62美味しいご飯と、ケーキとお菓子食べ放題
「やあ、よく来た。待っていたよ。」
オルガノ殿が立ち上がって、こっちに歩いて来ました。
「この間は、申し訳ありませんでした。妻のオリビアです。」
お父さんの言葉に、お母さんがドレスのスカートを持って、お辞儀しました。それからお父さんは僕を下ろして、もう1度挨拶しなさいって。僕はピシッと立って、もう1度自己紹介です。
「勇輝でしゅ。2しゃいでしゅ!よろしくおねがいでしゅ!えと…、オルガノどの?」
そう言った途端、お父さんお母さんさん以外が、大きな声で笑い出しました。
「まさかこんな小さな子供に、殿と呼ばれるとは、わははははっ!」
「聞いていた通り、本当に可愛いわね、ふふふふふっ。」
笑いながら、ジョンお兄ちゃんが教えてくれました。僕は別に、殿って言わなくて良いんだって。小さい子が言ってるの初めて聞いたって、大笑いしてます。あれ、じゃあ何て呼べば良いの?
聞こうと思ってお父さんの顔見たら、お父さんの顔、とっても真っ赤です。それから凄く汗掻いてました。
「とうしゃん、どうしたでしゅか?」
「お前は…、全く…。」
どうしたのかな?僕何もしてないよ?オルガノ殿じゃなくて、領主様?が、僕を抱っこしてくれます。それで、呼び方を、教えて貰いました。
小さい子が呼び方なんて、気にしなくて良いって。おじさんで良いって。
「ほら、呼んでみなさい。」
「オルガノおじしゃん!」
「よし!」
挨拶も無事に?終わって、皆んなでそれぞれの、お椅子に座ります。僕は特別のお椅子です。普通のお椅子に座ると、僕、全然テーブルの料理に届かないんだ。それと、僕の席は、お父さんのすぐ隣です。
次々にお料理が運ばれてきます。お父さん達の前には、サラダとスープとパンが、僕の前にも同じのが並びました。後は、僕の前にはジュースで、お父さん達の前には、お酒が置かれました。
皆んながコップを持ったから、僕も真似して持ちました。それを見て、おじさんがまた笑ってます。何しても笑われそう。だって僕、今コップ持っただけだよ。
「乾杯!」
おじさんがそう言うと、皆んなが一緒に乾杯って、飲み物イッキに飲んじゃった。僕がコップをじっと見てたら、お父さんが、僕は真似しないでゆっくり飲みなさいって。
乾杯してからご飯です。スープとサラダ食べ終わったら、次にお肉料理が出てきました。食べてみたら、お肉を口に入れた途端、噛まなくてもホロホロと崩れて、すぐ無くなっちゃいました。お、美味しい。お肉ってこんなに柔らかくなるの?
お肉が美味しくて、どんどん食べてたら、オルガノおじさんがお話してきました。
「美味しいか。」
「はいでしゅ!」
「そうか、それは良かった。だがな、お腹一杯にはするなよ。ユーキはお菓子やケーキが好きなのだろう。デザートに、たくさん用意してあるからな。」
「お菓子!ケーキ!」
これ以上食べたら、きっと食べられなくなっちゃう。僕はスッと、お皿を押しました。
「こら、残すのはダメだ。ちゃんと食べなさい。後、ひと口じゃないか。ほら、パンは私が食べてやる。」
うう~、しょうがない。残すのやっぱりダメ。最後のひと口を食べて、僕はデザートを待ちます。
皆んな、早くご飯食べてよ。皆んな僕よりも食べる量多いし、お話してるから、なかなかデザートが出てきません。
おじさんがフォークを置きました。待たせたねって言われて、そしたら、たくさんのケーキとお菓子が、運ばれてきました。
「ふお、ふおお~!!」
凄い、凄いです!こんなにたくさんケーキもお菓子も、見たことありません。
「小さく切ってあるから、いろいろ食べられるだろう。それに、お土産でも持って帰れるから安心して…。」
「とうしゃん!あれ、あれがたべたいでしゅ!」
「こら!すみません。」
「いや、かまわん。残りはお土産にして持って帰るがいい。こんなに喜んでくれるとはな。料理人も喜ぶ。」
僕のもぐもぐは止まりません。全部のケーキがひと口サイズだから、いろいろ食べられます。
でも、僕の知ってるケーキとは、違うのがありました。僕が知ってるのは、ショートケーキとチョコと、あとはリンゴのケーキとか。でもね、ここのケーキは、色がパスミルみたいです。緑とか青とか黄色とか、凄く色が濃いんだよ。
あとね、綺麗なケーキもあった。虹色のケーキ。この世界には、虹色の物が多いんだって。木の実とか、お花も虹色のがあるんだって。それから、虹色のお魚さんもいるって、教えてもらいました。
「そうだ、ねえユーキちゃん、食べ終わったら、私の部屋に来てね。昔読んでた絵本が残ってたから、ユーキちゃんにあげる。」
「ありがとでしゅ!」
ジェニーお姉ちゃんが、絵本くれるって。やったね!
「あっ!ずるいぞ。ユーキ君、僕の部屋にもおいでね。オモチャあげるからね。」
「ふおお、ありがとでしゅ!」
オモチャまで貰えるって!凄すぎます!お父さんの顔見たら、良かったなって。
お菓子食べながら、ケーキもたべて、次は絵本とオモチャ。僕はいつの間にか、鼻歌歌ってたみたい。
「ふっふーん、ふっふーん♪」
そしたらおじさんが、また大きな声で笑い出しました。
「わはははは!ユーキ、君はいつも、顔にお絵かきするんだな。」
「ふえ?」
そしたら皆んな笑い始めました。僕をルーシー様が、お部屋の奥にあった鏡の前に連れてってくれました。
「おお~…。」
お口の周りと、ほっぺとおでこにまで、ケーキのクリームが付いてました。お母さんが、顔を綺麗に拭いてくれました。この間のお顔のお絵かきも、こんな感じだったのねって、お母さん見れて良かったって言ってました。
クリームはワザとじゃないよ?
たくさん食べて、もうお腹一杯です。ほんとに美味しかったなあ。
お土産にたくさん貰いました。お菓子はカバンに入るだけ入れて、後は別の入れ物に入れて貰いました。ケーキもです。
ふふふん。次は絵本とオモチャです!




