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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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55プレゼントとお父さんのお仕事

「ずっと部屋の中に居ては、飽きると思ったので、さっき買って来たんです。頑張って戻って来てくれたユーキ君に、僕からプレゼントです。」

「ふわわ、ありがとでしゅ。」

 僕はオリバーさんから、紙の袋を貰いました。袋の中を見てみると、上の部分がヒモで結んである、たくさんの紙と、クレヨンみたいなのが入ってました。

 「これはお絵かきの道具ですよ。まだ、ユーキ君持っていなかったでしょう。この紙は、ヒモから取れるので使い易いですし、この描くものは、ユーキ君でも力を入れずに、簡単に書くことが出来ますよ。ちょっと描いてみてください。」

 僕は言われたとうり、紙を1枚、ヒモから引っ張ってとると、クレヨンみたいなので、大きなマルを描いてみました。うん、やっぱりクレヨンだ。

「ちゃんと描けましたね。色もたくさん入っていたので、色々なものが書けると思いますよ。」

「オリバーしゃん、ありがとでしゅ!」

 僕は次々に、紙にいろんな物を描いていきます。あんまり上手じゃないけどね…。でも楽しいな。僕、前の世界にいた時、お家にいる時、お母さん待ってる時とか、お絵かきして待ってたんだ。そうしてれば、お母さん帰って来るまで、ずっと待っていられたから。だからお絵かき大好き。


 何の絵描こうかな。お父さんとか、マシロとかディルにリュカ、シルフィーにエシェットに、お母さんも描かないとね。もちろん、お絵かきの道具をプレゼントしてくれたオリバーさんには、オリバーさん描いてプレゼントするよ。

 どうしよう。描きたいものがいっぱいだよ。お家の絵とか、お花とか、そういうのも描きたいし。もし紙無くなっちゃったら、お父さんにお願いして、買ってもらわなくちゃ。

 僕の頭の中は、お絵かきの事でいっぱい。だって嬉しくて。

「まったく、この様子じゃ、もう何も聞こえてないな。」

「渡すのが早過ぎましたかね。ユーキ君、ユーキ君。」

「………。」

「しょうがない奴め。ほらユーキ。」

 突然お父さんに抱っこされました。

「おお~、ビックリしたでしゅ…。」

「私の仕事、見るんじゃなかったのか?」

 そうだった!お父さんのお仕事見に来たんだった。危ない危ない。お絵かきの事ばっかりで、忘れるところだったよ。

 小さなソファーと、机があったから、僕はそこに移動です。お父さんのお仕事邪魔はダメ!大人しくしてなきゃね。


 よし、じゃあ仕事始めるぞって言う、お父さんの言葉で、皆んながそれぞれお仕事する場所へ。このお部屋には、お父さんとオリバーさん、それと何人か騎士さんが残りました。

 皆んな、とってもキリッとしたお顔して、お仕事してるよ。お父さんもいつもニコニコのお父さんじゃなくて、なんかカッコイイ。

 お父さん、ちゃんとお仕事出来たんだね。だっていつもアシェルに怒られてるから、お仕事ダメダメだと思ったんだもん。オリバーさんだって、よく言ってるでしょう。

 ここでお仕事する人達は皆んな、とっても忙しそう。お部屋を出たり入ったり、たまにたくさんの紙持ってくる。その紙をお父さんとオリバーさんが確認して、他の騎士さんに何か言います。そうすると、騎士さん達がどっかへ。

 お父さん、剣を使ってる時もカッコイイけど、今のお父さんもカッコイイよ。いつもそんななら、怒られないのにね。後でそう言ってあげよう。


 お仕事見てたら、いつの間にかお昼に。お父さん達もちょっと休憩です。今日のお昼は、お部屋にお店の人が、持って来てくれました。とっても良い匂いがします。何かなあ~、楽しみ。僕、あんまり色々食べられないけどね。

「今日のお昼ご飯は、ユーキ君も私達と同じ物ですよ。」

 そう言ってオリバーさんが僕の前に、皆んなより小さいお椀を置いてくれました。フタを開けてもらって、中を見てみると。

「おうどん!!」

「おうどん?これはミールと言って、長くて柔らかくて、忙しい時に食べるのに、丁度良い食べものなんですよ。こういう風に、スープの中に入っている物が多いですね。」

「ちゃんと食べられるか?熱いから気を付けろよ。」

 お父さんが僕に、フォークを渡してくれます。大丈夫。おうどんは前の世界でも食べてたからね。僕、これならバッチリだよ!

 そう思ったんだけど…。


「お、おお、おおお~…。」

 フォークからおうどんが、ツルツル、ツルツルと。ちょっとこのおうどん、じゃなくてミール?ツルツルし過ぎじゃない?全然食べられないんだけど。

「やっぱりな。待ってろ、こっちの何も入ってないお椀に、少しずつ取ってやるから。スープが無いぶん、食べやすいだろう。」

 お父さんが、もっと小さいお椀に、ミールだけ取ってくれました。

 今度こそ。お椀を持ってフォークでミールをすくって、やっとお口の中に。

「おいちい!!」

「そうか、良かった良かった。食べたらまた取ってやるからな。私達はさっさと食べるが、お前はゆっくり食べろ。慌てなくて良いからな。」

「はいでしゅ!」

 ミールはやっぱり、おうどんだったよ。でも、おうどんよりもっとツルツル。お父さん達、よくそんなしっかり持てるね。僕はスープから食べるの、絶対無理だよ。

 味はね、前の世界の、お味噌汁みたいだった。でも茶色くなくて透明なんだ。何かちょっと不思議。


 お父さん達はご飯食べて、すぐお仕事です。

 僕も食べ終わって、次は何しようかな?もうお仕事見てるの、飽きて来ちゃったし。マシロ達は一緒にご飯食べて、お腹いっぱいだから、お昼寝してるって。僕もお昼寝しよう!

 マシロベッドに寝転んで、皆んなでお昼寝です。

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