178悪い冒険者さん?
「とうしゃん、ぼくやくしょくまもったでしゅよ。うごかなかったでしゅ!!」
「あ、ああ、そうだな。そうなんだが。」
お父さんどうしたのかな?困ったお顔して笑ってるけど。
悪い騎士さんのお山の上、シルフィー達や妖精さん達が順番に乗って、万歳の格好したりお手てグーにしてやった~!の格好したりしてます。僕もそれやりたい。エシェットにお願いして上に乗せてもらいました。僕のやった~!の格好、腰に手をつけてお胸出してふんっの格好。
「何鼻息荒くポーズとってる。早く降りなさい。まったく。」
お父さんに下ろされちゃったよ。ちぇ~。
それからエシェット達の真似してる妖精さん達もいます。
「いくよ~、それ!!」
妖精さんが妖精さんを飛ばして、飛ばされた妖精さん達が騎士さん達の真似してお山作るの。お山作るのみんなとっても面白かったみたい。何回も真似してました。後はマシロ達が騎士さん達飛ばすの見せてあげなくちゃね。
木の所から離れて、お父さん達がお片付け終わるの待ちます。それにこれから捕まってる妖精さん達探さなきゃ。お父さんが倒れてた騎士さん達起こしました。うんうん言って寝ちゃってた騎士さん達起こすの大変だったよ。お父さんがお顔叩いても、体叩いても全然起きないんだもん。
「団長、いつも言ってるじゃないですか。そんなポンポンと生易しい起こしかたでは起きないと。これくらいやらなければ。」
オリバーさんがお父さんと交代して騎士さん達を起こします。お外寒かったけど、すぐにもっと寒くなりました。寒いって言ってみんなでマシロやくろにゃんにくっつきます。オリバーさん氷の魔法使ってるみたい。前にディル達怒られた時に使ってたオリバーさんの魔法。あれ、とっても寒いからね。ディル達怖いって言ってマシロの毛の中に潜っちゃった。
パチパチパチって音がして、騎士さん達のお顔とかお洋服とか何か白くなってきました。見てたかったのに、お父さんが離れてようなって川からもっと離れちゃいました。でもオリバーさんの声がちょっとだけ聞こえたよ。
「ほう、これでも起きませんか。では…。」
そしたら今度はパァーンって音がしました。何々?一生懸命ジャンプしたり背伸びしたけど、お父さんのせいで見えない。
「おいおい、やりすぎるなよ。まだ他の妖精がどこにいるか聞いてないんだぞ。エシェット、私はあちらに戻る。ユーキに向こうの様子を見せないようにしてくれ。」
「ブー!!」
「ブーじゃない。いいなエシェット。」
「我は楽しそうで良いと思うが、仕方ないな。」
お父さんがオリバーさん達の所に戻っちゃいました。エシェットもお父さんの言うこと聞いて見せてくれない。何してるのか気になるのに。マシロにお願いして見てきてもらおうかな?
そう思った時でした。マシロがウゥ~って唸ったの。僕達の後ろの方、近くにね荷物しまっておく小さな小屋があるんだけど、マシロはそっち見て唸ってます。
「マシロ?どちたの?」
「近づいてこなかったから放っておいたのだが…。おぬし達も気付いていただろう。」
「勿論だ。今までこちらの様子を見ているだけだったが。ふむ、少しは出来そうな者達ではないか。」
あそこに誰か居るみたいです。マシロもエシェットもここに来たときから気付いてたって。くろにゃんやルトブルもね。でも、あの小屋から近づいて来なかったから知らんぷりしてたんだって。でも今ちょっとだけ動こうとしたみたい。だからマシロ唸ったんだ。お父さん達、マシロが唸ってるの気付いてません。
「おい、そこに居るのは分かっているぞ!出て来い!」
マシロがそう言ったら、小屋の所から3人の冒険者さん?が出てきました。大きな剣持ってる人ととっても小さい剣腰に付けてる人、それからお父さんが持ってる剣と同じ大きさの剣を2つ背中に付けてる人です。
「あの小さい剣の奴は魔力石を持っているぞ。」
ってエシェットが。いっぱい持ってるって。きっと魔法が得意なんだ。さっきの騎士さんはダメダメだったけど、この冒険者さんはどんな魔法使えるのかな?
僕の前にマシロ達が立ちました。シルフィー達や妖精さんは僕の周りに集まります。マシロが冒険者さんに話かけました。
「何者だ?何故あそこにずっと隠れて居た。お前達はあのバカな騎士の仲間か?」
「仲間?そうだな?どうだろうな?」
剣2つ持ってる人がお話してきました。
「お前達から見てどう思う?俺達はあのバカな騎士の仲間だと思うか?」
「魔力のレベルが違う。それに気配もあ奴らとは全然違うものだ。一応聞いてみただけだ。おぬし等が好き好んで手を組んでいるなら別だが。」
「へぇ、さすがフェンリルだね。ちゃんと分かるんだ。」
今度は魔力石持ってる人が話してきました。魔力石持ってる人はニッコリしながらマシロのこと見てます。大きな剣持ってる人はくろにゃんジーて見てました。石持ってる人よりももっとニッコリしてたよ。2つ剣持ってる人はみんなを見たあと、僕のこと見てふふんって笑いました。それでね。
「さてどうするかな。俺達これから、そのバカな騎士の真似して妖精捕まえてもいいんだけどなぁ。」
ふお?!今捕まえるって言った?この冒険者さん達もダメダメな悪い冒険者さん達なの?妖精さん達もそれ聞いて、みんなが僕の後ろに隠れます。
「それからあっちにいるのお前の父さんだろう?父さん達苛めてもいいしなぁ。」
ふおお?!やっぱり悪い人達なんだ!!冒険者さん達がサッて攻撃する格好しました。大変大変!僕とっても慌てちゃったよ。後ろ見たらお父さん達全然気付いてません。僕はお父さん達見て冒険者さん見て、お父さん見て冒険者さん見て、順番に何度も見ちゃった。
「ぷっ。」
ん?誰か今笑った?僕今とっても忙しいんだから笑わないでよ!
「くくっ、さぁ、どうしようかなぁ。妖精を先に捕まえるか、父さんを虐めるか。」
「ふおお?!」
「おい、おぬし、この感じ…、魔力が上がって今気づいたが…。」
「さあ、どうしようかなぁ。」
急がなくちゃ!よし決めた!最初にお父さん達呼んでから、エシェット達に突撃してもらおう。僕はお父さん達の方見ました。
「何てな。冗談だ、じょうだ…。」
「とうしゃん!わるいぼうけんしゃしゃん、いるでしゅよ!!」
お父さんがバッてこっち見ました。それから僕の後ろにいる冒険者さん見ます。それでハッてお顔して、
「おいまさか…!!」
って言ったんだ。よし今度は突撃って言わなくちゃ!
「エシェット、ルトブル!!とちゅげきでしゅう!!」
僕がそう叫んだらエシェットが最初に大きな剣持ってる人のこと、ぽんってお父さん達の前に投げ飛ばしました。でも騎士さん達はすぐに寝ちゃったのに、冒険者さんはすぐに立ち上がったんだ。次にルトブルが石持ってる人を投げました。おっとっとって言いながら石の人もスタッてたったんだ。
「ほう、ではこれはどうだ?」
エシェットが今度は投げないで、そのまま大きい剣の人持ち上げてすぐに地面に落としました。ドバンッて大きい音がして剣の人、今度はグッて言って丸くなっちゃいました。石の人もルトブルに攻撃しようとして石出したけど、ルトブルに持ち上げられちゃって、剣の人とおんなじみたいにドバンッて地面に落とされて唸ってます。
「ちょ、ちょっと待て!俺は!」
「おそらくマシロも我も考えている事は同じだが、ふざけたおぬし等が悪いのだ。」
エシェットが2本剣の人を持ち上げて、2人の所まで歩いて行きます。それで2人が丸くなってる上におもいっきり投げつけました。3人ともグエって大きな声しました。騎士さん達みたいに寝ちゃわなかったけどこれって成功だよね。シルフィー達がみんなで冒険者さん達の上に乗ります。それでやった〜!のポーズです。
「ぼくもやるでしゅう!!」
タタタッて走って行って3人の上に乗ります。うんしょ、うんしょ。3人なら僕でも乗れるもんね。上に登って僕もやった〜!のポーズ!
「やったでしゅう!みんなたおしたでしゅよ!」
僕達みんなで喜んでる周りで、オリバーさん達は溜め息、お父さんとってもがっくりしてるの知りませんでした。マシロもエシェットもクククって笑ってます。
あとは妖精さん達助けて、みんなでお菓子食べたら完璧だね!




