表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

601/645

577聖霊の石さんの光と出口に到着!!

『だんだんさっきよりも、周りが暗くなってきたね』


『そう言えばそうだね。でもそれだけモヤモヤの方に近づいてって事だよ。光もしっかり見えるようになったし。もうすぐじゃない?』


『ユーキ大丈夫?』


「うん! みんないっしょ。こわくないでしゅ!! それに、ぼくひかってるから、こわくないでしゅ!!」


『精霊の石に、後でみんなでありがとうするなのぉ!』


 ぷにちゃんが光の方に連れて行ってくれて、それで少し歩いたら、僕達にも光が見えました。あの光が霧の精霊お兄さん。早くマシロの所に帰らなくちゃ。

 でも光が見えてきたら、段々と周りが暗くなってきちゃったんだ。えとモヤモヤの塊は、外がモヤモヤの壁で、中が霧と精霊の石でしょう。だから外に行くと、段々とモヤモヤの壁に近づくから、周りが暗くなってきちゃったの。


 リュカが魔法で明るくしてくれようとしたんだけど、上手く魔法ができなくて。それからあんまり明るくすると、お兄さんの光が見えないんじゃない?って。だからちょっと怖かったけど、そのままお兄さんの光の方へ行こうとしました。


 そうしたら急に僕のお体から精霊の石が出てきて、ふわふわ浮いた後すぐに、また僕のお体の中に入ったんだ。僕は精霊の石にどうしたの?って聞きました。うんと、普通のお話しはできないけど、さっきみたいにふわふわしたお返事してもらったら、お話しできると思って。


 ちょっとだけ僕のお体から出てきた精霊の石。それでふわふわ、ふわふわ。何回かふわふわした後、またすぐにお体に戻っちゃいました。でもすぐに僕のお体がポワッて光始めたんだ。霧の精霊お兄さんの光はちゃんと見えて、でも僕のお体の周りだけポワッて明るくなって。足の所も明るくなりました。


『わぁ、これって精霊の石の光だよ。ユーキが怖くないように、歩きやすいように、明るくしてくれたんじゃない?』


「せいれいの、いししゃんでしゅか? わわわ、ありがとでしゅ!! みんないくでしゅよ! またまたしゅっぱちゅでしゅぅ!!」


 精霊の石さんが明るくしてくれたから、僕全然怖くなくなりました。だから今、霧の精霊お兄さんの光の方にどんどん歩いてます。お兄さんの光に近づくと周りはどんどん暗くなって。霧もあるから歩きにくくなるけど、精霊の石さんの光があるから大丈夫。早くマシロの所に帰らなくちゃ!!


 そう思って、もっと早く歩こうとしました。でもその時。


「うにょっ!!」


 僕は何かにぶつかって、そのまま後ろに転んじゃいそうになって。


『ユーキ、早く歩こうとして、ちょっと右にずれちゃったんだよ。ほら光はそっち。でも…、ちょっと待ってね』


 モリオンが光に手を入れて、それから僕がぶつかった黒い物も触って。


『ユーキ! 出口だよ!! いまいち暗いし、精霊の石の光よりも霧の精霊の光が小さくて薄かったから、気づかなかったけど、もう出口! 光の所から出れば良いんじゃない? 僕の手が通ったから』


「ついたでしゅか!? きじゅかなかったでしゅ」


 僕もみんなもビックリ。いつの間にか出口についてたみたいです。僕がぶつかったのは外側のモヤモヤだったみたい。もう! 僕触っちゃったよ。モヤモヤお体についてないかな? 僕はお手々やお体を見てみます。良かった、どこもモヤモヤ付いてない。


『早く出よう!!』


『早くしないと、けっこうこの中に居たからね。もしかしたらあの黒服達が来ちゃうかもしれないし』


「うん!!」


 僕は光の前まで行きます。最初にちょっとだけお手々を光の中に入れてみて、そうしたらすって光の中に入りました。次は足を入れてみます。足もすっと光の中に入ったよ。うん、僕もちゃんと光の中に入れるよ。


「うんちょ、じゃんぷちてはいるでしゅ! とう!!って」


『うん、良いよ!』


『みんなしっかりユーキに掴まって!!』


 みんながしっかり僕にくっ付いて、背中のホプリンもしっかりへばり付いたって。


「いくでしゅよ! とう!!でしゅう!!」


 僕はビョンッ!!って、光の中にジャンプしました。光の中はちょっと眩しくて、でもお目々は瞑らないで中に入れました。それですぐに光は消えて、僕の前に白い物がブワッて。その白いもふもふの物に思いっきりぶつかった僕達。そのまま僕達はわたたたたって後ろに転びそうになります。


『あ、主!!』


 マシロのお声が聞こえて、僕達をもふもふの物が包んで。倒れそうで倒れない格好のまま前を見ました。


「マシロ! マシロただいまでしゅう!!」


 止まってる僕を、マシロのおしっぱが立たせてくれて、僕が倒れそうになって助けてくれたのはマシロのおしっぽでした。僕はマシロにギュッて抱きつきます。


『主、怪我はしていないか? 具合は悪くなっていないか?』


「だいじょぶでしゅ。えとえと、みんなもだいじょぶでしゅ!」


『そうか、良かった』


「と言うか、今のお前のせいで、転んで怪我しそうになってたが?」


 横を見たらハロルドやアンドレアス、霧の精霊お兄さんが立ってました。


「だから出てくるまで、少し離れてた方が良いんじゃないかって言ったじゃないか」


『ふんっ。手や足だけ出たら心配になるだろう』


「お前達良い加減にしろ。ユーキ、良くちゃんと帰ってこれたな。それで帰って来てすぐで悪いが、精霊の石はどうした?」


 アンドレアスがそう言いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新、お疲れ様ですp(^-^)q ユーキ、無事に任務終了ですね(o´艸`o)♪ 怪我もなく良かった( ´∀` )b
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ