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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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56お昼寝の後は、皆んなでお絵かき

 いい気持ちで寝てたら、誰かに体を揺すられて起こされました。

「うにゅう…、だれでしゅか?ぼく、おひるねでしゅよ…。」

「ユーキそろそろ起きなさい。夜眠れなくなるぞ。それにおやつの時間だ。持って来たお菓子、食べなくていいのか?」

「おかし!!」

「…お前はお菓子で目を覚ますのか?今度からそれで起こすか…。」

 ザクスさんに貰ったお菓子、ほんと美味しいんだよ。いくらでも食べられちゃうよ。

おせんべとかクッキー、それから飴に、僕のカバンはパンパンです。

 僕は自分のカバンからお菓子を出して、机の上に並べました。

「もぐもぐ…。」

「全部食べるなよ。夕飯食べられなくなるぞ。」

「………。これおいしいでしゅよ!」

「はあ~。」

 夜のご飯、食べられないのは嫌だな。でも、お菓子も美味しいし。

 もぐもぐ。どんどんお菓子が、僕のお腹の中へ。そしたら、もうダメだって、お父さんが僕のカバンにしまっちゃった。

「ブー。」

「ブー、じゃない。まったくお前は。明日の分にとっておけ。明日もここに来るんだからな。」

 そっか、明日もここに来るのか。じゃあ、取って置かなくちゃ。


 おやつの時間が終わって、今度は早速、オリバーさんに貰った、お絵かきセットでお絵かきです。

 まずは、オリバーさんにお礼で、オリバーさんの似顔絵からかな?お仕事中のオリバーさんを、じっくり見ながら、描いていきます。

 クレヨンは全部で、15本ありました。何かね、青色と緑色、黄色と赤色とか、混ざってるクレヨンもあったよ。描いてみたら、どっちの色もちゃんと描けてた。面白いね。1回で2つの色が出るんだよ。

 一生懸命オリバーさん描いて、終わったんだけど、お仕事の邪魔ダメだから、帰りに渡すことにしました。喜んでくれるかな?

 次の絵を描こうとした時、騎士さんがお父さん達を呼びに来ました。

「分かった。すぐ行く。ユーキ、少しの間誰もいなくなるが、ここで1人で大人しく出来るか?」

「だいじょぶでしゅ!マシロもみんなもいましゅ。おえかきもできましゅ!」

 僕がそう言うと、お父さんは僕の頭を撫でてニッコリ笑って、皆んなでお部屋出ていきました。お部屋の中は、急に静かに。窓の外見てたシルフィーが、近づいて来ました。ディルとリュカも。マシロとエシェットは、エシェットがマシロをベッドに、2人ともまだお昼寝中です。

「ねえ、次は何描くの?」

「ユーキ、僕描いて。」

「いや、オレ描いてくれ!」

 どうしようかな。誰から描こう。お父さん描こうと思ってたけど、いなくなっちゃったし。うーん。

 その時リュカが、あって言いました。なあにって言ったら、手を見てみてだって。手を見てみると。

「おお~…。」

 クレヨンの色が、手にべったり。それを紙に付けたら、綺麗に手の形が紙に。

 面白い!!

 

 僕はいろんな色、手に塗って、どんどん紙に付けていきます。皆んなもマネして、紙は皆んなの手の形でいっぱいに。

 ディルがふふふと、笑い出しました。そして寝ているマシロ達の方へ。2人が起きないように、エシェットには、そっとお洋服に手の跡を付けました。マシロには手の跡は付かなかったけど、そこの毛だけが綺麗な模様みたいに、色が付きました。

 皆んなそれぞれ顔を見ました。そしてニッコリ。僕達は2人に近付いて…。

 楽しいお絵かきの始まりです!!

「何してる?主。」

「なんでもないでしゅよ。マシロは、ねててだいじょぶでしゅ。」

「そうか?危険な気配もしないし、大丈夫だな。」

「お主1度、拐われたのだろう。寝ていて平気なのか?」

 エシェットが目を瞑ったまま、マシロに聞いてます。マシロはもうそんなヘマはしないって。それに今は、エシェットもいるから大丈夫だろうって。エシェットがその言葉に頷いて、ふと、目を開けました。

 ピタッと、僕達は止まりました。エシェットは、自分の服を見てにっこり。それからマシロを見て、ニッと、笑いました。

「我は全然構わぬよ。服はいくらでも変えられる。楽しいならそれで良い。我は監視しながら、もう少し寝る。」

 2人がまた、寝始めました。エシェットに良いって言ってもらったし、どんどん手でお絵かきです!


 少し経つと、マシロの毛はほとんど、クレヨンで綺麗に色が付きました。エシェットのお洋服も一緒です。

「あれ?ユーキの顔にも色付いてるよ。」

「本当だ。これ、顔にも描けるんだな。オレも顔、色付けてみよう。」

 ディルはそう言うと、自分の手に好きな色付けて、顔に付けました。なんか自分の顔、塗り絵してるみたい。付け終わった後、そのお顔を見ると、凄いことに。

 目の所は黄色で、ほっぺは緑とオレンジ、鼻は青で、元のお顔全然分かりません。でも面白い顔してます。それを見たリュカが。

「ボクもっと綺麗に付けられるよ。」

 そう言って、今度はリュカが、お顔に色付け始めました。シルフィーも僕に、マシロみたいに色付けてって。お洋服は脱がせられないから、やっぱり顔の所だけ、僕がクレヨン付けてあげました。

 僕ももっとお顔に、いろんな色付けてみたい!ディル達が、目の所は青色でマル描いた方が良いよとか、鼻は赤かなとか、僕は言われた通りに、自分の顔に描いていきます。そして。

「「「完璧、バッチリ!!」」」

 と、皆んなからバッチリを貰いました。

 お絵かきって、やっぱり楽しいね!!


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― 新着の感想 ―
[一言] ユーキくん クレヨンを顔に塗ったのならそれを紙に押し付けてみたらどうだろう? みんなの顔拓が取れないかな?(≧▽≦)
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