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優しい家族と、たくさんのもふもふに囲まれて。〜異世界で幸せに暮らします〜  作者: ありぽん


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ハッピーハロウィン?(番外編)

「みんな、なにしてるでしゅか?」


 僕が起きてご飯のお部屋へ行こうとしたら、アメリアが、今日はご飯のお部屋じゃなくて、休憩のお部屋に集まるって。それで、お部屋に入ったら、皆がいつもと違うお洋服着て、ソファーに座ってました。


「ユーキちゃんおはよう。」


「おはようでしゅ。きょうのおようふく、みんなちがうでしゅね。」


「ああ、今日は収穫祭だからな。」


 収穫祭?何だろう?


「収穫祭は、たくさん野菜が取れる季節にやるお祭りでな、皆で収穫を祝うんだ。その時についでに、いつも命を貰って食べてる魔獣や魚へのお礼も一緒にしてるんだ。この服はお祝いの時に着る洋服だ。」


 何か何処かで聞いた事のあるお祭り。何だっけ?確か…、そうだ!前の世界で皆が、秋にやってたお祭りだ!うんと、名前は…、ハロウィンだ!

 確かハロウィンは、皆いろんな格好してお祭りしてたけど、ここだと皆茶色いお洋服着るんだね。僕も着るんだって。


「今日は朝からお祭りだからね。朝から街のお店通りに集まって、好きな時に好きな物を食べるんだよ。」


「お祭りって言っても、ただ食べ歩いて騒ぐだけだけどな。」


「お祝いする気持ちが大事なのよ。さあ、ユーキちゃんもお着替えして、皆でお店通りへ行きましょう。」


 僕にお母さんが用意してくれたお洋服は、シルフィーとお揃いのくまさん?のお洋服でした。


「うん。やっぱり似合うわね。ほらマシロにもあるのよ。」


 マシロは首に、茶色い布を巻いて貰いました。

 ディルとリュカは、お母さん達姿見えないから、作れなかったって。でも2人とも今日は勝手に遊びに行くから、気にしないって。


「そう言えばお祭りの日は、街で結構妖精見かけるな。あれ、遊びに来てたのか。」


 2人は夜帰ってくるって言って、さっさと飛んでっちゃった。

 

 皆準備が終わって、ていうか、準備の出来ていなかった僕の準備が終わって、さあ、出発です!今日は何とアシェルとアメリアも一緒です。僕はお父さんに抱っこされてます。


「しゅっぱーちゅ!」


 街のお店通りには、たくさんの人が皆茶色い服を着て歩いてます。それにいつもお店は多いけど、今日はもっとたくさんあるみたい。


「よし、今日は食べるぞ!さあ、行くぞユーキ!」


「はいでしゅ!」


 今日はほんとに食べ物屋さんが多いね。

 ジョシュアお兄ちゃんの両方の手には、今来たばかりなのにすでに、串に刺さったお肉が…。いつ買ったの?僕返事しただけなんだけど?しかも朝からお肉?それ、夜のご飯の時に食べるやつじゃないの?

 と、思ったら、お父さん達もいつの間に買ったのか、手にお肉の食べ物持ってた。


「あしゃ、おにくたべるの?」


「お祝いと、お礼って言ったでしょう。この日は朝から皆どんどん食べるのよ。朝とか夜とか関係ないのよ。でもそうね。ユーキちゃんにはまだちょっとこの食事は早いわよね。」


「よしユーキ、お前は今日は朝から、お菓子食べて良いぞ。お菓子もたくさん売ってるからな。お祭りだから特別だ!」


「ふおおお、いいでしゅか?やったでしゅ!」


 朝からお菓子!嬉しい!


「とうしゃん、あれがたべたいでしゅ!」


 僕が最初に見つけたのは、チルの実で作ってあるお菓子。チルの実に赤とか青とか白色とか、色々な色のソースが掛かってるお菓子。ひと口食べたら、とっても甘くて、とっても美味しい!


「あら、オリビア!こっちよ!」


 さすがお店の人と知り合いが多いお母さん、次々呼ばれて、そのお店で買い物してます。

 そしてお店にお母さんが呼ばれるたび、お店の人が僕にお菓子をくれます。僕は貰ったお菓子を、くまのお洋服のお腹と、横に付いてるポケットに入れて行きます。


 やっとお昼になった頃、僕はもうお腹いっぱい。でもお父さん達、休憩せずに食べ続けてる。あんなに食べてるのに、どうしてそんなに食べられるの?この世界の人は皆こうなのかな?

 少しの休憩の後、またお店へ。と、少し離れた所から大きな声が。


「…、アンソニー、ユーキを。」


 お父さんが僕を下ろして、大きな声がした方へ。何かケンカしてるみたい。お父さん騎士だもんね。街を守る人だからケンカを止めに行ったんだ。でもね、ケンカなかなか終わんなくて。

 そしたら突然、物凄く強い風が吹いて、お店の屋根とか、売ってるものとか、近くにあった物たくさん飛ばされたんだ。僕も突然だったから、風に飛ばされてコロコロ転がっちゃった。


「ユーキ!」


「ユーキちゃん!」


「母さん、怪我人は俺たちが見るから、父さん手伝いに行って、あいつらさっさと捕まえて!アシェルもアメリアも行って!」


「頼んだわよ!」


 転がった僕を、アンソニーお兄ちゃんが立たせてくれます。でも、


「ぼくのおかし…。ふえ、うわあああんんん!」


 せっかく貰った僕のお菓子は、転がってポケットから落ちてボロボロに。


「ああ、これはもう食べられないね。大丈夫、ここの騒ぎが落ち着いたらまた買いに行ってあげるよ。」


「うええ…。」


 この時泣いてた僕は気付かなかったけど、僕の泣き声と状況を知ったお父さん達が風の魔力石を使った人とケンカしてた人達に地獄を見せたんだって。

 それを教えてもらったのは、僕がもっと大きくなってからだったよ。


 お父さん達と冒険者ギルドの人達のおかげで、壊れたお店も怪我した人達も、何とかなりました。でも、お店の物は、売れなくなっちゃった物もあるから、それはこの騒ぎを起こした人が全部買うんだって。


 お店通りはさっきみたいに元に戻ったけど、僕の気持ちはズーンです。


「ほら、また買ってやるから元気出せ。な。」


「………。」


「これは完璧にご機嫌斜めね。どうしましょう。」


「オリビアー!!」


「あらクロエ、どうしたの?」


「ちょっとね。ユーキちゃんほら、これどうぞ。」


「………。」


 クロエさんが僕に大きな袋をくれました。何だろう?僕が袋の中を見ると。


「おかし!!」


 袋の中はお菓子でいっぱいでした。


「くれりゅでしゅか?もらっていいでしゅか?」


「ええ、全部ユーキちゃんのよ。」


「ふおおお、ありがとでしゅ!」


 僕の気持ちは一気に最高に。もうニコニコが止まりません。


「ああ、もう機嫌なおっちゃったよ。コロコロ変わるね。」


 クロエさんはたまたま、僕が泣いてたの見かけて、色々なお店回って、お菓子貰って来てくれたんだって。ありがとう、クロエさん!


「多分、こうなってると思ってね。貰って来て正解だったわ。」


「すまないクロエ、助かった。」


「ありがとうね。」


「良いのよ。じゃあね。」


 クロエさんと別れて、またお店をまわってお家に帰りました。




「こら、待てユーキ!そのお菓子の袋渡せ!全部食べられないだろう。ちゃんとおやつの箱にしまっておきなさい!もう寝る時間だぞ!」


「やでしゅ!ぼくのでしゅ!まだおまつりおわってないでしゅ!」


 その後結局、僕はお菓子の袋取られて、お菓子の箱へ。ブーブー言う僕にお父さんがまた怒って、最後まで騒がしい1日でした。

 でも、とっても楽しい1日でした!


 マシロは僕が転がった時、どうしてたかって?

 あの時ね。マシロ、お肉が食べたいって言って、買ってもらったお肉を僕の隣で夢中で食べてて、反応が遅れたんだって。それを聞いたお母さんとアメリアが、凄く怒っちゃって、鍛え直すとか言って、何処かへ連れてっちゃった。何処行ったのかな?

 


 ちなみに妖精組は、次の日まで帰って来ませんでした。帰って来たら、体がまん丸になってたよ。

 …、この世界の人達(魔獣、妖精、精霊)は、皆食べ過ぎだと思うよ。


 




         ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 今日はハロウィン、完璧に忘れてました(^^;;


 急いで書いたので、文章おかしいかも知れませんが、すみません(^◇^;)


 ハッピーハロウィン!!


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