258いつ来たの? 僕とっても嬉しいよ!!
起きたら隣にアンソニーお兄ちゃんが寝てました。反対側見たらジョシュアお兄ちゃんもちゃんと居ます。それからベッドの横にベッドが増えてて、シーラお姉ちゃん達が寝てます。反対側の横にはルトブルが寝てました。
僕が起きたらルトブルが気がついて、寄ってきて僕の頭なでなでしてくれます。
「今海では皆寝る時間だ。ユーキももう少し寝ると良い。大丈夫。ユーキを置いて誰もどこにも行かない。絶対側にいる」
もう1度ベッドの中に潜ります。お兄ちゃん達のお手て握って目をつぶって。次に起きたらみんなもう起きて、朝のご飯食べてました。周り暗いのになんで朝のご飯? って聞いたら、朝だよとか夜だよとか、お知らせする係の人魚さんが居るんだって。
朝のご飯は果物でした。キミルが居たらきっと喜んでたよね。キミルのこと思い出したら、僕また寂しくなってきちゃいました。早くお家に帰りたい…。
もそもそ。朝のご飯食べてたら、昨日の男の人魚さんがお部屋に入ってきました。後ろからアイリーンさんも入ってきます。
「準備はいいか? これから1番安全で1番の近道を教える」
男の人魚さんがそう言ったら、シーラお姉ちゃん達が立ち上がりました。え? お姉ちゃん達どっか行っちゃうの? 僕慌てて立ち上がって、お姉ちゃんに抱きつきます。
「どこいくでしゅか? かえる?」
「違うわよ。帰らないわ。ちょっと出かけてくるだけよ」
アンソニーお兄ちゃんが僕のこと抱き上げます。
「ユーキ、あの男のバカ人魚はアルマンドって名前なんだ。あのねユーキ、僕達お家に帰れないでしょう。ユーキも僕達もお父さんやマシロ達のこと心配だからね。このバカアルマンドが、あのクラーケンとか危ない魔獣が居ない道をシーラ達に教えてくれて、シーラ達がお父さん達が怪我してないか見てきてくれるって」
「ほんとでしゅか! ぼくもいくでしゅ!」
「それはダメ。絶対危なくないって分からないでしょう」
シーラお姉ちゃん達だけなら、ササって逃げられるけど、僕が一緒に居たら上手に逃げられなくて、シーラお姉ちゃん達お怪我するかも。それからお父さん達がまだ戦ってたら、僕が行ったら戦うの邪魔になるからダメダメなんだって。
「ね、だからここで待ってようね。(あのバカが居る所しかユーキ居られないし、確かにあのバカの言う通り、ここに居る方が安全かもしれないしね)」
ぶ~。僕怒っちゃうよ。僕お兄ちゃんから下りておもちゃの所に行ってお座りです。なんでみんなダメばっかり言うの。
お姉ちゃん達が行ってきますしたけど、僕お姉ちゃん達のほう見ませんでした。そしたら誰かが僕の頭なでなでしました。チラッて後ろ見たらお姉ちゃん達です。3人とニコって笑ってもう1回行ってきますって行って、アルマンドさんとお部屋から出て行きました。僕は小さい声で行ってらっしゃい言います。
僕怒ってたけど、すぐに今度はしょんぼりです。寂しい…。みんな行っちゃった…。しょんぼりしてたら今度はアイリーンさんが僕の近くにきて、僕のこと抱っこしてくれました。
「ユーキ様。ユーキ様にお願いがあるのですがよろしいですか。私の子供達と友達になってもらいたいのです」
お友達? 僕抱っこしてもらったままお部屋から出ます。長い廊下を進んで、可愛いドアの前で止まりました。ドアになんか書いてあります。お名前が書いてあるんだって。お父さん達が書いてる文字とぜんぜん違います。
アイリーンさんがドア開けたら、お部屋の中おもちゃでいっぱいでした。それからお部屋の真ん中に、女の子と男の子が座ってます。女の子は僕と同じくらいの背で、男の子は僕より小さいです。
「2人ともいらっしゃい」
2人がタタタッて走ってきます。男の子は1回転んじゃいました。
「2人は私の子供でスージーとアークです。2人ともこんにちわしなさい」
「こんにちわ!」
スージーちゃんはこんにちわって言って、アーク君はペコンってお辞儀しました。僕も抱っこから下ろしてもらってこんにちわします。スージーちゃんは3歳でアーク君はもうすぐ2歳なんだって。それでね今この街には小さい子があんまり居なくて友達があんまり居ないから、僕にお友達になってほしいってアイリーンさんが言いました。
お友達! 僕またお友達が増えるの? うん! お友達たくさんが良いもんね。僕お友達になる!
僕も2人にお名前言います。お兄ちゃんが僕達のところに来て
「いいユーキ。アーク君はユーキより小さいからね。優しくだよ」
「うん!」
スージーちゃんが僕のこと引っ張って、お部屋の真ん中に行きます。それでたくさんあるおもちゃの中で、変なおもちゃの前に座りました。貝に紐がついててそれが何個も棒にぶら下がってるの。これ何? 僕見たことない。
アーク君が棒持ちます。棒の先には小さい丸い貝が付いてます。それをアーク君がぶら下がってる貝に当てました。
コキンッ! 別の貝にも当てます。キンッ! またまた別の貝に当てます。コンッ、カンッ! とっても綺麗な可愛い音がしました。
「ふわぁ!? なんでしゅかこれ?」
「がっき。これあたしの。ユーキはともだちだから、やらせてあげる」
スージーちゃんが別の棒を僕に貸してくれて、僕はそっと貝に棒の先っぽ当ててみます。コキンッて小さな綺麗な音がでました。ふおお! 面白い! 3人でカンッキンッコンッ! どんどん音を出します。
遊んでたらアイリーンさんが近寄って来て座りました。それからこういうこともできるのよって、スージーちゃんから棒もらって、アイリーンさんが貝を叩きます。あっ! 僕聞いたことある。 じぃじの街で流れてた音楽とおんなじです。
アイリーンさんが音楽終わるとみんなで拍手です。この貝の楽器はスージーちゃんのおもちゃだけど、お城の中には本物のもっと大きい貝の楽器がいっぱいあるって教えてくれました。今度見せてくれるって。
その後もたくさんスージーちゃん達と遊んで、お昼ご飯食べたらみんなでお昼寝です。お昼寝終わったらおやつ食べてまた遊んで、夜のご飯も一緒に食べました。食べてたらすぐアーク君は寝ちゃったから今日の遊びは終わりです。スージーちゃんとまた明日遊ぶお約束してバイバイしました。
お部屋に戻ってお兄ちゃんと一緒にベッドでゴロゴロしながら、シーラお姉ちゃん達が帰ってくるの待ってたけど、僕が寝るまでにお姉ちゃん達帰って来ませんでした。
なんかいい匂いがしてお目々が覚めます。横見たらお兄ちゃんもルトブルも居ません。僕居なくなっちゃったと思って慌てて、まだショボショボだったお目々擦って周り見ます。テーブルの所、お兄ちゃん達が椅子に座って何か飲んでました。ルトブルはお兄ちゃん達の隣に立ってます。それからテーブルの端っこのところにはアイリーンさんとお兄ちゃんがバカって言ってたアルマンドさんが立ってました。
「あっ、ユーキ起きた? おはよう」
アンソニーお兄ちゃんが立ち上がってルトブルが横に退いたときでした。反対側に誰かが座ってるみたい。僕もう1度お目々擦ります。今度はちゃんとお目々のショボショボがなくなりました。座ってた人が立ち上がってこっちに歩いて来ます。ようく見て、それで…。
僕慌ててベッドから下ります。下りて走ろうとして転んじゃいました。ビシャッ!! ってとっても痛いです。でもすぐ立たなくちゃ。そうお膝もお顔も痛いけど頑張って立ちます。
「ずいぶん派手に転んだな。でも泣かなくて偉いぞ」
僕の前にお父さんが立ってます。それからお父さんの両方のお肩にディルとリュカが乗ってて、頭の上のはモリオンが乗っかってました。
「とうしゃん!!」
僕はお父さんに抱きつきます。ひょいってお父さんは僕を抱っこしてくれて、ギュウって抱きしめてくれました。
「とうしゃん…、ふえぇ…」
「何だ、転んで泣かなかったから褒めたのに。…ユーキ無事で良かった」
僕ずっと泣いちゃいました。お父さんもディル達もいつここに来たの。どうしてここに居るの? いろいろお話したいのに、泣いちゃってぜんぜんお話しできません。お父さんがテーブルの方に戻ってお椅子に座ります。ディル達が僕の周りぐるぐる飛んで良かった良かったって言ってます。
チラッてテーブルの上見たら、お父さん達朝ご飯の果物食べてたみたい。お父さんが僕も朝ご飯食べるかって聞いたから、僕泣きながら頷いて果物食べました。果物の味、ぜんぜん分かんなかったけど。食べてるときも食べ終わった後も、泣くの止まりませんでした。
やっと泣くの止まったのお昼のご飯の頃でした。僕ねお父さんの抱っこから、1回も離れてません。だってまた離れちゃったらやだもん。ディル達も僕から全然離れないの。みんなも僕から離れるの嫌って言いました。
お父さん達どうやってここまで来たのかな? 僕達みたいに丸い結界の中に入って来たのかな? 後で聞いてみよう。今はこのまま何もしないで抱っこがいいから。




