぼりのまま御者さんに、お家まで送ってもらってありがとうと、オルガノおじさんに、宜しくって伝えてくれって言いました。それからお土産にって、魔獣のお肉の入ってる箱、5個渡してました。僕もありがとう言いました。

 御者さん、今日は街のお宿に泊まるんだって。明日朝早く帰ります。

 御者さんをお見送りして、僕達はお家の中に入りました。


 皆んなにお話したい事、たくさんあるんだよ。

 エシェットと友達になった事。そう言えば、お兄ちゃんやアシェルには、ドラゴンだって言ってもいいかな?家族だから、大丈夫だよね。

 あとは、街のこととか、石がたくさん売ってた事とか、オリバーさんにお絵かきのお道具もらった事、それからお父さんのお仕事見学した事。たくさんです!

 そうだ!お土産も渡さなくちゃ!忘れちゃダメ。僕が選んだお土産、喜んでくれるといいな。お母さんが、ソワソワしてる僕に気付いて、少しゆっくりして、夜ご飯食べて、それからにしましょうねって。

 皆んながニコニコしてます。お父さんだけちょっと、元気無くなっちゃったけど。

 でもでも、やっとお家に帰れました。とっても嬉しいです!


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