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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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620 今日の魔法はちょっと違う?

 僕が叫んだら、お水のボールがエシェットの張ってくれた結界の天辺まで、ビュッ!! って飛んで行きました。それで止まっちゃったんだ。いつもはすぐに雨の魔法なのに。

 そうしたらみんなが、いつもとほとんど一緒、でもいつもよりも、ちょっと早いねって。いつもと一緒? でも早い? それに止まっているのも変だって。


『確かにいつもより、ちょっと上の上がる速さが、早かったな。ほんのちょっと』


『それと止まっているのは。いつもよりもしっかりとした水の塊だからだろう。ユーキは久しぶりの魔法で、力を入れすぎたんだ』


「ちからいれしゅぎ? ぼく、ダメダメでしゅか?」


『ああ、違う違う、ダメではない。頑張っているってことだ。そろそろ割れるぞ』


 エシェットが言ったことよく分かりませんでした。でも頑張ってるって言ってくれたから、大丈夫だよね。そしてちょっとして、水ボールが割れました。


 ざあぁぁぁぁぁぁっ!!


「きゃあぁぁぁ!! いっぱいあめでしゅう!!」


『久しぶりのユーキの雨だ!!』


『ホプリン、危ないぞ!!』


『ひゃわぁぁぁ、流されるう』


『ぷに! こっち!!』


『ぷゆゆゆゆん!!』


 みんなニコニコ、僕もニコニコ。お父さんとオクタビオは変なお顔してたけど。あとマシロ達はニヤニヤしていました。


『ユーキの魔法は相変わらずだな』


『ああ。だが自分で魔法を調節できるようになれば。そして力が上がり、その力をうまく使えるようになれば、素晴らしい魔法師になるだろう』


『それまでが大変だろうがな。まぁ、我らがいるから問題ないだろう』


 いつもと同じくらいで雨の魔法が止まって、僕は急いでカエルさん達の所へ行きました。そうしたらカエルさん、全然動いてなくて。それに全然鳴いてくれなくて。僕、カエルさんお怪我しちゃったと思ったの。ちゃんと結界張ってもらったけど。


「かえるしゃん、おけが? だいじょぶでしゅか!?」


『ん? あれ? もしかしてビックリして固まってるんじゃない? ほら、ユーキの魔法初めてだったし』


『あ、そうかもね。とっても凄くて、とっても楽しい魔法だったから、きっとビックリしちゃったんだよ』


『お~い!! 魔法終わったよ。最初の魔法はこれで終わり。これから何回か魔法やるから、楽しいのたくさん見られるよ』


『そうだぜ! 楽しいはまだまだこれからだぞ! それにいっぱい遊べるし』


 みんながカエルさんにお話しします。そうしたらカエルさんがビクッ!!として、ケロ?って1回だけ鳴いて、周りをキョロキョロ。それから僕を見て、またボケってなったんだ。


「カエルしゃん、またまほやるでしゅ。ぼくのまほ、たのしかったでしゅか?」


『ケロ?』


『ねぇねぇ、オクタビオ。これからまた雨魔法?』


『そうだね、あと2回雨魔法をやったら、その後2回、川魔法をやるつもりだよ』


『そか! ねぇねぇ、一緒にユーキの水魔法で遊ばない?』


『雨魔法も川魔法も、とっても楽しいなのぉ!!』


『雨魔法のことは分かっただろ? だから一緒に遊ぼうぜ。で、川魔法も1回見てから、遊べば良いしさ。とっても楽しいんだぞ』


『それでまた遊びたかったら、ユーキが魔法の練習する時の、遊びに来れば良いし。それかいつ遊べるか分からないから、庭の池に住んでても良いしさ』


 みんなでカエルさんにお話しです。お家には小池がいっぱい。それにお花も草も木もいっぱい。だからカエルさん達が好きな場所、いっぱいあるはずです。


 カエルさん達は顔を見合わせて、小さなお声でケロケロ、お話しを始めました。僕達はカエルさんのお話し合い、お邪魔はダメダメだから、ちょっと離れてカエルさん達にお話し合いが終わるのを待ちます。


 それからその間に、オクタビオに魔法のことを聞きました。今の雨魔法はとっても良くて、いつもよりしっかり? していたって。だからまだまだ練習を始めたばかりだけど、今日はもしかしたら、カードに花丸をもらえるかもって言われました。


 花丸。昨日僕達みんなで、オクタビオとお話ししたんだ。その時に可愛いうさぎさんの絵が書いてあるカードを貰いました。えと、僕のお顔の半分くらいのカード。

 それでねそのカードにはうさぎさん以外に、四角がいっぱい書いてあって。みんなでなんだろうねって言ってたの。


 そうしたらあのね、今度から魔法の練習をした時に、とってもよく魔法ができた時は、その四角にぐるぐるがいっぱいの花丸を描いてもらえて、よくできましたの時はちょっとぐるぐるが少ない花丸を。ちゃんとできましたの時は、またまたもうちょっとぐるぐるの少ない、花丸を描いてもらえるんだって。


 それでね四角が全部花丸で埋まったら、それぞれ花丸を数えて、たくさんぐるぐるの花丸が1番多い時は、ケーキとクッキーと飴を貰えて。次にぐるぐるの花丸の時はクッキーと飴。1番少ないぐるぐる花丸の時は、飴を5つずつ貰えるって言ったんだ。


 僕達全部好きだけど、1番凄いのはケーキとクッキーと飴。だから1番ぐるぐるの花丸もらえるように、頑張って魔法の練習をするの。

 今日は初めてに花丸の日だから、もしぐるぐるいっぱいの花丸を貰えたら、とっても嬉しいです。


『ユーキ、頑張ろうね!!』


『頑張るなのぉ!!』


「うん! がんばるでしゅ!!」

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新、お疲れ様ですm(_ _)m カエルさん、まだ魔法の練習は終わってないんですよ(^o^;) 川の魔法でも驚きそうですね( *´艸`)
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